NATSUKI'S ROOM January,2001


>>>>2001年1月7日(日)渋谷OS劇場<<<<

1.高橋真希
2.ナンシー瞳
3.仁科愛美
4.麻生環
5.七海さやか
6.有賀美雪

今年の初観劇ということで、久しぶりの訪問となる渋谷OSへ行って来ました。
階段を上がる前、劇場の入口に来たところで既にタンバリンの音が聞こえてきたから、応援も
にぎやかな様子です。
2回目の終わり頃に入場すると立ち見がちらほらという客入りでしたが、3回目からは空いて
きて4回目はちょっと寂しい人数になりましたが、そのわりには応援も多くて盛り上がりました。
お正月の興行ということで、本舞台には謹賀新年と書かれた大きな扇子を広げたものや、
浮世絵模様の羽子板や凧などが張り付けられていて、いかにも新年を迎えましたといった雰囲気
になっていました。

高橋真希さん
お正月のトップステージにふさわしく艶やかな着物姿で登場です。
緑色の地に毛糸を巻く道具のような模様がたくさん付けられた綺麗な着物で、比較的アップテンポな曲にのっ
ての日舞です。
曲の終わりに入るかけ声に合わせて、振り袖をぶるんぶるんと素早く振り乱すと、笑顔でぶりぶりな感じの
ポーズを見せて茶目っ気たっぷりです。どうも今までのクールな印象があるので、こんなにかわいらしい表情
を見せてくれたのは初めてのような気がします。
2曲目はぐっと渋く演歌に変わり、さきほどの着物を脱いでゆくと、赤地に梅の花の小枝が付けられた鮮やか
な着物姿になって、しっとりとした雰囲気の舞いを見せてくれます。
3曲目はその姿とはかなりミスマッチな洋楽に変わり(笑)、盆に進み出て来ます。ベットでは大きな動きこそ
ありませんが、ゆっくりとした何気ない動きだけでもお客さんを魅了することができます。非常に上手いです。
ただ、ステージの最後まで衣装をまとったままなので、ちょっと物足りない印象はありました。
そしてステージが終わると、真希さんによるお酒のサービスタイム。
舞台に座って丁寧に新年のご挨拶をすると、"はい、これから2時間、私のトークショーでいいですか?"とか、
盆まわりのお客さんにお酒をすすめながら、"べつにポラじゃないから、目ぇそらさなくってもいいのよ(笑)"
など、けっこう楽しい人柄を感じさせるひとときでした。

仁科愛美さん
とても久しぶりとなる新作です。全体的に赤と黒でまとめられた衣装です。
上半身から両腕にかけては、赤い地の上から黒い蝶のような細かい模様がたくさん付けられた衣装で、
両肩には赤いショールのような薄いものを掛けていて、その肩のシルエットが強調されて見えます。
頭にはぴったりとした筒状の赤い帽子のようなものをかぶり、そのてっぺんには赤いふわふわとした
飾りを付けています。下は赤いレース地の膝くらいまでの長さのスカートです。
比較的ゆっくりとした動きですが、お客さんひとりひとりにゆっくりと視線を送りながら、その微笑を含んだ
独特の表情で静かに魅了していきます。いつもどおりのパターンではあるのですが(笑)それにしても
視線攻撃が上手いです。
2曲目で上半身の衣装と帽子を脱ぐとその下に着ていた、ブラと上着が一体になった赤と黒が混じった
ような衣装になり、つばが広くてふくらみのある赤い帽子にかぶり直してのステージとなります。
3曲目はストリングスの美しい優雅な雰囲気の曲にのって、黒いシックなロングドレスで登場してきます。
社交界のお嬢様といった感じで、よく似合っています。ドレスの裾をさらりと美しく翻しながら、曲に合わせて
優雅で流れるようなステップを見せます。ベットはオナベット風で、悶えの表情を見せるような感じでした。
新年ということでご挨拶してきました。今年はいろいろな出し物を見せてくれるといいなと思います。

麻生環さん
昨年上野で拝見したのと同じピンクの衣装の出し物です。渋谷だと広さがある分のびのびと踊っていた様子で
上野のときよりもずっといい印象を受けました。それに以前よりも踊りがしっかりしてきたような気がしました。
やはり劇場にはある程度の広さが必要ですね。
この方は選曲のセンスに独特のものがあって、ちょっと変わった音楽で楽しませてくれます。
さわやかなポラの応対がとても好印象です。なんだか撮ってあげられなかったのが申し訳ないくらいです。
今週は入場料が高いので..ちょっと手が出ず(苦笑)。

七海さやかさん
以前にも渋谷で拝見した事がある方です。紺色、朱色、金色の横縞の入った、スリット入りのワンピースで
登場です。踊りのキャリアは浅い様子ですけど、きりりとした目元がとても綺麗で魅力的だと思います。

有賀美雪さん
以前にも大宮で拝見したことがある出し物です。きらきらとした豪華な衣装に髪飾り、衣装も凝っているし
踊りも見ごたえがあって、トリにふさわしい方です。
特に2曲目のアップテンポの音楽にのって、白い下着姿に黒い帽子をかぶっただけの格好でのりのりに踊る
場面が見ごたえ十分で、盛り上がります。
オープンでは、差し入れのお菓子をお客さんに振る舞ったり、差し入れ缶ジュースの一気飲みを見せたりと、
半ばお約束になっている様子ですが(笑)、お客さんに楽しんでもらおうという心意気がとても嬉しいです。


>>>>2001年1月20日(土)大和ミュージック劇場<<<<

1.二宮ユリ
2.夕樹
3.芽芽
4.藤野沙夏
5.藤丸星羅
6.七瀬樹里

今週は大和ミュージックへ行って来ました。藤丸星羅さんの一周年記念ということで劇場入口の脇にはお花の
スタンドが飾られお祝い気分を盛り上げています。今日は1回目の途中から入場してラストまで観劇してきま
した。楽日の今日はあいにくの雪とあって、とくに4回目の客入りは寂しくあやうく流れそうになりましたが、
少人数ながら盛り上がってきました。

二宮ユリさん
初めて拝見する方です。ベテランさんですがわりと綺麗な方です。黒い衣装で踊られていました。

夕樹さん
以前、西川口で拝見している方です。目鼻立ちがとてもはっきりとしていて、特に大きくて綺麗な瞳が魅力的です。
ややベテランの踊り子さんですが、踊りはなかなか若々しくていい感じです。ポピュラーな洋楽の爽やかなメロディ
ーにのって、白地に金色の模様で縁取りされたドレスに、つばの大きな白い帽子というエレガントな姿で、大人っぽ
い雰囲気いっぱいに登場です。やや長めのカールがかかった金髪を揺らしながら踊る後ろ姿は、かわいらしい感じさ
えしました。腰をくねらせながら落としてくる動き、手を大きく使って艶かしい動きをするところがとても色っぽい
です。一言で言うと、身体全体から色っぽさを感じさせるような踊りです。2曲踊った後は天板となるのが惜しいです。
ベットもぜひ見てみたいと思いました。

芽芽さん
昨年7月の黄金以来の拝見となりますから久しぶりです。
衣装は全体的に、植物の葉脈を思わせる模様が付けられたうすいピンク色のきらきらした感じのものです。
裾が白い羽で縁取られた長めのワンピース、頭には鉢の開いた筒状の大きな帽子、背中に巨大なチョウチョのような
羽を付けています。ゆったりとしたテンポのジャズにのって登場。歌詞を口ずさみながらゆっくりと足を進めます。
ときどきブラスの間奏が入る場面では音楽に合わせて盆にのりゆっくりと回って見せて、やや奇抜なその姿全体を
見せる感じです。
2曲目はいかにもショータイムといった雰囲気の、ややアップテンポのリズミカルな格好いい曲になります。
大和は場内が広いので本舞台と盆との距離はかなりありますが、その間をゆるやかにターンをしながら往復して次第に
衣装を脱いでゆくというステージを披露します。脱ぐ過程を楽しんでもらおうという見せ方に、こだわりを感じます。
ターンをしたり衣装を脱いだりする動きが、とてもしなやかでやわらかい感じです。そして、なんだか人柄の良さを感
じさせる温かみのある笑顔がすごく印象に残りました。
ベットは黒い羽で縁取られた豹柄のシースルーの布をまとって登場。本舞台の回転盆の上に椅子を置いて、そのまわり
で身体をくねらすようにしながらゆっくりと腰を落としたりする仕草を中心に見せてゆきます。派手な動きはないですが、
何回も拝見しているとだんだん良さが分ってきます。その音楽に身をゆだね、ステージを見ながらゆっくり時間を過ごす
のが心地よく感じられてきました。
オープンでは、白と黒が入った大きくて面白い形の帽子にTHE BESTと書かれた黒いシャツを着て、人懐っこさを感じさせ
る優しい表情を見せてくれて、この雰囲気がなんともいえずいい感じでした。

藤野沙夏さん
大宮では何度か拝見している方です。段々になった白いドレスで登場。白い傘を振り回しながらアイドルっぽい雰囲気の
踊りでした。

藤丸星羅さん
昨年末の栗橋で初めて拝見した"ハイカラさん"の出し物です。
白地に赤い矢型の模様がたくさん付けられた襦袢に、下は紺色の袴をはき、白い傘を手にして登場です。
1曲目はぶりぶりな感じの楽しいアイドル曲で、ぴょんぴょんと元気よく飛び跳ねるような動きを見せたあと、白い傘を
肩に掛けてくるくる回し、ときどき音楽に合わせながら左右からくるりと客席を振り返って、かわいらしさをアピールします。
出だしからいかにもぶりぶりな踊りです(^^;)
2曲目は卒業を思わせる有名な曲をインストにアレンジした曲で、ゆっくりと袴を脱いでゆきます。襦袢の長く垂れ下がった
左右の袖を見せるように、両手を少し斜にした格好にして、その場でゆっくりと回ってみせます。
それから、袴を締めている腰の紐をゆっくりとほどくと、身体の後ろでそれらを両手で掴んで高く上げて見せるようにして、
やはりその場でゆっくりと回って見せます。音楽の雰囲気とその見せ方が絶妙に合っていて、思わず見入ってしまいました。
袴を脱いで襦袢だけになった姿が艶かしいです。その姿を見ていたら、襦袢からその体温が感じられるような感覚がしました。
そしてちょっとふっくらしたほっぺの横顔もまた魅力です。
3曲目は卒業を思わせる懐かしいバラードで始まります。物悲しいストリングスが場内に響き渡り、急に切ない雰囲気に変わり
ます。曲のサビが聞こえると同時に、白のシースルーの衣装に金色の帯を締めて登場してきました。
音楽の盛り上がりや変化に合わせるようにして、すっと腕を高く上げそしてふっと力を抜いて下げてきたりといった振り付け
を見せます。なんだか知らない間にその雰囲気に引き込まれてゆく感じがしました。
4曲目も切ない雰囲気の曲で、3曲目の終わりで盆に俯せになった姿勢から始まります。4つん這いになってお腹を何度も盆に
押し付けるようにして身体全体を前後に動かして見せた後、ポーズを中心に見せるベットとなります。
この週で1周年を迎えられましたが、いつもどおり元気が有りあまっているほどでした。ダーツゲームでのてきぱきとした司会
ぶりも楽しく拝見しました。素敵なバラドルさんです。これからのステージにも期待しています。

七瀬樹里さん
昨年の8月に和歌山の八光で拝見した方です。関東では見る機会が少ない晃生の踊り子さんです。
白いふわふわしたモールで縁取られた、うすいピンク色のきらきらしたドレス。同色の帽子にアームカバーを付けて、わりと
アイドル風の衣装です。
すらりとした肢体を生かした大きな振りのダンス。その場で走るような動きをアレンジした、独特の振り付けが格好いいです。
たしか八光でもこんな感じの踊りを見せてくれたのを思い出しました。舞台の端に来ると、身体をその場で細かく震わせるような
仕草を見せてセクシーさを強調する感じです。踊りのキャリアは浅そうですが、センスがとても良い様子です。振り付けを忠実に、
そして上手く踊りこなしている印象で、けっこう見ごたえを感じました。
楽日ということもあり、ときどき客席にいらして他の踊り子さんのステージを熱心に勉強していたのが印象的でした。