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2000年11月20日(月)シアター上野 by Fu-maさん

1. 氷室真由美
2. 藤野沙夏
3. 神崎里瀬
4. 四谷桃子
5. 星桜子
6. 楠魅華
7. 黒木純

二回目の神崎里瀬さんの途中に入り、四回目の里瀬さんのステージ後に退出しました。
二回目あたりはちょっと寂しかったですが、楽日ということもあってか、四回目はなかなかの客入りでした。

氷室真由美さん
首まできゅっと詰まった深い青のドレス。中央のファスナーのまわりには、美しい金の刺繍。豪華装飾のついたヘアバンド。上背があり、目鼻立ちの整った、誰もが認めるであろう「美しい方」です。きりっとしたなかに見せる優しそうな微笑みは、キャリアを感じさせます。
二曲目では一転、首、腰、胸回りをシルバーの装飾品で彩った、黒の全身網タイツで乱舞します。
三曲目はちょっとゆったり目の曲で艶めかしく踊ります。
一番「ストリップ」の言葉に近いステージだった気がします。

藤野沙夏さん
関西系の踊り子さんです。一曲目は七段のフリルがついたスカートの白いドレス。縁の大きい帽子にパラソル、どちらも白で統一されています。
ただこの方の魅力が全面に出るのはそれを脱ぎ捨てた二曲目以降のベットパートです。黒のランジェリー、手足首を手錠でつないだ悩ましい姿で爆発的なという言葉がもっとも似合うステージを展開します。

神崎里瀬さん
今回のお目当てさんです。彩り、形とも豊かな何本ものかんざしを挿し、白中心の着物、赤い帯の和装で登場です。扇子さばきは見事の一言。演歌の詞に合わせての振りはぴたっと決まります。とりわけ「ぐいっと飲み干す」の振り、三曲目の白い着物を背中から脱いでいく姿に日本女性の粋な美しさが凝縮されていました。
どちらかというと地味な日舞でこれだけ惹きつけるステージを繰り広げる人は少ないと思います。ベットで用いる和風の鞠、選曲とも渋い趣向です。
ソロダンス、ベットの両パートを通して魅せる恥じらう困ったような表情とほっとしたような可愛らしい表情のコントラストが印象深いです。
ポラでの好感度の高さは随一で、深々としたお辞儀、本当に丁寧な言葉遣いでの売り込みにお父様方の財布の紐は緩みます(笑)。
特筆すべきは和装から一転、銀ラメミニのチャイナドレスで舞うオープンショウのクオリティの高さです。頭まで優にとどくキック、床に全身がぴったり着く柔軟性、さらにスピード感あふれる中ですっと体勢に入り流麗に決まる見事なブリッジ。洋舞の実力も十分感じさせます。
里瀬さんによると12月頭の野毛はデビュー一周年記念で、超豪華な演し物で気合入りまくりだそうです。こちらも「超期待」です。今一押しの踊り子さんです。

四谷桃子さん
一曲目は黄色のドレスにピンクの大柄な羽扇子で優雅に舞います。登場と同時に場内に呼びかけ、歓声が飛び交います。さすがの人気です。御自身がおっしゃるように、選曲はかなり渋いです(笑)。
ストリップ全盛期の古き良き浅草文化を彷彿させます。桃子さんのソロダンスは、派手な大技こそありませんが、ドレスを脱いだ後、二つの羽で身を隠しながら、悪戯っぽく舞う姿には確かな実力を感じます。
家元自らの花電車はもはや完璧な一つの「芸」として成り立っています。何度聞いても爆笑してしまう巧みな口上、確実に決める難度の高い技の数々。観客誰もが桃子さんのステージのあとは、「祭のあと」の物悲しさを感じる。そんな華のある舞台でした。

星桜子さん
新人さんのようです。オレンジのドレスで登場です。最初はちょっと緊張しているのかなと思いましたが、二曲目に入り、同じ色のビキニで軽やかに踊るうちに笑みももれてきます。ベットパートは真っ赤なイブニングドレスで入ります。
形のいいブリッジはなかなかです。このまま立ち上がるのかな、と、ひそかに期待したところぺちゃっとつぶれてしまったところはご愛敬です(笑)。
スタイルよく、癖のない顔立ちの美人で、ポラもよく売れていました。

楠魅華さん
オープニングは仮面舞踏会です。白いマスクに黒いショール。一生を神に捧げることを誓った、黒服の修道女の出で立ちは重厚で、ある種の恐怖感すらある音楽、舞いが重なりかなりの迫力です。
仮面、そして修道服を脱ぎ捨てると、そこには純白のウエディングドレスを身に纏った、小柄で可愛らしい魅華さんが現れます。でもそこで終らないところがこの方の舞台構成の深さです。幸せそうだった花嫁さんが、ベットパートでは一転、哀れ裸体を縛り上げられたとらわれの身に堕ちてしまいます。本当によく練られたステージでした。

黒木純さん
鮮やかな青紫のドレスで登場です。アラブの国のお姫様のようです。ソロダンスで見せる、アジアンテイストな振り(特に腕の使い方でそれを感じましたが)でそれがよくわかります(インド舞踊といった感も)。
一曲目は個人的によく劇場で聞く有名な女性ボーカルの洋楽で、拍手も自然についていきます。でも踊り子さんによって同じ曲でもまったく違う舞台が出来上がることをみると、「やっぱりストリップは芸術だ」と考えさせられます。
ベットパートは椅子を存分に活用しての美しいポーズベットです。純さんの体の柔らかさは軟体動物並みのようで(笑)、ポラでもファンの無理難題(!)に楽々と応えていました。サンタさんがよくお似合いです。
純さんのポラへの書き込みを読むのは、劇場通いの一つの楽しみです。

(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

repotai@freeml.com