2000年11月23日(木)船橋若松劇場
by Fu-maさん
１． 早見聖子
２． 樹里＆千葉なぎさ
３． 草彅恵
４． 阿修羅
５． 千堂あやか
６． 麻生祥子
船橋若松劇場は、ちょっと駅から遠かったり、住宅街の中にあって初めての者にはかなり分かり難かったですが、その分劇場内のスペースも余裕があって、ステージも広く、音響、照明もばっちりと至れり尽くせりでした。香盤も「本格派」ぞろいで抜群です。惜しむらくは、祝日ということもあってか大盛況で、ポラが延々と続き、時間が押して、結局一回しか観ることが出来なかったことです。そのためメモも不十分です。しくしく。
早見聖子さん
一曲目は英国紳士風の身なりできりっと踊ります。二曲目ではそれを脱ぎ捨て、パープルのビキニ、つばの短いブラックのハット、ストッキングとなります。紫と黒の対照が目を惹きます。
ベットは赤いイブニングドレス。手元に置いたパープルのショールは、ベットショウ全体を通して生きています。全体を通して、ミュージカル調の気品のあるステージでした。
樹里さん＆千葉なぎささん
私が観たのは2回目だったのですが、時間が押していたようで、この二人がダブルで登場です。ダンスパートは今回、樹里さんが担当しました。バラの花の造作をあしらった赤い帽子に、同じ色の胸元の大きく開いたドレス。スカートは大きな三段のフリルのついた、銀の水玉模様の白。上品なのですが、ざっくばらんな関西娘といった印象の樹里さんには、黒いシースルーのベット着のがしっくりときました。
千葉さんはベットの途中から参加です。白いへそ出しシースルーにピンクの下着です。笑みを絶やさない方で感じがいいです。
草彅恵さん。
今回のお目当てさんです。ところが…、手拍子に夢中で、しかもえらい混み様だったので、差し入れをちゃんと渡せるかドキドキで、ほとんどメモが取れなかったんです（涙）。やっぱり一回りの観劇でレポするのは無謀だったようです（反省）。それでは思い出せる限りで。
オープニングは、黒と赤のちょっとボンテージ調のウエートレススタイルです（なんのこっちゃ）。お皿をひっくり返し、困ったふうでモップを持ち出すところの表情は、「可愛らしい」恵さんの一面が見れて貴重でした。二曲目からはスカートを脱ぎ捨てて、ホットパンツ姿で激しく乱舞します。いつもの「カッコイイ」恵さんです。こぶしを力強く繰り出す、恵さん独特の振りが決まります。二曲目のラストで、ぱっと前をはだける瞬間の緊張感がいいです。
ベットパートは、赤いシースルーのガウンで艶めかしく、それでいて凛々しいステージを展開します。ゆっくりだけどまったく無駄がない、整った動きです。オープンまで通して、心地よい緊張感のつづく気持ちのいいショウでした。
阿修羅さん
頭に大きな唇型のヘアバンドを載せて、腰前には大きなピンクのリボン、オレンジのロングスカートというスタイルです。また首からはレモン色の飾りが下がっています。これも唇でしょうか。そんな原色ずくめの衣装で、大きな動作で踊られます。初めて観る評判高い「エロティカリップス」のようです。
二曲目は、ピンクのビキニ、肩からかかる6本の白いしっぽがチャーミングです。ラテン系のテンポのよい曲ですが、その一歩先を行くような勢いで踊ります。ベットパートでは、三曲目で登場した阿修羅さんの全身が入る巨大な唇クッションが大活躍です。盆で軽くターンを決めると、かぶりつきに汗しぶきが降りかかります。「滝汗」健在です。ラストは手を用いずにブリッジに入り、難無くゆっくり立ちあがります。ポラでの舌ったらずな話し方と力強いステージのギャップもいいです。
千堂あやかさん
ゴールドの豪華な下地にレモンの羽をあしらった衣装で、一曲目からスピード感をもって踊られます。二曲目はある踊り子さんがとてもハードに踊られるのが印象的な曲だったので、千堂さんがゆっくりめに優雅に舞われるのは意外でしたが、上品にきまっていました。三曲目は、帽子、パラソル、膝丈のパンツと、赤いラメ地の衣装で統一されていました。
引っ込みなしで、ベットパートに移行します。独特なゴールドのベット着です。「衣」という言葉がしっくりくると言ったらいいでしょうか。この衣、きっちり生きています。さすがのクオリティです。
麻生祥子さん
大正期の女学生といった出で立ちです。手にするポッチもポイントです。また美しい黒髪を束ねる大きな赤いリボンに黒いショートブーツもチャーミングです。紫の袴を脱ぐと右足の太股の打撲のあとが本当に痛々しいですが、それをつゆとも感じさせず、ダンスパートは笑顔を絶やさず軽快に踊られます。
ベット着は目の眩むような、見事な紅色一色です。髪を下ろして、情緒たっぷりです。赤いショール一本を有効に使い、悩ましげな感じを存分に出した見事なポーズベットです。ポラは恐ろしいほど売れており、ステージの時間以上続いていた気がします。もちろん祥子さんに責任はありませんが、これはどうかと…。
（このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。）
