2000年12月2日(土)野毛劇場
by Fu-maさん
1. 藤咲香
2. 神崎里瀬
3. 乱
4. 山咲みみ
5. 早瀬みな
6. 千堂あやか
京急日ノ出町駅で降り、人の流れに沿って道なりに行くと、正面に青い野毛劇場の看板が見えてきました。先日の船橋若松での苦闘(NATSUKIさんご推察の通り、何回も観劇手帳を開きながらようやくたどり着きました…)が嘘のようです。今回も神崎里瀬さんの2回目にぎりぎり間に合うぐらいに入り、里瀬さんの4回目が終了すると同時に退出しました。初めての野毛の街をちょっとぶらつくと目に入ったのは、茶色いビルに白で書かれた「ストリップ浜劇」の文字。う〜ん、写真で見ただけですが、ラブーム時代のがセンス良かった気がするなあ。
野毛劇場は天井こそ崩れ落ちてきそうで恐かったですが(笑)、あちこちに見える(トイレ出口の張り紙が一番のヒットでしたが)努力の跡が、本当に感じいいです。常連さんたちがロビーでまったりしている様子も、いかにもっぽくて好きです。場内は入れ替えの時などは多少閑散とする時もありましたが、土曜日ということもあってか、なかなかの客入りだったようです。
藤咲香さん
真っ赤なロングのイブニングドレス、同じく赤のカウボーイハットで登場です。以前栗橋で観た時よりも頬がこけてスッとした感じがしました。左上腕部にはドラゴンのタトゥーが光ります。二曲目は、勢いのある曲に合わせて、白いブラにチノパン地のミニスカートで、ちょっとブリッコっぽく可愛らしい「ボンボンパンチ」(笑)を繰り出します。三曲目は、男物のYシャツに紺のネクタイといった出で立ちです。ベットパートもそのままのスタイルで入りますが、展開されるオナベットはなかなかの出来栄えです。ネクタイがしっかり生きています。タッチも場内皆に声をかけて廻る気さくさに大人気です。
神崎里瀬さん
お目当てさんです。掲示板で知った様々な事情を知るにつけ、今、是非とも観なくてはならない踊り子さんだという思いは募ります。
背中に何羽もの美しい鶴が舞う、ゴールドとレッドの調和の取れた重厚な着物で登場します。美しい澄んだ掛け声に続いて本格仕様な鼓を打ち鳴らしてのオープニングです。真っ赤な裏地をチラッ、チラッと見せ、その対照を印象づけながら、ピンクの扇子を取り出し、端整に舞われます。大江戸のお姫様を彷彿とさせる雰囲気です。二曲目は、その豪華な上着を脱ぎ捨てて、淡いピンクと抹茶色の着物で楽しませてくれます。さらにこの下には、胸元に小豆色した太めのラインが入った、薄手の白い着物が潜んでいます。三曲目ではそれを背中からはらりと脱いでいきます。残された朱色の腰巻きに白足袋のコントラストは情感たっぷりです。里瀬さんのステージでは、背中から入る振りがとりわけ印象的です。その「見返り美人」っぷりは絶妙です。
ベットはピアノを激しく打ち鳴らした曲の下で、美しいポーズ、そしてオナベットを見せてくれます。今回のお供は豪華鼓君です。いとおしそうにしっとりと鼓を見つめる里瀬さんの姿に、鼓にすら嫉妬心を覚えてしまいます(笑)。
ポラには、二回目は青いエンジェルで、三、四回目はゴールド地の一周年記念法被で登場しました。個人的には青いエンジェル、大好きですが(笑)、記念法被のデザインは秀逸でこちらが印象深いです。背中に描かれた「舞道一途」はまさに里瀬さんぴったりのキャッチフレーズです!同じ物を羽織って最前列で熱心に応援されていたお兄さんが贈ったのでしょうか。ツーショットポラを撮られていた姿は傍目から見ても微笑ましかったです。
惜しむらくはハイクオリティなオープンショウの時間が短かったことですが、貴重な180度開脚ポラも撮れたことだし大満足です。
乱さん
背もたれのある椅子に座って登場です。黒いシルクハットにちょっとゆったり目の真っ赤なスーツで、60,70年代のカッコイイ系の曲に乗ってジゴロ風な踊りを見せます。背中までかかる長い黒髪が魅惑的です。二曲目は同じ調子の曲で、スーツを脱ぎ捨て、黒に白い刺繍の施されたツンブラに、黒の薄手のガウンを纏って、艶めかしいダンスを盆の上で繰り広げられます。ソロダンス二曲でいったん引っ込み、花電車ショウが始まります。どうやら四谷桃子家元の一番弟子さんのようです。初見のローソクは新鮮で、華があり、印象深かったです。口上もなかなかです。
山咲みみさん
日本人形のようなお顔に、白い装束、淡いピンクの大きなリボンのついた帯、素足というスタイルです。はっきり言って似合いすぎです(笑)。両手に綿あめ状のボンボンを持ち、勢いの良い、祭の囃子に乗って登場です。二曲目は雪女です。テンポのゆっくりした曲で、ムードを重視して踊られます。左胸上のタトゥーは意外感がいいです。本舞台からうつろな目で、スッスッと四つん這いで盆に出てくる瞬間はゾクッとさせられます。美しい体を存分に生かしてのオナベットは観るものの興奮を誘います。その後のポーズベットも美しくきまります。
早瀬みなさん
一曲目はカラフルなピエロの出で立ちで登場です。六段のフリルに無数のコインが散りばめられた、ワンピースというより胸元まであるスカートと言った方がしっくりくる気がする衣装です。輪っかを自由自在に操る妙技も見せます。冴え渡るマジックショウです。二曲目は引っ込みなしで、器用に衣装を変化させます。三曲目は、派手な衣装を脱ぎ捨て、ピエロのお面もきりっとした方のものに代え、シルバーのビキニ、シースルーのパレオで軽やかなステップで舞います。ベットパートでは美しいポーズベットが見られます。絶やさぬ笑顔、非常に良く練られた構成は確かな実力を感じさせます。ポラの時応援さんにおっしゃっていた、左膝が壊れていて膝立ちできないというのはちょっと心配です。
千堂あやかさん
背中の大きく開いた、純白のドレスで登場です。赤いヘアバンドの先には何枚ものリーフが散らされています。最初のうちはアップテンポの曲です。高々と蹴り上げたキックで、ロングスカートの裾をつかむ技はさすがです。ぱっと本舞台でドレスを脱ぎ捨て、ゴールドのセパレートのドレスで二曲目に入ります。元気の良いスポーティな雰囲気が舞台を包み込みます。三曲目は一転、ゆったりとしたアダルティックなものです。うまい構成です。ポーズベットで体を開かれる瞬間、一瞬神々しいものすら感じます。オープンショウでは、ちょっと早めのクリスマスの衣装でサービス精神豊かに踊られます。千堂さんお目当てのお客さんは当然すごい数で、差し入れの量も半端ではありません。
(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)