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2000年12月8日(金)栗橋大一劇場 by Fu-maさん

「BEST舞姫2000ミレニアム特別興行」
1. 御幸奈々
2. 香取しずか
3. 青山和希
4. 入江まこ
5. ヨーコ
6. 小森まみ

片道一時間以上かけて、しかも特別興行料金を払っても惜しくない豪華香盤です。入り口に貼ってあった「彼女たちにも国民栄誉賞を!」の文句には傾かされます。
ちょうど2回目から入ろうと思って予定を組んでいったら、送迎サービスが一回目で帰るお客さんを降ろしたあとでということだったのでちょっと遅れてしまい、奈々さんの2回目は最後しか観られませんでした。残念!結局4回目のトップまで観て、無理に送迎をお願いして帰ってきました。栗橋大一は、前回奈々さんを観に行った10月頭以来2度目ですが、照明、音響ともに抜群です。とりわけ奈々さんのスピィーディなダンスの魅力を最大限に引き出すストロボ、ソロダンスのラストなどここぞという時に全開となるライトの数は圧巻です。

御幸奈々さん
もちろんお目当てさんです。数ヶ月前、初めて観たストリップでこの人に出会わなかったら、この世界の魅力を知ることはなかったんだろうなと思うと、本当に感慨深いです。二回目ラストの曲がこれまでと違っていたので、もしやと期待していたらそのとおり、どうやら新作のようです。
首まわりと手足首に大きな黄色のフリルのついた虹色のロングドレスで登場です。頭には縁の比較的大きめな薄い黄色のハットを載せています。短い登場曲があって、すぐ入る一曲目は比較的緩やかな曲です。ひょいっと裾をつかんで長いスカートを気にせず非常に軽やかに舞います。しっかりしたステップ、特にサイドステップの感覚が抜群であるように思います。虹色ドレスの結び目を解くと、一転、奈々さんがすっぽり入ってしまうようなマントに変わります。これを巧みに操ります。
二曲目はかなり有名な洋楽を大胆に編曲したものを用います。ここの見所は何といっても20秒ぐらい続くストロボの中、上下左右、融通無碍に繰り広げられる高速ステップです。まさに「分身の術」を彷彿とさせる幻想的な瞬間です。いつのまにか虹色マントは脱ぎ捨てられ、ゴールドのツンブラで流麗に舞います。片足を前に高く蹴り出しつつ、身体を後ろへぐっと反らす奈々さん独特のダンスは健在です。
三曲目に入ると、手を首の後ろに回したと思うやいなや、すっとブラが外されます。と同時に黄色をした薄手のガウンを纏います。一瞬これを取りに引っ込むのですが、ほとんどタイムラグを感じさせません。ラストには秘技「キック一発パンティー外し」も炸裂します。調子良さそうです。
ベットパートには、上品なレースの施された純白のドレスで現れます。真ん中の3つのリボンが清楚です。2回目はポーズ、3、4回目はオナベットでした。定評あるオナベットもさすがですが、ポーズのクオリティも凄まじいです。神々しい音楽に乗って、常に動きを止めず、何の苦もなさげに大技が繰り出されます。ラストには仰向けから体が浮くように手無しブリッジで立ち上がり、美しく盆から去っていきました。
奈々さんのラストオープンショーは本当に「癒し系」の香り満載です。ソロ、ベットとも一分の隙もなく、ある種畏れ多い感じすら抱かせるのに、ここでは一転、くしゃっとつぶした魅惑的な「ななきちスマイル」で和ませてくれます。それに加えて、奈々さんは数少ない本当の(文字通りの)「オープンショウ」を繰り広げてくれる方なんです。そのステージは誰もが認める「芸術」であるのに、決して「ストリップ」であることを忘れない、そんな御幸奈々さんに惹かれずにはいられません。

香取しずかさん
アジアンテイストな曲、特にインドを感じさせる曲でオープニングです。白一色のセパレートのドレスに身を包み、頭には豪華ティラナを乗せています。上品な縦長のフリルのついたスカートです。二曲目に入ると、腰前についた飾り、上着を脱ぎ、目が眩みそうなほど鮮やかな銀のビキニで踊ります。比較的アップテンポな曲ですが、ゆっくりと丁寧に舞われます。歯を見せてにこやかに、柔らかな表情を終始保ちます。三曲目はブルーライトの下、ワンショルダーのウェディングドレスで魅せてくれます。そしてベットパートはポーズですが、大人っぽい顔立ちが生きるステージです。

青山和希さん
シルバーの縁取りのなされた黒いカウボーイハット、細身の黒いパンツに白いワイシャツという、カッコイイ出で立ちで登場です。シャツのボタンは留めずに、胸元からはスカーフと合わせた赤ラメの三角ビキニが覗きます。顔立ち、衣装と同様、きりっと舞われる方です。ターンを繰り返しても、ぶれることなくきちっと決まるところに確かな実力を感じます。4つのブルーのバックライトに照らされたシルエットはとても美しかったです。
黒いシースルーのドレスで演じられるベットパートはポーズです。こちらもやはり和希さんから放たれるカッコよさオーラが全開で、ぴったりはまっていました。

入江まこさん
赤いエナメル地の豪華イブニングドレスで登場です。胴回りがきゅっと締まっているのに対して、スカート部分はまこさんが2人入るぐらいの膨らみです。何か仕込みがあるのかな、と思いましたが、それはないようです(笑)。背中が大きく開かれてセクシーです。ピンクのハートに白い縁取りがなされたヘアバンドで頭を飾られています。
二曲目は一転、純白のツンブラにシースルーのマントで踊られます。丸い童顔にぴったり合う茶髪のショートカット、豊かなバストという容姿に似合わぬほどの本格派のダンスを繰り広げます。そんな中でも一時も絶やさぬあどけない笑顔は微笑ましいです。三曲目は赤いシースルードレスです。肩をすぼめて舞う独特のスタイルが印象的です。
ポーズベットは大人っぽい雰囲気でしっとりときめます。ポラでの舌ったらずなしゃべりかたは見た目通りで可愛らしかったです。

ヨーコさん
後ろ向きでスタートです。真っ赤なセパレートの衣装で、下は足首がフリルになっているスパッツです。黒い刺繍は独特の紋様で、木の葉というか、蟻の巣というか(笑)。頭には4本の黒い羽を備えています。長身のヨーコさんがそのスタイルで盆にあがると天井についてしまいます。一曲目ラストにスパッツを一瞬で脱ぎ捨てる瞬間がカッコよく決まります。二曲目は黒い被り物(一曲目は赤でした)に大きな全身を覆う毛のショールで舞われます。大人っぽいソバージュの髪とぴったり合った出で立ちです。
そしてなんといっても見所はヨーコさん独自の「炎の花電車」です。三連続風船割りには度肝を抜かしました。そして締めの出し物はいろいろと差し障りがあるそうなので詳しくは書けませんが(笑)、一度は観るべき度迫力です。ちなみに僕は3回目、正面かぶりつきで観ました(苦笑)。合い言葉は「ファイヤー!!」。

小森まみさん
裾に柔らかなフリルをあしらったピンクのロングドレスで登場です。背中には大きなハート型の羽を背負っています。ピンクエンジェルです。この姿がこれほど似合う人はいないでしょう。ぞくぞくするほどの美形です。全開にしたピンクの照明がそれを際立たせます。二曲目は牛若丸で登場です。オレンジの上着にゴールドの袴、裏地は抹茶色した和装です。棒を巧みに操ったステージを繰り広げます。大名の姫君の剣術稽古といったあんばいです。こちらも似合います。軽い身のこなしでステージ狭しと飛び回ります。美貌に目をとられがちですが、もちろん踊りにも確かな実力を感じさせます。大きな円らな瞳をきっと見開いた姿には迫力があります。真剣さが伝わってきます。
ベットパートは赤いフリルと銀ラメを交互に折り合わせたようなドレスで入ります。巫女のような神々しさです。盆の前で衣装を脱ぎ捨て、美しいポーズベットを見せてくれます。ポラでは気風の良さそうな、ざっくばらんな人柄が伺えました。大勢のファンに支持されているのもさもありなんといった感じです。

(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

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