2000年12月15日(金)西川口テアトルミュージック
by Fu-maさん
1. 浅草陣太
2. 橋口美奈
3. ??
4. 夏木ルナ
5. ??
6. 麻樹紫陽花
7. 芽芽
8. ??
「埼玉系ストリップ」の女王二人のステージを一度はこの目で確かめたいと思い、あえてこの週に西川口へ乗り込みました。西川口は独特の香りのある街です。比較的閑散としていた東口駅前を抜け、大通りを越えるとすぐに建物屋上に据え付けられている看板が目に入ります。半分壊れかかっていますが。入り口は狭く、近寄らないと雰囲気が伺えません。窓口の前に人の良さそうな、ただし立派な体躯のもぎりのおじさんが弁当を食べながら控えています。入って右手すぐにはNATSUKIさんのおっしゃった通り、利口そうな大きな犬が鎮座おわしています。入り口頭上にはこのワンちゃんと乗った踊り子さんのツーショットポラが無数に貼られています。やはり虹歩さんは一際目を惹きます。さて受付前には場内からしきりに人が出入りしています。それを横目に場内へ。円形の劇場は平日の昼間だというのに、立ち見までぎっしりです。何とか右手奥の壇上の席を確保して、レポ開始です。
1. 浅草陣太さん
ちょっと小柄の、ポロシャツを着た、人の良さそうないかにも油の乗りきった噺家さんといった感じの方です。ご本人は噺家さんであることをしきりに否定しますが。盆に敷かれたカーペットの上にきちんと正座して語りはじめます。観た回はちょうど次回に乗る踊り子さんの紹介、正月特別興行も通常料金であることのアピールがメインで小噺は短めのもの一本でした。かぶりつきの常連さんとのやりとりは粋です。いい余韻を残して踊り子さんのステージの世界へといざなってくれます。
2. 橋口美奈さん
二段の大きなフリルのついた、淡いピンクのロングドレスで優雅に登場です。ボーイッシュな顔付きに似合うショートカットです。色はきれいな茶髪です。どことなくあどけなさを残す雰囲気を発しています。手首の使い方が独特で、蝶を表しているようです。本舞台を中心にゆったり舞われます。二曲目は落ち着いた曲になります。ぐっと照明を落とした中で、ゆっくり焦らすように、少しずつ脱いでいきます。
ベット着は緑色したワンショルダーの薄手のドレスです。お客さんと小道具を利用して、迫力あるショーを展開してくれました。非常に礼儀正しい人で好感が持てました。ラストには場内から割れんばかりの拍手と「美奈ちゃん!」の掛け声が飛び交いました。差し入れもあり大人気のようです。
4. 夏木ルナさん
背中の大きく開いたブラックのイブニングドレスで舞台に現れます。ブラックのフリルが大人っぽいです。確実なステップと魅惑的な上半身の振りはベテランの魅力たっぷりです。額が隠れる前髪と軽くパーマのかかった黒髪、憂いを感じさせる化粧、表情は、常連の集まるクラブのママといった感じを与えます。歌詞を口ずさみながら、多少気だるそうに舞う姿はやはりちょっと寂しいです。
後半の出し物はお客さんと一体となって繰り広げる、この地域独特のショーです。濃厚ですの一言に尽きます。
6. 麻樹紫陽花さん
緑と赤主体の着物を纏い、演歌に乗って登場します。白い十本で一つの羽扇子を操り、頭にも白い大きなかんざしが光ります。締めるのは赤い水玉をあしらった、銀と黒の帯です。
きりっとした顔立ちをした方で、演歌が似合います。一曲目は比較的アップテンポな演歌です。帯に挿していた、美しい模様の黒い扇子も活用されます。二曲目は本格的な演歌です。ゆったりとしたテンポに合わせ、少しずつ脱いでいきます。上の着物を脱ぐと、下には深い赤をした薄手の着物にピンクの帯が現れます。右上腕部には名前と同じ花のタトゥーが見事に光ります。
7. 芽芽さん
頭と胸元、両膝に薄黄色のレースを何枚もあしらった、濃い黄色のビキニの上に全身をビニールでコーティングした衣装で登場です。この透明ビニール地の衣装はなかなか強く印象に残ります。今時っぽい若い踊り子さんですが、連続ターンをよどみなく決めるなど、ソロダンスのクオリティはなかなかのものです。ですが二曲目からまったく拍手がなくなってしまいました。ここのお客さんは洋舞を好まれないのでしょうか。
ベットパートはピンクのシースルーのドレスで入ります。下唇、お臍などのボディーピアスがいいアクセントとなっています。動きの激しいポーズベットは観るものを飽きさせません。ベット二曲目もしっとりした曲でじっくり見せます。ポラも一枚も売れませんでしたが、これだけのステージを展開してもあまり評価されないのでは気の毒です。
(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)