2001年1月3日(水)ショーアップ大宮劇場
by Fu-maさん
1. 美樹うらら
2. 青木レイナ
3. ??(不明)
4. 麗千浪
5. 宝生ゆりか
6. 宝生恋
7. 御幸奈々
正月特別興行であり、大宮のオールスター勢揃いといった香盤です。それぞれの踊り子さんの応援さんも多数詰め掛け、観客席もかなりの賑わいでした。特に恋さんの応援さん達のチームワークの良さには感心させられました。あと「桜」を仕込ませたリボンというのをこの日初めて観ましたが、これは傍目にも、とても美しくきまっていました。僕は1回目の恋さんの時に入り、3回目のラストまで観ました。後日談だと、この日の奈々さんは4回目が抜群の出来だったとのこと。う〜ん、残念!
大宮東口は正月ということもあってか、駅前こそ賑わっていましたが、劇場周辺は本当に人気が無く、いつもにも増して場末ムードが全開でした。これがいいんです(笑)。
美樹うららさん
舞台裏から飛ぶ「成人式おめでとう!」(笑)という掛け声がフィットする、正月らしい、やさしい赤主体の着物姿で登場です。着物の正面には大きなバラの花、また無数の花の模様があしらわれています。帯はゴールドとブラックの正方形を組み合わせた模様のものです。手にする扇子はブルー、ホワイト、ゴールドの三色からなっています。白地にはラメも散らされています。白足袋姿が良く似合います。黒髪はぐっとアップにされており、前髪はきちんと揃えられています。
一曲目は和装に似合う、比較的アップテンポの曲です。足取りはちょっとおぼつかない所もありますが、扇子さばきはなかなかです。裾をキュッとつかむ姿がチャーミングです。二曲目は扇子を捨てて演歌にのって舞われます。帯に桜が仕込まれていて、さっと花道に投げると、はらはらと散ります。三曲目では白い薄手の着物になります。エナメルの白い帯もォまっています。左手には4、5輪のピンクの花を持たれています。ベットパートでは回転盆に出てきて、半身ずつゆるりと着物を脱いでいきます。オナベットもかなり迫力が出てきました。選曲はポップス、演歌とも侘びしい感じで雰囲気があります。
青木レイナさん
黒地の着物にレモン、グリーン、オレンジの大きめの水玉が無数に散らされています。帯も同色、裏地の朱色もちらりと見えます。裾の裏地はレモン色で、美しいコントラストです。頭にはつけ毛と白いしっぽが飾られて、また一曲目ではピンクの縁取りがされた白地の大きな羽扇子もちょっとだけ登場します。顔立ちはすらっとした感じだけに、口紅を厚めに塗った唇が際立ちます。
ベットパートは淡いピンクの薄手の着物で登場です。ストーリー性を感じさせるよい構成がなされています。左肩の金魚の滝登りのタトゥーが目を惹きます。
麗千浪さん
すごく小柄な踊り子さんです。どうやら奈々さんより小さそうです。純白のバレリーナ姿で登場です。上は銀のスパンコールで胸元には暖かそうな羽毛が敷かれています。頭にも羽毛の飾りがのせられ、下はフリルのミニスカートです。
一曲目から、すごいスピードに乗って、連続ターンをまったくよどみ無く決めます。かつステップ、上半身の使い方とも抜群です。かなりのハイヒールを履かれていますが、まったく苦にならなそうです。ターンを繰り返しても、体の芯はぶれる事なく、ぴたっと止まります。二曲目はするりとドレスを脱ぎ捨て、全体をスパンコールで覆った、まばゆいツンブラで舞われます。素晴らしい柔軟性を存分に生かし、難度の高い技を次々と決めます。
後半はお客さんと一緒に小道具を駆使して演じるステージでしたが、不慣れな感じの若いお客さんをうまくリードしつつ、美しい舞台を魅せてくれました。千浪さんのステージを観て、このショーの奥深い醍醐味を初めて知る事ができた気がします。この日初めてお名前を知りましたが、素晴らしい踊り子さんでした。また観たいです。
宝生ゆりかさん
パープル主体のセパレートの衣装で登場です。柔らかそうな生地の長パン、胸元の大きく広がった上着。上背があり、ゴージャスな感じの顔立ちをしたゆりかさんの雰囲気に合った衣装です。頭には天に向って突き立った、大きな羽根が飾られています。元気のいい、ロック調の踊りです。二曲目では上着を脱ぎ、ピンクのシースルー状のブラでカッコ良く踊ります。胸元までかかる美しい長髪が、ゆりかさんが醸し出す大人っぽい雰囲気を引き立たせます。
ベット着はこれまた大人っぽい、ブラックのシースルーのドレスです。髪も下ろして一層趣きがあります。それを脱ぐと恵まれたプロポーションが露になり、その姿で盆に向って歩いてくると、迫力があります。そこでも美しい肢体を存分に魅せてくれます。
宝生恋さん
濃い目の青中心の、豪華な着物姿で登場です。帯は銀色です。また頭にはタワー状の大きな飾りがのせられています。衣装にあわせてか、いつもよりちょっと厚化粧で、しとやかな感じを受けます。しっかり和服美人の顔つきになっています。ブルー、レッド、イエローのカラフルな扇子を操る手さばきもなかなかしっかりしています。一曲目の演歌に続いて、二曲目も渋い一曲です。これにのって、セパレートのフリルのドレスを纏い、エメラルドグリーンの和傘を手にして舞われます。ミニのドレスに和傘といった一見釣り合わなそうなコンビも決まっています。三曲目は迷彩模様のオーバーオール一枚の姿となります。振りはちょっとまだ覚えきっていないようです(笑)。ただこの方に合う雰囲気の曲で、しっくりはまっている気はします。
ベットパートは赤の薄手の着物に白い帯で入ります。扇子も透明地にラメを散らしたもので高級感があふれます。白い肌に赤い着物というコントラストは見事で、ポーズベットにも趣きが感じられます。盆でのブリッジが美しく決まると、左前方からピッと一本のリボンが宙に浮かびます。いつもより滞空時間が長い気がします。その到達点の部分、つまりちょうど恋さんの真上、そして軌跡に沿って、リボンに仕込まれた桜が美しく散っていきます。これが本当に美しく決まります。恋さんも御機嫌のようでした。
御幸奈々さん
お目当てさんです。なんと今回も新作のようです。少なくとも前回の栗橋とは違った演し物です。体の真ん中、正面部分と手首に大きめの黒のフリルがついた、全身ゴールドの豪華ロングドレスを纏っています。手に持った棒についたマスクで、顔を隠した状態で登場です。神秘的なオープニングです。微かに恐怖感すら感じさせます。頭にはやはりゴールドの大きな飾りがのせられています。髪をアップにしていて女らしさが強く出ていることは、マスクの上からでも感じられます。いったん後ろ向きになり、マスクを外されます。お正月メイクか、ちょっときつめに仕上がっています。目元の鋭さをいつになく強調しています。
一曲目では、肩から背中にかかるアコーディオン状の羽根を巧みに操り、ゆったりとしたステップを刻まれます。足取りは確かです。二曲目では、重厚な上着を脱ぎ捨て、パープルのセパレート衣装で舞われます。肘から下はゴールドの生地で覆われています。上着を脱いでもこの日はスピードに乗りきれない感じがします。しきりにおなかを押さえ、ちょっと調子が悪そうです。ただ高速ステップを刻めない分、上半身の巧みな動きで魅せてくれます。
ベット着は真っ赤なTバックにオレンジの薄手の上着です。そして濃い赤の柔らかそうな羽根ショールを肩にかけています。ポーズベットではオレンジの衣装を脱ぎそれを上手く操ります。また羽根ショールも効果的に利用していました。
ラストはこれまた可愛らしいピンクのセパレートでした。オープンショーでもちょっと元気がない様に感じました。体調大丈夫でしょうか。次のミカドでは栗橋の時のような元気な姿を見たいです。
(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)