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2001年1月14日(日)池袋ミカド劇場 by Fu-maさん

1. ナンシー瞳
2. 樹美
3. 紗斗羅
4. ??(不明)
5. 木下りりこ
6. 御幸奈々

奈々さん、そして一度じっくりその舞台を拝見したかった木下りりこさんが乗られるということで、今週は地元池袋に行ってまいりました。私自身は12時の開演直後から入り、二回目のラストまで観たのですが、この日は一度劇場に足を踏み入れてみたかったという友人カップルを招待し、2回目を通して観てもらいました。観劇後は劇場そばの「談話室滝沢」にて、初観劇の感想、そして業界活性化の方策について、数時間の大激論が交わされました(笑)。ラスト二人の評判はすこぶる良く、ソロベットだけの出し物だったら絶対女の子にもうけると太鼓判を押してくれました。女性はやはり綺麗なまま、いい余韻を残して終って欲しいと感じるようですね。ポラで急に現実に引き戻されてしまったのがちょっと残念だと言っておりました。確かに一理ありますね。ただポラはほんとお好きな方はお好きですもんね〜。踊り子さんとの貴重な交流の場でもあるし。難しいなあ。

ナンシー瞳さん
目鼻立ちのくっきりした、彫りの深い容姿のベテランさんです。先週の渋谷で観た出し物と同じものでした。ゴールドのワンショルダーのロングドレスを身に纏い、手には一本の黒い羽根モールを持って登場です。左腰に大きなリボンがついて、広めにカットされている独特の衣装です。二曲目はロングドレスを脱ぎ、胸元に赤い刺繍の施された黒のツンブラにモールを纏い舞われます。
後半は舞台に上がったお客さんと共に、小道具を用いて繰り広げるショーでした(一回目)。お客さんはすべての踊り子さんに威勢のいい掛け声を飛ばされるハッスルおじさん(苦笑)。先日の大宮でもお見掛けし(、ってことは奈々さんの応援さんか!?)、その時は舞台に上がった不慣れな感じの若い方に散々野次を飛ばしていたので(じゃんけんに負けた悔しさからでしょうが)、ご本人はどうなのかなと思っていたのですが、納得。さすがのパフォーマーぶりでした(笑)。

樹美さん
古き良き時代の踊り子さんといった、気風の良さを感じさせるベテランさんです。歌舞伎の女形風のかなり独特のメイクをされています。緑と紫が交互に折り合わされたような厚手の着物を召されて、右手には梅(?)の花の枝を携えて登場です。演歌がとてもマッチします。荒波を描いた、前で結ばれている特徴的な帯、頭には豪華なシルバーのかんざし。ゆったりとした動作は、歌舞伎の一幕を思わせる趣きです。ベットパートは赤い腰巻き一つでの、渋い構成です。歌舞伎メイクで表情が覗えないのが残念です。

紗斗羅さん
前二者から一転、かなり若い踊り子さんです。「シャトラ」さんと読まれるそうです。オープニングはキュートなタイガーです。頭にはレモン色のタイガーの被り物、首まわりはしっかり白い羽毛で覆われています。上は宝石をちりばめたゴールドのビキニ、下はアラビアンチックなスカートです。よく梳かれた茶髪は胸元を隠します。ダンスはまだちょっとぎこちない感じは否めません。ベットパートはフード付き青マントで登場です。盆でのオナベット。こちらは十分の迫力です。

木下りりこさん
本日のお目当てさんです。以前ミカドの大運動会でベットパートだけ観劇しましたが、それ以来是非とも一度じっくりと観てみたいと思っていた踊り子さんです。御自身のホームページで垣間見せる(というか正面から強烈に迫ってくる)りりこさんの精神世界には驚かされると同時に深い共感を覚えました。そんな思いを胸に秘め、登場を待ちます。
オープニングでは波のざわめきが聞こえてくると同時に、本舞台に横たわったマーメイド姿がライトアップされます。上着はピンクのセパレートの衣装、そして下半身は淡いレッドと深めのイエローで彩られた鱗にすっぽりと収められています。髪は大きなレモン色のリボンで軽くポニーテールされ、残りは肩に垂らされています。静謐な世界を描いた、神秘的なオープニングです。すると急に曲調が変わり、息が苦しそうな表情を見せられます。この表情、なかなか出せるものではありません。動きがない舞台でも惹きつける事ができるのは、りりこさんの技量がなせる技なのでしょう。二曲目は一転、明るい感じのアップテンポな曲となります。白いブーツに貝殻ビキニ、ゴールドのホットパンツを纏い、りりこさんのキュートな面が強く打ち出されたステージです。側転などの大技、巧みで確実なステップ、ハイキックに加え、ここの見所は何と言っても「七色の笑顔を持つ女」と応援さんに言わしめるその魅力的な表情です。全開の笑顔、ちょっと寂しげな笑顔、考え事をしている風の笑顔、挑発的な笑顔。心の内を推察すると楽しくなります。観客にパワーを振り撒いてくれるいい表情です。
続くベットパートも圧巻です。丁寧な刺繍がなされ、フリルのついた水色主体のロングドレスで登場します。腰には大きなリボンがついています。ミカドの狭い盆で180度開脚を行なうなどサービス満点です。おみ足に触れそうになり盆周りの方はドキッとされたことでしょう(ちなみに僕は立ち見(涙))。本舞台で髪を梳き、ドレスも脱ぎ捨て、白いレースのパンティ一枚の姿で盆に現れます。オナベット中も舞台狭しと精力的に動きまわり、観る者を飽きさせません。ベットパートでもとにかく表情がいいです。表情から内面を読み解きたくなる衝動に駆られます。そしてラスト、悠久の時を奏でる音楽に乗って、美しい弧を描き片足は天を切り裂く深いブリッジを決めつつ、最後の大技、いや荒業が炸裂します。この仕込みには驚きです。見事!
すっかり魅せられてしまいました。想像を超えたハイクオリティなステージでした。

御幸奈々さん
もちろんお目当てさんです。二週連続近場の劇場で奈々さんを観る事ができて、年明け早々ラッキーです。今週もまた先週とは異なったステージを繰り広げてくれました。レモン色が主体で、オレンジのフリル、紫の帯といった目を惹く衣装で登場です。頭にもレモンのリボンが載せられています。髪も秋口などと比較するとちょっと伸びて、肩までかかり可愛らしい感じでまとまっています。先週と比べて、いつものやわらかメイクに戻っておりちょっと安心です。
一曲目は比較的ゆったりとした中華風の曲に乗って着実なステップを刻みます。豪華衣装を楽しませてくれ、これからのステージ展開を期待させる格好のオープニングです。二曲目に入るとすぐに頭の飾りを外して、裾の長いロングスカートも脱ぎ捨てます。これを片手で軽々と巧みに操ります。下半身が身軽になった所で、(調子の良い)奈々さんしか成し得ないであろう、極めて細かい高速ステップをミカドの舞台に刻みつけます。小さなミカドの舞台が無限の広がりを持った空間に早変わりです。二回目はちょっと足が滑って尻餅をついてしまうシーンもありましたがご愛敬です。あまりに巧みな足の運びに目を取られている間に着々と脱衣されていきます。その時に一瞬口元にかかった髪をすかさず口の先にくわえ、非常にセクシーな表情を見せてくれました。偶然を瞬時に構成に組み込んでしまう天賦の才には脱帽です。三曲目はオレンジのビキニのみというまさに体一つでステージを構成していきます。緩めの照明の中、ハイキックと同時にぐっと後ろへ体を反らす奈々さん独特の振り、また手の返しを中心とした上半身で魅せるの表現、そして予測不可能なトリッキーな舞いの数々。非常に調子が良さそうです。感心の溜息しかでません。ダンスパートラストは、瞬間ブラ外し、そして秘技「ハイキック一発パンティ外し」で締められます。素晴らしい出来栄です。
ベットパートは中央にフリルのついた、赤のシースルーのロングドレスで登場します。首まわりは鮮やかなアクセサリーで彩られています。羽モールを盆に落として、まずは本舞台で美しいポーズを見せてくれます。続いて脱衣しつつ盆へ。先ほどのモールをうまく体になじませつつ、迫力あるオナベットを繰り広げます。かぶりつきに大きく足を投げ出すほどの熱演です(あいかわらず僕は立ち見(泣))。ラストでグラリとくる所も含め、誰にも真似できないこれまた独特の素晴らしいオナベットでした。
オープンショウではちょっとお腹をさする仕種をされていましたが、「ななきちスマイル」全開のことだし、大丈夫でしょう。本当に今週は調子良さそうです。凄まじいクオリティでした。

(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

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