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2001年3月19日(月)野毛劇場 by Fu-maさん

1. 姫乃
2. 木内雪美
3. 笹森悠
4. 東条美月
5. 水玉きりん
6. 綾瀬ナナ

ちょうど一ヶ月ぶりぐらいの野毛上陸です。いつものように京急日ノ出町駅前のマックでブラックを一杯頂き、足早に乗り込みます。もぎりのお兄さんが覚えていてくれたらしく、「今日は誰目当てなの?」と気さくに話し掛けてくれます。ご丁寧なことに、前回は里瀬さんのステージを観に来たことまで覚えてらっしゃいます(笑)。「アヤセナナさんで〜す」と返しつつ場内へ。ロビーは空いていたのでガラガラかなと期待したのですが、なんと昼間っからほぼ満席です。だいたいFu−maは入って一回りは後ろでメモを取りつつ観て、次の一回りはかぶりつきでというのがパターンなのですが、仕方なくちょうど空いた正面二列目に陣取ります。ちょっと気が引けてちっちゃくなっていたのですが、よけい不審人物度は高まります(笑)。「レポ道一途」も楽ではありませんなあ。
それにしても野毛は頑張っています。本日三回目終了後には、なんとくじ引きでキャッシュバックサービス!この時の人数はそれほど多くありませんでしたが、次々と当たりくじが…。う〜ん、大丈夫なんでしょうか…。Fu−maとしては当たりこそはしませんでしたが、ナナさんと話せたりで大満足でしたが。ちなみに綾瀬ナナさん、次の関東は4月結の川崎ロックと5月頭のわらび(笑)だそうです。

姫乃さん
脱色された、強めにソバージュをかけられた髪をポニーテールにまとめ、原色のライトが降り注ぐ中、艶やかな着物姿で登場です。着物はワインレッド地で、ゴールドの細やかな刺繍が施されています。胸元から腰までをすっぽりと覆う太めの帯は深緑です。裏地は渋めのからし色。ポップスにのって、縁に近づくに連れ濃くなっていくピンクの扇子を二つ操り、日舞チックな洋舞を繰り広げます。遠くを見つめる目元をはじめ、全体的になかなか情緒のある立ち居振舞いです。下の薄手の着物はからし色地に花柄模様のもので、帯はピンクです。その姿で盆に進み出られベットパートに入ります。
盆では着物を脱ぎ捨て、オレンジの襦袢姿でのオナベットとなります。結び目を解いた髪が波打つほどの濃密さです。ポラでは照明さんとの掛け合いも面白く、関西娘(ですよね?)ぷりをいかんなく発揮していました。

木内雪美さん
10本を束ねた巨大な白い羽扇子を手に、反り返ったポーズでのオープニングです。ピンクのミニチャイナドレスに膝下まである黒のロングブーツ、肩口ほどの栗色の髪をまとめるヘアバンド状のティラナといった出で立ちです。巨大な扇子を全開にすると、小柄な雪美さんの全身がすっぽりと隠れてしまいます。登場時から感じたのですが、動きに十分なタメがあり、身のこなしが柔らかで、観ている者に心地よさを与えます。二曲目はよりスピードを押さえ、柔らかい雰囲気を強く出されます。ピンクライトに照らされて、艶めかしさ、色っぽさを存分に堪能させてくれます。良い表情です。チャイナを背中から焦らしつつ脱いでいき、持ち込んだ背もたれ付きの椅子の裏でさっと黒いシースルーの上着に着替えるなど、構成も巧みです。
ベットパートに移ると、照明が落とされた中、パンティに先ほどの黒の上着を纏って盆に入られます。ブーツを含め黒で統一されています。ベットは180度開脚をはじめとして、ポーズをゆっくりと確実に決めていかれます。そしてラスト。三点ブリッジからフルブリッジそして軽々と手を外し立ち上がられます。お見事!ぎこちなさが全くなく、自然に、流れるように決まりました。ハイクオリティなステージでした。またポラでは被り物で登場するなど、おちゃめな人柄が伺えました。葵ゆきみさんの双子のお姉さんだそうで、妹さんのステージも一度観てみたいと思うほどの良さでした。

笹森悠さん
非常に大柄なベテランの踊り子さんです。縦線の銀ラメが入った、鮮やかな青のロングドレス姿で登場です。足元は黒いハイヒール。髪は背中までかかります。オープニングから非常に力強いステージが繰り広げられます。ちょっと前のめりになり、突っ込んだ感じでステップを踏まれると、上半身の振りが大きいこともあり、大変迫力があります。二曲目は椅子を持ち出し、ちょっと動きは固めですが、しっかり椅子越えもなさります。腕にはゴールドのベールを絡ませます。ダンスラストには、迫力バストを露わにされます。ステージ後半は、舞台に上がったお客さんと小道具を用いて繰り広げるショーでしたが、なかなかの人気でした。その後のオープンも「はい、ラスト!!」と力強い声と共に登場し、勢いのあるロック調のステージで楽しませてくれました。蛇足ですが、この「はい、ラスト」の掛け声をなさる踊り子さんは意外に少数でちょっと残念な気がします。踊り子さんのキャラが窺がえて(特に雨宮琴さんが印象的ですね)、Fu−maは好きです。

東条美月さん
椅子にもたれた姿でのオープニングです。ピンクのロング、ただし大きなスリットの入ったのチャイナドレスを纏われています。銀の刺繍が施されています。やはり中華風な曲にのって、白い羽扇子を操ります。足元は短めのホワイトブーツ、頭にはピンクの羽根を組み合わせて作ったような飾りが光ります。顔のとても小さな、お人形さんのような踊り子さんです。二曲目で一層スピードアップします。盆に出て扇子を一振りした後これを捨て、衣装を前で開き羽のように広げます。目に入るのは眩い七色スパンコールのツンブラ姿です。
ベットパートは髪を解き、シースルーのショールをパレオにして、盆に入られます。フルブリッジから片足を上げ、また沈み込むといった、なかなか印象的なポーズベットでした。ポラではちょっと強気なお人柄が伺えました。

水玉きりんさん
淡いピンクのウエディングドレス姿で登場します。登場と同時に分かりますが、とても背の高い踊り子さんです。優に170は超えるのではないでしょうか。本舞台に掲げられているスター印の照明の頂点に至るほどです。ブーケを持った手を掲げると軽く天井に届いてしまい、ぼろぼろと白い雪が客席に降ってきます(笑)。窮屈そうでさすがに気の毒です。そのためかちょっと表情が硬い感じを受けますが、熱心さが直接的に伝わってくるステージで、場内をやさしい雰囲気で包み込みます。二曲目になるといったん引っ込み、ミツバチの出で立ちで再登場です。羽根がやけにキュートです。上背があるだけになかなか流れるようにとはいきませんが、天井にぶつかり手が擦れるのも厭わない熱演には頭が下がります。
ベットはビスチェに脚を覆う薄手のベールを組み合わせたドレス姿で繰り広げます。盆に登場すると胸元から背中まで汗だくなことが分かります。軽く頭を振ると、盆に飛沫が舞います。玉のような汗で覆われた体がライトに照らされて、一層輝きを増します。すごく清々しく、さわやかな舞台でした。ポラでも人柄の良さが存分に感じられました。心から拍手を送りたいです。 

綾瀬ナナさん
お目当てさんです。元日の蕨、先月の仙台に続いて今年三度目の観劇です。野毛は初舞台とのこと。期待は膨らみます。暗転された中、舞台下手の袖からちょこちょこっと小柄な女性が出てきます。前のきりんさんとのコントラストが際立ちます。ぱっと照明が当たると、舞台中央にセパレートのシルバーの衣装を纏ったナナさんが浮かび上がります。扇状に大きく張り出した肩当て、シースルーのパレオの腰まわりから下がる鉄球のアクセサリー、リストバンド。そんなコスチュームにナナさんの風貌が加わり、なんだか戦隊シリーズのヒロインを彷彿とさせます。さらにいえばナナさんはイエローではなくピンクでしょうね。何故かあれってイエローはボーイッシュで、ピンクはキュートと相場が決まっていましたよね(笑)。それはともかく、実際の衣装はシルバーで統一されております。
今回の出し物も一曲目から非常にテンポが速いです。一つ一つの動作を目で追うのは困難になってきます。それほど素早いステップを繰り出します。特筆すべきはターンの美しさ。決め所で連続ターンを披露しますが、これが全くぶれません。ナナさんの魅力の一つには、鋭利な直線的なダンスと表情、雰囲気のコントラストがあると思います。ナナさんのダンスはいうなればビデオを三倍速で見たような時のようなインパクトがあります。それ自体すごい才能ですが、演者によってはその切れすぎるナイフゆえに観る者に違和感を与えてしまう恐れもあります。しかしハードなダンスにもナナさんは顔色一つ変えず、ちょっと瞼が重そうな、軽く口の開いた独特の愛くるしいフェースは健在なのです。両者が上手く調和して心地よい「意外感」を醸し出し、観客一同を魅了するのではと推察します。パレオを外し左手を掲げて突入する二曲目はよりハードです。そんな高速ステップの中にも、指をピストル状にしてウインクを決めるキュートな振りも入ります。盆に腰を落として、ちょっとブレイクダンス風の回転を決めたりもします。素人目にはテンポの取りづらそうな曲が続きますが、さすがプロ、その巧みな調理の仕方には脱帽です。
三曲目に着替えた、所々に白と青の真珠状のアクセサリー、刺繍の光る肌色のレオタードを背中から脱ぎつつ、ベットパートへと入っていきます。180度開脚のまま、前へ後へ体を倒し、女性の体の柔らかさ、美しさを存分に堪能させてくれます。ダンスパートの雄々しさに対して匂やかな艶を感じさせ非常にそそられます。中指をいとおしそうにしゃぶり自然とオナベットへ。柔らかそうな体の顫動を一同じっと見つめます。そしてまたポーズへ。半身ブリッジで片足を高々と掲げる大技などを繰り出した後、ラストは手なしブリッジから立ち上がりかけ、もう一度深く沈み込ませて衣装を取り、ラストのポーズを決められます。
そして引き続いてのポラの時間がまた楽しみです。この日の三回目は登場するなりいきなりクラッチングスタートのポーズを決めます(笑)。何事かと観客一同、そしていつもは絶妙な合いの手を入れる照明さんも唖然としていると、「ちょっとさむいって聞いていたから盛り上げようと思って、エヘヘ」とまあナイスなボケをやってくれます。ナナさんのトークを書き連ねていったらそれで一本のレポートになりますんで、今回は泣く泣く割愛いたしますが、ナナさんは本当に関西弁の魅力を最大限引き出されている方だと思います。あんなほんわかとしたきれいな関西弁を話す娘ばっかりだったら、ほんと大阪住みたいです(笑)。それにしても大人気も納得のすべてが魅力的な踊り子さんです。早くまた会いたいなあ。 

(このレポートは、Fu-maさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

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