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2001年6月7日(木)川崎ロック by 神無月さん

〜これぞ究極〜

6月7日の川崎ロックのレポです。当初、手短に香盤全員の簡単な感想程度のレポ掲載ですませるつもりでしたが、作成中に状況が大きく変わってしまいました。雨宮琴さんのみのレポとさせていただきます。

レポに先立ちましてFu-maさんに…。今回私がこの日川崎に行ったのはFu-maさんの[75]凄いいい!のレポを読み、雨宮琴さんのステージに対して強い観劇意欲をかき立てられたことによります。実際観劇したところ、私が観劇生活を始めて以来、今まで見たステージの中で、最高のステージでした。まさにFu-maさんの言葉に偽りはなかったと実感いたしました。ご推薦くださり、誠にありがとうございました。
なお、現在Fu-maさんは雨宮さんのレポを作成中のご様子…。レポ掲載予告ございましたが、お先にレポ掲載させていただきます。大変失礼なことかと存じますが、お許し下さい。

 

ダンスステージは中国民謡?、酔拳の二部構成になっています。中国民謡では、両手に持った扇子を振るわせながら、軽やかなステップでステージを舞います。躍動感が素晴らしく、本当に蝶が花畑を飛んでいるイメージを感じることができました。この人の踊りはすごい…直感的に思いました。
そして酔拳です。ひょうたんのとっくりを手にし、2、3度飲む動作を繰り返すと、ふらふらと歩き始め、ダンスが始まりました。激しい戦闘シーンは見ていて息付くひまがありません。時折、側転やバック転などの空中戦も織り込まれ、目が釘付けとなりました。
ステージ途中で、ピンスポットが消され、照明はレインボーライトの乱れ撃ち。コマ送りとして浮かび上がる雨宮さんの姿。このとき私は会場の後方でタンバリンを叩いていましたが、急にリズムが刻めなくなってしまいました。そして自分の意思とは関係なく、勝手に手が止まり、まったく動かせなくなりました。なんだこれは?今自分の体に何が起こってる?訳が分からないので、あせり、戸惑いました。
まあ、叩けないものを無理に叩く必要もないかと思い、タンバリンをやめました。その瞬間、この現象の答えがわかりました。あまりにもすさまじいダンスステージを目の当たりにして、体中の全神経を集中させて観劇に没頭したい…そして無意識のうちに体が反応して意思とは関係なく手が止められた…そう理解しました。それほどまでに強烈なインパクトを受けたダンスステージでした。

ベットステージも見せてくれました。BGMに某映画のテーマ曲を使っています。この映画のストーリーが短いながらもステージで表現されているように私は感じました。
首に巻いた帯を握りしめ、力強く締め上げます。手がふるえ、首筋の血管が浮き上がります。(人間の欲望により、自然を破壊。神の怒りに触れ、人類絶滅の危機に。自らの愚かさで、自分の首を絞める、自業自得。そして生命の危険まで追い込まれる)
そして糸が切れたようにその場に座り込み放心状態。そしてゆっくりと演技に戻っていく…(自らの愚かさに気づき、改心。自然との共存共栄に目覚めていく)
観劇しながら私の頭の中ではこの映画一本分のストーリーがオーバーラップしてしまい、感動してウルウルしてしまいました。

オープンも目が離せません。走りながらのハンドスプリングで登場。さらに花道から連続4回のバック転で盆に移動。まさに、忍者そのものです。超大技の連発で、全身鳥肌が立ってしまいました。

ステージが終わった時、私は放心状態。とても内容が濃かったので、約20分ほどの時間(計ってないので正確な時間分かりませんが)が、1時間以上続いていたかのような錯覚を起こしました。
この雨宮さんの1ステージだけで入場料の5000円がとても安く感じられました。本日の楽日のラストステージ、もし時間の都合がつけば、もう一度このステージを観劇したいと思ってます。

(このレポートは、神無月さんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

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