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2001年10月中旬 晃生ショー劇場 by Pontaさん

〜シナリオ〜

晃生ショー劇場(10/11〜20)=斎藤 倫
◎Doctor Linn(ドクター・リン 女精神科医)

#1 (暗闇に効果音・心臓の鼓動)ステージ中央にイスに座った人影。明転すると、白衣に身を包んだ女医が脚を組み座っている。
 無造作に髪を一つにまとめ、化粧っ気のない顔に黒縁のメガネをかけた女医、手にしたカルテの内容と目の前の男性患者とを見くらべる。
 「性的不能……?」
 思わずメガネのフレームを持ち上げ、患者の顔を凝視する、女医。
 問診が始まる。
 「症状を自覚したのは、いつから……?」
 「具体的な症状は……?」
 矢継ぎばやの女医の質問に、しどろもどろにしか答えられない男性患者。
 女医は、しだいに苛立ち始める。

#2 「たとえばアナタの目の前の女性が、こんな淫らなポーズをしても、アナタのカラダは機能しませんか?」
 女医の診察が続く。しかも今度は女医自らが白衣の前をはだけ、聴診器でカラダをまさぐるポーズを男性患者に示しながら。
 にもかかわらず、どうやら男性患者のカラダに反応はないらしい……。
 さらに苛立ちを増す、女医。
 「それでは、治療室へ……」
 女医は無感情な声で男性患者に、そう告げた。

#3 治療室で待つ男性患者の前に現れたのは、レザーのボンテージ・ファッションを身にまとった女医。しかもレザーのアイ・マスクまで……。これが、あの化粧っ気のない女医と同一人物なのか? 驚きを隠せない男性患者をしり目に
 「アナタの症状を治すには、アナタの心の中に潜む野性を目覚めさせるしかない……」
 と、ボンテージ・ファッションのまま女医が身をくゆらせ、患者の性欲をそそるように踊り始める。

#4 ボンテージ姿の女医、男性患者を挑発していたはずが、いつしか自分まで欲情してしまったようだ。
 そして目の前の男性患者のことなど忘れてしまって、しだいに裸身をさらすと、自らの快楽に没頭する女医。……やがて果てる。
 女医、ようやく理性を取り戻し、立ち上がると、裸身のままふたたび理性を象徴する黒縁のメガネをかけ、何もなかったかのように、冷静な口調で男性患者にこう言い渡す。
 「また具合が悪くなったら、いつでも診察にいらっしゃい」

 しかし、女医の治療は完璧だった。なぜなら男性患者は女医の治療によってエレクトし、性欲を取り戻していたからだ。
 「治ったッ! 治りましたよ、先生! でも、明日もやっぱり先生に診てもらいに来て、いいですか……?」
 男性患者が、秘かにつぶやいた。

(このシナリオは、Pontaさんのご好意により、掲示板から転載させていただきました。)

 

repotai@freeml.com