薬局健康コラム

「ちょうどいい」を見つけよう
からだに優しい運動のはなし

当薬局からのご提案 — 慢性疾患とともに生きるあなたへ

「運動がいいとはわかってるけど、どこまでやっていいのかわからない」——そんなふうに感じていませんか?
今日は、難しいことは抜きにして、毎日の生活のなかで無理なく続けられる運動について、一緒に考えてみましょう。

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「運動」って、そんなに大げさなことじゃない

「運動しましょう」と言われると、スポーツジムや激しいトレーニングを思い浮かべてしまいがちです。でも、からだを動かすことは、もっとずっと身近なこと。

お買い物に行く、お庭の水やりをする、テレビを見ながら足首を回してみる——そういった「ちょっとした動き」の積み重ねが、体にとって大切な運動になるのです。

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運動が体にもたらすうれしい変化

慢性疾患をお持ちの方にとって、適度な運動はさまざまな面でプラスに働くことがわかっています。

🩸 血糖・血圧の安定 筋肉を動かすことで、エネルギーが消費されやすくなります。
🧠 気分がすっきりする 体を動かすと「幸せホルモン」が分泌され、気持ちが前向きになります。
🦵 筋力・バランス感覚 転びにくくなり、日常生活がより安心に。
😴 眠りの質が上がる 適度な疲労感がよい眠りをサポートします。
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まず、ここから始めてみましょう

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具体的な運動の例——自分に合ったものを選んでみて

「どんな動きをすればいいの?」という疑問にお答えします。
場所や体力に合わせて、やりやすいものから試してみましょう。

🚶 ゆっくりウォーキング 1日10〜20分

背筋を軽く伸ばし、少し大股で、かかとから着地するように歩きましょう。会話ができるくらいのペースが目安です。

近所を一周するだけでOK。無理に距離を伸ばさず、「気持ちいい」と感じる範囲で続けるのがコツです。

🪑 椅子に座ったままの足踏み 1回3〜5分

椅子に深く座り、左右交互にひざを持ち上げる「足踏み」を行います。上半身は力を抜いてリラックス。

外出が難しい日や天気が悪い日でも室内でできます。テレビを見ながらでもOKです。

🌊 水中ウォーキング(プール) 週2回〜

胸〜腰の深さのプールで、ゆっくり歩きます。水の抵抗で筋肉を使いながら、関節への負担がとても少ないのが特徴です。

膝や腰が痛い方にも取り組みやすい運動です。市区町村の温水プールを利用するとリーズナブルです。

🦵 椅子を使ったスクワット(椅子の立ち上がり) 道具不要

①椅子の前に座る ②足を肩幅に開く ③手を太ももに置き、ゆっくり立ち上がる ④3秒かけてゆっくり座る、を5〜10回繰り返します。

太ももの大きな筋肉が鍛えられます。転倒予防・血糖コントロールに効果的。最初はゆっくり「3回」からでも大丈夫!

🔼 かかと上げ(立位) 道具不要

壁や椅子の背もたれに軽く手を添えて立ちます。両足のかかとをゆっくり上げ、2〜3秒キープしてゆっくり下ろします。10〜15回が目安。

ふくらはぎを鍛えることで、血液の循環がよくなります。「第二の心臓」とも呼ばれる大切な筋肉です。

🦶 タオルを使った足指グー・パー タオル1枚

床にタオルを広げ、足の指でタオルをつかんで引き寄せます。足指を大きく開いて「パー」にする動きも交互に。1セット10回。

足の裏の筋肉を鍛えて、バランス感覚がアップします。椅子に座ったままできるので、テレビを見ながらでもOK。

🌅 朝のラジオ体操 1日1回・約3分

NHKラジオ・テレビ体操(毎朝6:25〜)に合わせて、第一体操(3分)だけでもOKです。起きたあとに行うと体が目覚めやすくなります。

全身の関節をまんべんなく動かせます。「体操は激しい」と思わず、無理のない範囲で小さく動かすだけでも十分です。

🧘 ふくらはぎ・もものストレッチ 就寝前がおすすめ

椅子に座り、片足を前に伸ばしてつま先を上に向け、20〜30秒キープします。左右交互に行いましょう。痛みを感じたらすぐにやめてください。

むくみの改善や、こむら返りの予防に役立ちます。ベッドの上でも行えます。

🔄 首・肩のゆっくり回し いつでもどこでも

首をゆっくり右・左・前・後ろに傾け、各5秒ずつキープ。次に肩を大きくゆっくり後ろに回します(5回)。

座ったままできるので、診察の待ち時間にもこっそりできます。肩こりや首の疲れがほぐれて気持ちいい!

🪥 歯みがき中:かかと上げ 毎日・自動で習慣化

歯みがきをしながら、両足のかかとをゆっくり上げ下げします。歯みがきの2〜3分間で、20〜30回の「かかと上げ」が自然にできます。

「歯みがき=かかと上げ」とセットにすれば、意識しなくても毎日続けられます。

📺 テレビのCM中:立ち座り 1回3〜5分

CMが始まったら、ゆっくりと立ち上がって、またゆっくり座る動作を繰り返します。1回のCMで3〜5回できれば十分。

長時間の座りっぱなしは体に負担をかけます。30分に1回、立ち上がるだけでも体への好影響があります。

🍳 料理中:片足立ち・つま先立ち キッチンで

コンロの前で待ち時間があるとき、片足を軽く浮かせてバランスをとるか、つま先立ちを10〜20秒キープしてみましょう。

転倒予防に大切なバランス感覚が鍛えられます。最初は壁やカウンターに手を添えながら行いましょう。

ちょっとひとこと

「続けること」より「また始めること」が大事。
休んでしまっても、また動き出せばいい。
それでじゅうぶんです。

完璧を目指さなくていいのです。調子が悪い日は休んで、元気な日に少し体を動かす——その繰り返しが、長い目で見た健康につながります。

⚠️ こんなときは無理をしないで

体調が優れないとき、痛みが強いとき、めまいや息切れを感じるときは、その日の運動はお休みしましょう。
「いつもとなんか違う」と感じたら、まずはお薬のことも含めて薬剤師にお気軽にご相談ください。かかりつけ医への受診が必要な場合も一緒に考えます。
あなたのからだのことを一番よく知っているのは、あなた自身です。