お墓のQ&A
お客様から多く頂く質問をQ&A形式にまとめてみました。
石の素材について教えてください?
現在、お墓に使用されている石のほとんどが花崗岩の「御影石」で、大きくは白御影、黒御影、青御影に分類されています。石の種類は数百種にも及び、日本は勿論、中国、韓国、インド、アメリカ、ブラジル、ポルトガル、スウェーデン等世界各国の石が使われています。最近の日本では、中国、インドの石が非常に多く使用されています。
品質の良い石ってどんな石ですか?
硬質な物。水吸が無い物。光沢の良い物。石目が細かく黒玉が無いもの物。等です。色目などは、ご自分お好みで選ぶと良いでしょう。水を吸いやすい石や、硬度が低い石は避けた方がよいでしょう
御影石ってどんな石の事ですか?
御影石とは、花崗岩の事を表しています。
日本の石と外国の石、品質はどっちが良いんですか?
同じ地球上で取れるものですから、国内石、外国石を問わず、良い石もあれば悪い石もあります。また、石の種類と価格の関係は需要と供給の関係で、安いから品質が悪いとは一概に言えません。
8寸墓石、9寸墓石などとよく聞くんですが、どこがどう違うんですか?
8寸とは竿石(一番上の○○家之墓と書いてある部分)の横幅の大きさの事です。一般的に竿石が大きければ、バランスを整える為にその他の石も大きくなっています。サイズは1寸が約3cm位ですから、8寸だと約24cm、9寸だと約27cm、1尺だと約30cm位になります。
寿陵(じゅりょう)とは何ですか?
生前にお墓を建てることを寿陵と言われ、寿陵は大変縁起が良いと言われいます。戒名や建立者の文字が朱色 のお墓を見かけられたら、それが寿陵です。寿陵が増えているのは、日本が世界一の長寿国になったことにも関係があると思われます。
家族が亡くなりました。お墓はいつ頃建てるべきですか?
昔のお墓は土葬であり、人が亡くなると地下へ埋葬していました。埋葬をして、すぐその上に重い墓石を乗せると地下のお棺が朽ちる時期(7年〜13年と言われています)に陥没して、墓石などは、大きく落ち込んでしまいます。ですから昔は、死んですぐに墓石を建ててはいけないと言われていたのですが 現在は、火葬ですから、49日又は100ヵ日、長くても1年で納骨されるのが一般的です。 一日も早く土に返してあげる事が 死者に対しての供養です。
100万円のお墓と300万円のお墓、やはり価格が高ほうが良い石なんですか?
石の種類と価格の関係は需要と供給の関係で、安いから品質が悪いとは一概に言えません。香川県で産出される庵治石は出荷量も少なく、今や宝石と呼ばれるほど高値な物もあります。また、お店によっても価格は違うので、石を選ぶ時には必ず石の名前を確認すると良いでしょう。
注)庵治石等に代表される国産石は、細目・中目など大きく分けても数種類あり石目・山によって価格が違います。
中国の石は品質が良くないと聞きましたけど、本当ですか?
中国の御影石の種類は非常に豊富で、御影石産地で有名な福建省だけでも現在100種類を超えました。この中には悪い石もありますが銘石と言われる石まで幅広く存在しています。
黒い石でお墓を作ってはいけないと聞いたんですが?
迷信です。現に地方によっては、白御影よりも圧倒的に黒御影を使った墓石の方が多い地方もあります。近くに黒御影石が産出されてない地方では、まだまだ黒御影は少ないですが交通期間が便利になった現在では輸入品などで様々な高級黒御影石が輸入され人気を博しています。
納骨堂を建てる場合、今まで供養していた古いお墓はどうすれば良いですか?
古いお墓の魂抜きの法要を行い、丁寧に供養します。そして新しい墓石を据え付けて開眼法要を行ない魂入れをします。高知県では、古いお墓は竿石を残し新しい墓所に残す事が多いようです。
お墓に良い向き、悪い向きがあるのですか?
方角の制限は特に根拠はありません。仏教では『四方八方に、八万四千の仏様がいらっしゃる』と言われておりますので、どちら向きが良いと言う事はありません。但し、墓相などはを参考にすると東向きあるいは南向きなどが好まれるようです。
閏年(うるうどし)にお墓を建てたら不幸が起こると聞いたのですが?
迷信です。仏教関係者や学者などに聞いても閏年についてのいわれは全くありません。そもそも大切なご先祖様を、大事にご供養して不幸があるなんて事のほうがおかしな話ですね。
開眼法要って何ですか?
開眼法要とは「入魂式」「魂入れ」とも呼ばれ、新しく建てた墓石に魂を入れる儀式のことです。一般的には、墓前に酒、洗米、塩、果物、菓子等をお供えし、花を生け、線香やローソクを灯しお坊さんにお経をあげていただきます。お墓を建てたままでは、ただの石にすぎません。墓石に魂を吹き込んで貰って初めてお墓になると言えるでしょう。
お墓を建てて一番大事なことは?
できるだけ、お墓参りをし、ご先祖様を供養してあげる事でしょう。せっかく立派なお墓を建てても全くお参りに行かないのでは意味がありません。30万のお墓でも数千万円のお墓でも、一番大事なのはご先祖様を供養する気持です。是非、お参り、ご供養を心がけてください。