呼吸と整体

普段あたりまえのように呼吸をしていると思いますが、しっかりと意識して吸ったり、しっかりと意識して吐いたりすることはほとんど無いと思います。いつも意識してゆったりとした呼吸を心がけるだけでも、呼吸力はついてきます。

『呼吸がしにくいです』と言われる方はほとんどいません。いつも何気なくしている呼吸が、ご自身にとっては普通の呼吸で、その状態が呼吸がしっかりできていないかどうかは気付いていないのだと思います。

誰でも当たり前にできることは、わざわざ教えてもらわなくてもできてしまいます。呼吸も単純に吸って吐くならできてしまう。DNAに刻まれた記憶がそうさせるのでしょう。ただこれは一番基礎の部分で、もっと上手に工夫することができるのです。

呼吸を効率よく行うためには、肺と、それを囲む胸郭(胸のあたりの肋骨)、横隔膜が柔軟に動く状態が理想です。呼吸がしにくい状態とは、これらが硬くなって動きが小さいということになります。

それではここで、大きく深呼吸をしてみましょう。ラジオ体操のように手を広げたり、胸を開いたりといった動きはいりません。手はだらっとしてて下さい。できれば誰かに見てもらったほうがいいです。だれもいなければ鏡をみてやってみて下さい。見るポイントは肩が上下していないかどうか。息を大きく吸い込んだとき、横隔膜がしっかりと動いている場合は、それほど大きく肩は上下しません。

呼吸をしたときの理想的な身体の動く順番があります。

  1. 横隔膜が下がる
  2. 肋骨が広がる
  3. 最後に肩が上がる

横隔膜がしっかりと下がっていれば、最後に肩が上がっていきます。横隔膜があまり下がらないならば、その状態で息を吸い込もうとするため、胸部の体積を大きくするために仕方が無く肩を上げることでなんとかしています。

分かりやすいように深呼吸で試してもらいましたが、普段の呼吸の仕方がきちんとできているかの確認になったと思います。

肩があまり上下することなく呼吸できていた場合、呼吸の仕方に関しては問題ないでしょう。普段から少し意識して深呼吸するようにして下さい。

肩の上下が激しい方は、要注意です。常に肩を上下させて使っているので、肩や背中が疲れてしまってもおかしくないです。背中がいつもガチガチ、肩も凝る、首も疲れやすいし、頭も痛くなることがある。そんな症状の原因が呼吸の仕方にあるのかもしれません。