第36回日本臨床麻酔科学会が、高知で開催され参加してきた。加速するグローバル化と格差の拡大、冷戦構造の終焉とテロの台頭、人口増加と地球環境問題、医療技術の飛躍的進歩と倫理の混乱、我が国では超高齢化社会の到来と医療費の増大、麻酔科領域でも超高齢患者の周術期管理、集中治療、緩和医療など、時代は変わって、かつて経験したことのない大きな変革が求められていることを意識して、大会テーマはボブ・ディランの名盤のタイトルである、「The
Times They Are A Changin’―時代は変わる」とされていた。ノーベル文学賞受賞を先取りした様な大会テーマを選んだ高知大学教授の横山正尚会長は鼻高々で自慢されていた。
一流大学の有名教授による講義をネットで配信するムークスMOOCs(Massive Open Online Course)が広がっているという。ネットに接続すれば入学試験もなく、いつでも好きな科目を無料で学び単位をとることさえできる。
スタンフォード大学が始めてから世界の有名大学が参加するようになり、今や受講生は世界で1千万人を超えるという。東大の教育学部英語コースでは、合格者の7割もの学生が入学を辞退して、海外の有名大学に流れたことが話題となった。最近東大もムークスに参加したが、世界中の有名大学が優秀な人材の獲得にしのぎを削っていて、人気授業を公開して優秀な学生を世界からひきつけるツールらしい。