●ジェットコースター的人生観
〜マイナス思考ゆえのプラス思考〜
私もこの世に生まれてきた以上、人並みにそれなりに色々ありましたよ。
けれども、かつて私は、いわば、ネガティブ・シンキングの固まりで、
つまり、なんでもかんでもマイナスに考える人間でしたね〜。
なんで、自分ばかり・・・。
「かわいそ、かわいそ、何でこの世に生まれてきたの?ブ〜!」
しかし、その後、転機が訪れるのです。
ある時、私は、他人に自分の不幸話をしていると、
自分がいかに不幸であるかを自慢している自分に気がつきました。
私「ぼくってさ〜・・・」
友「あ〜、オレもさ〜」
私「いや、僕の場合は、さらに〜・・・」
相手が、それだったら自分の方が・・・、というと、
私は、一生懸命、もっと不幸な話がなかったかと探している。
また、自分が何をやっても上手くいかないとき、
試しに、次に起こる悲劇を予想してみました。
「次はこういう悲劇があって・・・。
そうすると、その次は、そういう悲劇になって・・・。」
予想が当たっているときは、
「ほら、やっぱり、最悪だよ〜。」といっていたのですが、
ところが、予想がはずれたとき、
自分が悲劇から回避されたにもかかわらず、
悲劇に遭わなかったことに対する喜びよりも
予想が外れたことの悲しさ、
いや、悲劇のヒーローになれなかったこと
に対する悔しさのようなものがそこにありました。
そう、悲劇のヒーロー。
私は、悲劇のヒーローになりたかった。
自分が不幸だと思いこむことによって満足をえていた。
これはあくまで私についてであって、他の人はどうだか知りません。
でも私は、このようにマイナス思考を突き進むことによって、
次のように考えるにいたったのです。
プラス思考を持とうがマイナス思考を持とうが、
これらは、自分を満足させる点では変わらない。
それだったら、プラス思考の方が楽だよ。
自分が不幸と思うよりも幸福と思っていた方が、楽だよ。
そうだ、周りから見て不幸に見えても
自分が幸せだと思えば、それは幸せなんだ・・・。
だから、不幸と思ったら、その裏側にある幸せを感じればよい。
「みんな仕事を僕に押しつけて・・・」と思うより、
「色々と仕事が出来て、これは良い経験だ・・・」と考える。
でも、これは、ちょっとムリしているときがあるなぁ・・・。
じゃ〜、それが、出来ない場合は。
今度は、1段下に下がって幸せを感じればよい。
「好きな娘にふられた・・・、何て不幸なんだ・・・」よりも
「その娘に会えたこと自体、幸せだったんだ」。
極論すれば、生きていることに幸せを感じればよい。
ん〜、でも、なんでもプラス思考で考えようとすると疲れるよ。
マイナス思考に考えたいときは、そう考えればいいじゃん。
笑いたいときは笑えばいいし、
泣きたいときは泣けばいいし、
泣くのを我慢したければ我慢すればよい。
いつも通りでいいんだよ。
このように、ぐるっと1回転してから、
日常生活が過ごせるようになったのは、
私にとっては、大きかったと思います。
これが私の人生観です。
以上