《人》

あ行

【愛】

・愛は惜しみなく奪う。

有島武郎

 

・愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る。

『礼記』

 

【欺き】

・我々がだまされるのではない。我々が自分をだますのである。

ゲーテ

 

【意見】

・1つの事件を自分と反対の意見を聞かずに決定する人は、よし彼の意見が正当であったにせよ正当とは考えられない。

セネカ

 

・頑固な人間が意見を固執するのではない。意見が彼を掴まえて離さぬのである。

ポープ

 

【嘘】

・1の虚言を吐いた人はこれを維持するために更に20の虚言を案出せざるえない。

ジェファーソン

 

・うそつきに与えられる刑罰は、少なくとも彼が人から信じられないということではない。むしろ彼が誰をも信じられないということである。

バーナード・ショー

 

・結局嘘をとは何か?仮面をかぶった真実に他ならぬ。

バイロン

 

【裏切り】

・ブルータスお前もか。

シーザー

 

・謀反(むほん)は決して成功しない。そのわけは?もし成功したらだれも謀反などと呼ばないから。

ハリングトン

 

か行

【賢さ】

・賢い人間は、愚者が賢者から学ぶよりも多くのことを愚者から学びとる。

カトー

 

【過失】

・過って改めざる、これを過(あやまち)という。

『論語』

 

【偽善】

・人間は1人残らず偽善である。

フレデリック4世

 

・偽善は悪徳から善徳に対する敬意である。

ラ・ロシュフコー

 

【拒絶】

・言うべき時に否(ノー)というのは、人生の平和と幸福との要訣である。ノーと言うことができず又言いたがらぬ人間はたいてい零落する。世の中に悪が栄えるのは我々がノーという勇気をもたないためである。

スマイルス

 

・気持ちよく断ることは半ば贈物することである。

ブーテルヴェーグ

 

【愚】

・愚の特徴は、他の欠点をあげて己の弱点を忘れる所にあり。

キケロ

 

【欠点】

・少しの欠点も見せない人間は馬鹿か偽善者である。警戒せよ。欠点の中には美点に結びついて美点を目立たせ、強制しない方がいいというふうな欠点もあるものである。

ジューベール

 

【健康】

・牛乳を配達する人間は、これを飲む人間よりも健康である。

西諺

 

【謙遜】

・実るほど頭を垂るる稲穂かな

川柳

 

・謙遜もすぎれば高慢となる。

英諺

 

さ行

【嫉妬】

・嫉妬深い人々の愛は憎悪のようにできている。

モリエール

 

・女は自分の愛していない嫉妬ぶかい男を嫌う、しかし自分の愛している男がやきもちを焼かなかったら、女は腹を立てるであろう。

ニノン・ド・ランクロ

 

【失敗】

・吾人の最大の光栄は、1度も失敗しないことではなく、倒れる毎に起きる所にある。

ゴールドスミス

 

【柔】

・柔よく剛を制す。

『後漢書』

 

【借金】

・50円を貸して半分しか返してもらえないよりは10円をくれてやった方がいい。

トマス・フラー

 

【正直】

・お父さん、僕は嘘は言えません。手斧でそれを切りました。

ワシントン

 

【冗談】

・駄洒落が栄えるのは聞き手の耳が幼稚で馬鹿者のいうことを持てはやすからです。それをいう舌に値打ちがあるからではありません。

シェークスピア『恋の骨折損』

 

【所有】

・人間が土地を所有すれば、土地は人間を所有する。

エマーソン

 

【進歩】

・訳の分かった人は、自分を世の中に適合させる。分からず屋は自分に世の中を適合させようと頑張る。だからすべての進歩は分からず屋のおかげである。

バーナード・ショー

 

【睡眠】

・眠りは人間の思いをすべて覆うマントである。眠りを発明した人に幸あれ。

セルバンテス『ドン・キホーテ』

 

・もう安眠はできんぞ!マクベスが安眠を殺しちまった。

シェークスピア『マクベス』

 

・朝寝は時間の出費である。これほど高価な出費は他にない。

カーネギー

 

【性格】

・人々は、彼らのおかしがるものによって、最もよく彼らの性格を示す。

ゲーテ

 

た行

【忠告】

・良薬は口に苦がけれど病に利あり。忠言は耳に逆らえども行いに利あり。

『集語』

 

【同情】

・今日は人の身の上、明日はわが身の上。

『狂言記』(武悪)

 

・あまり他人の同情を求めると、軽蔑という景品がついて来る。

バーナード・ショー

 

な行

【人間】

・不思議なものは多い。しかも人間ほど不思議なものはない。

ソフォクレス

 

・人間は1本の葦にすぎない。自然のうちで最も弱いものである。だが、それは考える足である。

パスカル

 

・人間はいまや彼らの用いている道具の道具になってしまった。

ソーロー

 

・人間は自らを禽(きん)獣にひとしいと思っても、天子にひとしいと思ってもならない。それらの双方を知らずにいてもいけない。両者を何れも知るべきである。

パスカル

 

・人間の偉大は、彼が自己の悲惨を知っている点において偉大である。

パスカル

 

 

は行

【敗戦】

・世の中には勝利よりももっと勝ちほこるに足る敗北があるものだ。

モンテーニュ

 

【復讐】

・良き生活を為すことは最良の復讐である。

西諺

 

復讐するとき人間はその仇敵と同列である。然し赦すとき彼は仇敵よりも上にある。

ベーコン

 

【施し】

・己の欲せざる所は、人に施すなかれ。

『論語』

 

・自分が他人にしてもらいたいことは他人にしてやるなかれ。他の人の趣味が自分と同じではないかもしれない。

バーナード・ショー

 

ま行

【目的】

・目的は必ずや手段を正当化する。

マシュー・プライア『イギリスの南京錠』

 

や行

【約束】

・あまり多くを約束する者、あまり多くを期待する者は両者とも身を損なう。

レッシング

 

・約束することに遅い者は、履行することにもっとも忠実である。

J・J・ルソー

 

・約束は必ず守りたい。人間が約束をまもらなくなると社会生活はできなくなるからだ。

菊池寛

 

【友情】

・人生より友情を除かば世界より太陽を除くにひとし。

キケロ

 

・真の友情の道はこの法則によって言い表される。来る賓客を歓迎し、去る賓客の多幸を祈れ。

ポープ『髪の毛盗み』

 

・友情の多くは見せかけであり、恋の多くは愚かさにすぎいない。

シェークスピア

 

・いまだかつて一度も敵をつくった事のないような人間は決して友人を持たない。

テニスン

 

・頭の一隅に開放された自由な場所をいつも持っていなければならない。友達の意見に1つの場所を与えるために、そしてその意見を通過するときに泊めるために。

ジューベール

 

ら行

【恋愛】

・恋愛は別に反省もなく突然に生まれる。気質によって、さもなければ弱さによって。

ラ・ブリュイエール

 

・恋愛は結婚よりも楽しい。それは小説が歴史よりも面白いのと同様である。

カーライル

 

・恋愛は仕事のない人々の仕事である。

モンテスキュー

 

・恋を知るまでは、女子もいまだ女子ならず、男子もいまだ男子ならず。されば恋は男女共に円熟のために相互に必要なるものなり。

スマイルス

 

・男は恋を恋することに始まって女を恋することに終わる。女は男を恋することから始まり恋を恋することに終わる。

レミ・ド・グールモン

 

【老人】

・老人は忠告を与えるのが好きだ。もう2度と悪い手本を示すような状態にいないことが老人の慰めであるから。

ラ・ロシュフコー

 

わ行

【悪口】

・悪口は意地の悪い人の慰めである。

ジュベール

【笑い】

・笑いなき人生は物憂き空白なり。

サッカレー

 

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