●用意シュートー・サッカー番外編2
「ボールを持たないプレー」オフ・ザ・ボール
サッカーを観ていて
この人、サッカーを知っているなぁ
と私が思う基準は、
ボールを持たないプレーを
いかにするかです。
1人の人が
ボールを持っている時間は、
ほとんどなく、
ほとんどの時間は、
ボールを持っていない状態にあります。
そんな中で
ボールを持たないプレーとして、
第3の動きや、バランスを取る動き、
守備のカバーリーングなど
多くのものが要求されます。
しかし、ボールをもっていない人に対しては
多くの人がそちらに目が行かず
目立つのはボールをキープしている選手、
少なくともボールに絡んでいる選手です。
ボールを持たないでバランスを取る選手は、
攻撃をするというのは両立は困難とも思えます。
例えば、サッカーではこういう話があります。
「サッカーとは、
1人の王様と10人の家来で行うスポーツである」と。
ボールを持っている人が王様でそれ以外の人が家来で
ボールを持つ人が変わるたびに王様は替わるということです。
家来は王様のためにパスの受け手になったり
スペースを作ったり、バランスを取ったりする。
そのために王様は自由にプレーが出来る
(もちろんひどいプレー(圧政)を繰り返せば、
その人を王様にしなくなる・・・)。
というのです。
しかし、これは少し間違っていると思います。
攻撃=ボールを持つ、すなわち、王様とするのであれば
これは正しいと思いますが、
実際には攻撃はボールを持っていない人でも主導権が取れる。
つまり、家来は王様を動かすことが出来ると思うのです。
私は、これが出来る人こそが
「試合の支配者」であり「MVP」だと思います。
ぜひ挑戦してもらえれば幸いです。
少なくとも、バランスを取っている人が
周りの評価が低いことに腹を立て、
「好き勝手攻めたろか」と思っても
現段階の良い点、無理、ムラ、無駄が少ないという
長所を持っているということは忘れないで下さい。
以上