●用意シュ〜ト〜・サッカー6
「2対1の守備」
2対1の守備を考える。
サッカーにおいて1対1の守備とは
どういう理論で成り立っているのか。
1対1の守備の原則から考える。
まず、1対1の守備での理想は以下のとおりである。
(a)ゴール中央と相手選手を結ぶ
ライン上に立ち、カベを作ることである。
優先順位としては
(ア)カベを作る
(イ)斜め向きでカベを作る
(ウ)ライン上に入る
となる。
(b)出来るだけ相手との間合いを詰めることである。
優先順位としては
(ア)前を向かせない
(イ)すぐボールを取れる位置
(ウ)自分の間合い
となろう。
しかし、2対1においてこの1対1の原則
(a)(b)の(ア)(イ)(ウ)を行うと、
相手側がこちらがマークをしていない
方にパスを出した場合
その者はフリーの状態となってしまう。
そこで修正が必要となる。
まず、
1つ目は、以下の@〜Cをあえてさせて
罠をはるということも考えられる。
つまり、
(a)
@ゴールに近い位置へ来させる
Aゴールの枠内へ来させる
(b)
B静止させた状態にさせる
C静止したボールを持たせる
といった状況下を作ってボールを
奪うということである。
(Dシュートを打たせるということは、
極論からは@〜Cとは整合しない。)
これは特殊的例外的といえる。
これにより、いくつかの利益が生まれる。
まず、的をしぼってボールを奪うことが可能となる。
次に、味方キーパーと協働することにより2対2の状況が
作れるようになる。
さらに、相手がミスをする可能性が増える。
2対1はあくまで守備側にとって数的不利である。
失点をする不利益についての覚悟が必要である。
しかし、未だ失点をしていない以上、
(a)(エ)何とか視界に入る
(b)(エ)後ろを取られない
(c)(エ)シュートを打たせるコースを限定する
という失点を防ぐための利益を追求することも必要である。
以上