●用意シュ〜ト〜・サッカー9

「攻守の切り替え」

 

サッカーにおいては攻守の切り替えの早さが

重要とされる。

それは、どういう理論で成り立っているのか。

大原則から考える。

 

サッカーで勝利を得るためには、

自己のチームが、失点よりも多くの得点をすることである。

まず、失点をしないためには

広義の守備、つまり自分たちチームが

ボールを保持していない状態においては

守備をしなければならない。

 

しかし、より失点をしないためには、

広義の攻撃、つまり自分たちチームが

ボールを保持していることが重要である。

 

つまり、広義の守備は

広義の攻撃にするために行うものである。

そして、広義の守備は、広義の攻撃の状態に

なったときに終了するのである。

 

しかし、守備が終了しても失点は防げるかもしれないが、

得点を取ることは出来ない。

サッカーで勝利を得るためには、

自己のチームが、失点よりも多くの得点をすることである。

 

まず、得点を取るための必要かつ十分条件としては、

@より相手ゴールに近い位置へ行き(ゴールライン)

A可能な限りゴールの枠内へ行き(ゴール中央)

B可能な限り静止した状態で

C可能な限り静止したボールを

Dシュートすること

といえる。

 

しかし、守備が終了した段階では

@味方ゴールに近い位置におり

Aゴールのセンター付近におり

B静止していない状態において

C静止していないボールを持つこと

がほとんどであろう。

 

このような状態で相手に

ボールを奪われた場合

失点をする可能性が高くなる。

ここに得点を取るということと

失点をしないということの

対立利益が生じる。

 

そこで、このようなリスクとリターンを

どこに求めるかが重要となる。

失点をしないという利益を優先するのであれば、

優先順位としては、

(\)クリアー外に

([)クリアー前に

(Z)ドリブル後ろに(キープ)

(Y)パス後ろに

(X)ドリブル横に

(W)パス横に

(V)ドリブル前に

(U)パス前に

(T)シュート

となろう。

 

以上から言えば、

サッカーにおける攻守の切り替えは、

得点をする利益と失点しない利益という

両者の対立利益の中で

監督の理論、選手の能力、試合の状況

マッチアップの相手選手などに応じて

どのように調和させるかを考えなくてはならない。

 

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