●用意シュ〜ト〜・サッカー12
「ポジショニング」
ポジショニングについて考える。
まず、ポジショニングを
目的ごとに分類すると
攻撃においては
ボールをもらうためのポジショニング、
ボールをもらわない、いわゆる「おとり」
のポジションがある。
また、攻撃から守備に移るときの対処としての
ポジショニングと
ルーズボールを拾うためのポジショニングがある。
まず、前2者についての手段を考える。
攻撃するための良いポジショニングは
どのように取ればよいか。
原則論から考える。
単に得点を取るためのより良いポジショニングは、
@できる限り1対0(フリー)の場面で
Aより相手ゴールに近い位置へ行く(ゴールライン)
B可能な限りゴールの枠内へ行く(ゴール中央)
ことといえる。
しかし、
この原則ではパスを直接もらえないことがありえ
よって、これには一定の制約が伴なう。
パスがより良くもらえるポジションは
ア、パスの出し手と受け手を結ぶ直線上に
障害物がないこと。
イ、受け手が出し手に近いこと。
さらに、2つ先のプレーを考えると、
ウ、他の味方選手と衝突しないこと
が必要となる。
このア〜ウを3人(最低4人)が存在すれば
三角形、いわゆる「トライアングル」が出来る。
トライアングルという観点から再考する。
ボールの出し手に対し、ディフェンスが1人
ゴールと出し手との直線上で対峙しているとする。
この場合、受け手は、トライアングルを形成する2人が
共に出し手よりも相手ゴール近くにいる場合、
先の原則A・Bを重視すればするほど
鋭角な三角形が築き上げられる。
一方、受け手がア・イを重視すればするほど
鈍角な三角形(180度を超えれば鋭角となる)が
完成する。
しかし、ウを重視すればするほど
バランスを取ることになるから
正三角形ができるのである。
これらのどれをどれだけ重視するかによって
ポジショニングは確定されるべきである。
なお、後2者、すなわちルーズボール、
攻守の切り替え時の
ポジショニングについても言及する。
これらはボールがどこに落ちるかの
確率論で判断するのが合理的である。
まず、ボールがこぼれる場合は
相手ディフェンスが
aキックをブロックする
bクリアーする
どちらかである。
確立からして両者はともに
ボールがディフェンスより前か横
ボールキープしていた者より後ろか横
に転がる。
但し、横においては外側は
タッチラインを割ることが多い。
そして、ボールを拾うという意味では
ブロック、クリアー付近により近い距離を保つべきである。
しかし、あまりにそこに近い場合は、
かつてボールをキープしていた者が
存在するのであるから、
そこはその者に委ねるべきである。
よって、このような場合のポジショニングは
方角は、ブロック・クリアーする者よりも中央斜め後ろ、
距離は、ボールをキープしている者に出来るだけ近い所、
が理想と考える。
以上