●用意シュ〜ト〜・サッカー13

「ランニング」

 

ランニングについて考える。

ランニングは攻守の切り替えを早くしたり

数的優位を作ったり、重要なものである。

しかし、ランニングは体力を消耗し

無駄なランニングは徒労に帰す。

また、ランニングといっても

方角は八方あり

走力は1割〜10割まで

また、走り方も普通の以外に

バックステップ、サイドステップ、

サイドクロスステップ等があり

効率良く走ることは困難である。

 

それでは理論的にはどのように走るのが

効果的かを考える。

 

まず、例によって例のごとく、

大原則から考える。

 

得点を取るための必要かつ十分条件としては、

@できる限り1対0(フリー)の場面で

Aより相手ゴールに近い位置へ行き(ゴールライン)

B可能な限りゴールの枠内へ行き(ゴール中央)

C可能な限り静止した状態で

D可能な限り静止したボールを

Eシュートする

ことである。

 

これをランニングという観点から分類すると、

@〜Bというマクロの視点から

「良いポジション取りのため」、

C〜Eというミクロの視点から

「シュート・トラップのため」の

ランニングが必要となる。

まず、@できる限り1対0(フリー)の場面にするには

相手のマーカーに密着されないためには

前後に動く(揺さぶる)こと、

また、相手の視野から消えるためには

左右に動くことが必要となる。

 

次にAより相手ゴールに近い位置へ行くには、

ボールの持ち手を追い越していく

(いわゆる「ウェーブ」)動きが必要となる。

 

そして、B可能な限りゴール中央に行くには

外から中に入るという横の動きが必要となる。

 

これらを総合して縦と横の動きを

組み合わせることや、

斜めの動きをいれることが重要である。

特に、斜め前への動きは

サイドのスペースを利用したり

スルーパスをもらうのには

絶好なものである。

 

さて、残りのミクロの視点であるが、

まず、C可能な限り自分を静止した状態

にするには、

なるべく早く目標となる

ポジションに到達することである。

しかし、これが早すぎると

自らスペースを埋めてしまうこととなる。

 

次に、D可能な限り静止したボールを受ける

ためには、

移動するボールと同方向に走ることである。

しかし、これは先に相手に

ボールを取られる危険性を伴なう。

 

最後にEシュートするためには、

角を作ること、すなわち

走る方向をかえるために一旦静止し

目標とするポジションへ再び走ることが有益である。

これにより速く確実なシュートを打つことが出来る。

しかし、これは一定のポジションに一定の方向から

ボールが来ることを確信している場合であることが

必要とされる。

 

反対に、様々なボールに対応できるように、

シュートを打つ前にトラップをする場合は、

回り込む(膨らむ)動きが有益である。

 

以上の視点を踏まえた上で

試合中は足を止めるはことなく

常に動きなおしを心がけるべきである。

 

ランニングにスランプはない。

 

以上

 

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