●用意シュ〜ト〜・サッカー15
「シュート」
シュートは得点を取るための重要な手段である。
そして、シュートは、原則である
@できる限り1対0(フリー)の場面で
Aより相手ゴールに近い位置へ行き(ゴールライン)
B可能な限りゴールの枠内へ行き(ゴール中央)
C可能な限り静止した状態で
D可能な限り静止したボールを
Eしっかりしたフォームでシュートする
ことができれば得点をするのは容易であるはずである。
しかし、シュートは、
得点を取ることが特別視されすぎることから、
プレッシャーや相手の懸命な守備など、
偶然性が支配するものとなっている。
そこで精神面が非常に重要となる。
「集中力が距離を縮める」とか、
「気持ちで入れるべき」とか
様々な標語があるのはこれを物語る。
しかし、シュートの技術が必要なのは
争いはないところであろう。
そこで、理論的にはシュートは
どのように行うのが理想かを考える。
まず、これには、キーパー側からの視点から
考えることが有用であろう。
@フリーの状態では、
キーパーはそれぞれの個性を生かそうとする。
キーパーの個性を類型化すると、およそ、
Aタイプ、自己の体を壁にして止めようとする者
Bタイプ、様々な条件から読みで止めようとする者
Cタイプ、瞬発力でボールを止めようとする者
に大別できる。
これへの対策は、
Aタイプには、壁の位置を横にずらす、
Bタイプには、フェイントを入れる・タイミングをずらす、
Cタイプには、はじかれた、こぼれ球を押し込む
等のことが必要であろう。
一方、フリーの状態にならなかったときは、
意外にもキーパーはディフェンダーが
視界を遮っていて(いわゆるブラインド)
ボールが取りにくいものである。
Aより相手ゴールに近い位置でのシュートは、
キーパーが飛び出してくることに注意が必要である。
この場合は、キーパはB・Cタイプであると、
目線をボールと平行にとらえようと
低姿勢を取る。
したがって、対策としては、
シュートコースを上にすることである。
一方、ゴールよりも遠い距離の場合は、
キーパーは高姿勢を取る。
したがって、意外にも足元への
シュートは対処しずらいのである。
B可能な限り中央でのシュートは、
キーパーは、ボールに近い(ニア)サイド
を注意(ケア)する。
ここは、シュートをそれでもニアサイドにするか、
ファーサイドにするかの駆け引きとなる。
一方、角度のよりない位置では、
意外にもキーパーは位置取りが難しい。
また、キーパーには、
左右どちらかに弱点があるものが多い。
特に、利き手は、本能で地面に着くのを
怖れると言われているし、
効き目でない目の側は、ボールを
追いづらいとも言われている。
C可能な限り静止した状態でのシュート、
または、
D可能な限り静止したボールのシュートは、
スピードやコースに注意を要する。
静止しすぎていると
威力が激減したりコースが単調になりやすい。
また、キーパーは主導権を取ろうとするので
これにも注意が必要である。
一方、これらのどちらかあるいは両方が
静止していない場合は、
キーパーは、ミスを視野に入れてしまうので
集中力が欠如している場合が多い。
ワクに押し込める可能性は意外にも大きい。
以上のことよりも何よりも
Eしっかりしたフォームでのシュートは、
1番重要なことである。
理想としては体全体、
最低限でも足首の固定の仕方だけでも
普段のフォームでシュートをすることが
得点へとつながる。
また、シュートが得点するかは、
スピードと正確性の相関関係で決まる。
シュートが早くてもキーパーの正面であったり
良い方向に行ったとしてもスピードが遅かったり
しては、得点は入りずらい。
このことは、
常に頭に入れておくべきであろう。
以上の視点を踏まえた上で
技術面と精神面を調和させ
得点を奪うべきである。
以上