●用意シュ〜ト〜・サッカー19

「ワンツー」

 

ワンツーとは、ボールをキープしている者が、

前方に位置する味方を壁のようにし

パスを出しそのリターンをもらう

技術である。

俗に壁パスともいう。

 

ボールキープしている者がP、

壁役がQ、

Pに対峙するディフェンスがR、

Qをマークする者がS

とすると、

 

  スペ  S

  ース   Q

  R スペ

  P -ス

 

Pが、Qにパスを出し、

Rのマークを外し

再びQからパスを受ける技術である。

 

このワンツーの目的は、

@できる限り1対0(フリー)の場面を作るために、

また、

Aより相手ゴールに近い位置へ行く、

あるいは、

B可能な限りゴールの枠内へ行く

ためになされるものである。

 

そのための手段としては、

U.フリーランニング、

Z.パス を基本とし、

さらに応用として、

T.ポジショニング

V.トラップ

X.ボールキープ

Y.ドリブル

が必要となる。

 

さて、現に試合で行われているワンツーを

類型化すると、

A,Pが先に動くものと、

B,Qが先に動くもの

があり、さらにそれぞれ

PがQから見て

ア、Rの外側を通るもの

イ、Rの内側を通るもの

ウ、Qの外側を通るもの

があり、さらに、ワンツーを利用した

パスフェイントからのドリブル突破を

エ、Pが行うもの、

オ、Qが行うもの

が考えられる。

 

まず、Aから考える

 

  スペ   S

  ース1   Q

  R   スペ

  P   ース2

 

Aア、基本形として、

Pが、Rの裏のスペース1に行くために

Rがボールを取りに来るのを利用して

Qにパスを出しRの外側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Aイ、次に、RがAアを意識して外側に位置した場合

Pが、Rの内側のスペースを利用して

Qにパスを出しRの内側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Aウ、また、RがAイを意識して後側に位置した場合

Pが、Rの前側のスペース2を利用して

Qにパスを出しQの外側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Aエ、さらに、Rがワンツーを過剰に意識している場合

Pが、これを利用して

Qにパスを出すフェイントを入れてRの外側を通り、

ドリブルで抜けていく技術がある。

 

Aオ、そして、Sがワンツーを過剰に意識している場合

Qが、これを利用して

Qは、Pからパスを受けたら

Pにパスを返すフェイントを入れてSの外側を通り、

ドリブルで抜けていく技術がある。

 

次にBを考える。

 

 スペ

 ース4

  S←← スペ

 Q←←← ース3

 R

 P

 

Bア、まず、基本形として、

QがPの縦にあるスペース1に入りPからパスを受け、

Pが、Qがかつていたスペース3に行くために

Rがボールを取りに来るのを利用して

Qにパスを出しRの外側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Bイ、次に、RがBアを意識して外側に位置した場合

QがPの縦にあるスペース1に入りPからパスを受け、

Pが、Qがかつていたスペース3に行くために

Pが、Rの内側のスペースを利用して

Qにパスを出しRの内側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Bウ、また、RがBイを意識して後側に位置した場合

QがPの縦にあるスペース1に入りPからパスを受け、

Pが、Rの前側のスペース4を利用して

Qにパスを出し縦に走りQの外側を通り、

再びQからパスを受ける技術がある。

 

Bエ、さらに、Rがワンツーを過剰に意識している場合

Pは、これを利用して

QがPの縦にあるスペースに入りPからパスを受け、

Pが、Qがかつていたスペースに行くために

Qにパスを出すフェイントを入れてRの外側を通り、

ドリブルで抜けていく技術がある。

 

Aオ、そして、Sがワンツーを過剰に意識している場合

Qが、これを利用して

Qは、Pからパスを受けたら

Pにパスを返すフェイントを入れてSの外側を通り、

ドリブルで抜けていく技術がある。

 

これらの類型を複数人で組み合わせれば

それだけでバリエーションあるプレーが可能である。

 

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