- rear brake ver.2 -
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STOPTECHのリアのドリルドローターをオーダーするのと時を同じくして,ある方から「フロントの純正ローターをリアに移設するキットを作りたいんだけど,乗らない?」というお誘いがありました。
STOPTECHのローターが径・厚みともに純正と変わらない(255mmX23mm)ことから見た目や効果にあまり期待できないため,価格や仕様はわかりませんでしたがその話に乗ることに。
で,道連れは一人でも多い方がいいということで,知り合い数名に声をかけ作ってもらうことに。

で,そのある方というのが(後からわかったのですが),ヤマコエンタープライズの方。
もともと某国産社外パーツメーカーでTT用のパーツを開発してた方なので,TTのことは知りつくしています。

ちょっとしたコツがあるということで,製造・発売元のヤマコにて取り付け作業をしてもらいました。

そのちょっとしたコツというのが,以下の3点。

ローター径が大きくなるため,バックプレートと干渉してしまいます。
で,エアソーのようなもので耳を半分くらい切り落とします。
取ってしまうとナックルにダストが付いたり,耳をすべて切り落としてしまうとバックプレートの剛性がなくなったりするので,切り落とすのは半分くらいが適当。

キャリパーが後方へ行くぶん,サイドブレーキのラインがきつくなります。
で,矢印部分のチューブを40mm切ってやることでサイドブレーキのラインは後方へ引っ張ることができるようになり,余裕がでてきます。

キャリパー裏のラインも本来なら青線のようにボルトの下を走っているのですが,ここもやはりキャリパーを後方へ動かすぶんきつくなってしまいます。
で,ここは力でボルトの上にひん曲げます(矢印の位置へ)。

で,↓がブラケットと純正を加工したローターです。
312mmの径は変わりませんが,厚みは両面を1mmずつ研磨して23mmに。

ブラケットを付けるとこんな感じ(写真下は裏側)。

径が255mmから312mmに。

ホイールの内側とローターとの隙間もだいぶ狭くなって,フロントとの見た目のバランスもとれました。

で,気になる性能はどうかというと,乗ってブレーキをかけた途端にわかります。
今まではフロントが強烈に効くため前のめりに止まっていた印象があるのですが,その印象はなくなり走っている状態で自然に減速できる感じです。
挙動変化が少ないぶん,制動がコントローラブルです。

フロントブレーキをいぢっている方限定になってしまうかもしれませんが,これはかなりオススメな逸品です。

極秘プロジェクト,自分なりに大成功でした。
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