#TEXT1  環境倫理学のすすめ

  丸善ライブラリー(新書)640円 H3.12.20発行

#text2
環境思想を学ぶ人のために
 世界思想社 1950円 1994.11.30発行
  1. 環境をめぐる基本的諸問題
    1. 環境と人間
      1. 環境保護は何を意味するか
      2. 自然物には権利はあるか
      3. 人間と自然はどのように関るべきか
      4. どのような生態系を保全すべきか
    2. 誰がどういう自然をまもるのか
      1. 誰が
      2. どういう自然を?
      3. 情熱
    3. 技術と有用性-人間と自然を結ぶもの
      1. 「技術」とは何か(1)
      2. 「技術」とは何か(2)
      3. 技術と環境問題
  2. 環境問題の歴史と背景
    1. ギリシア思想における人間と動物
      1. 動物に対する人間の優位(1)「正義」
      2. 動物に対する人間の優位(2)知性
      3. 人間中心主義的目的論
      4. 人間と動物との親近性-テオプラストスの場合
      5. 親近性と正義
    2. 環境危機と「隠された宗教」-近代的所有観念の一素地-
      1. 自然支配と天地創造
      2. ファイエルバッハのキリスト教批判-「人間の鏡」としての神
      3. 創造神話とロックの所有権理論
      4. 結び
    3. 環境内存在とその責任-環境倫理の現象学的基礎づけの試み-
      1. 人間が「自然」と調和し、「自然」に服従していたという「自然状態」における人間の問題
      2. 自然から独立するということ
      3. このような自然観と技術をもちうる者は誰か
      4. 環境と環境内存在
      5. 環境の悪化は何に由来するか
      6. 技術の自然に対する干渉は必然的である
      7. 倫理的主体は誰か
    4. エコロジスムと環境倫理
      1. 倫理学としての環境倫理-environmental Ethicsの両義性
      2. 具体性の学としての環境倫理-エコロジーとしてのエシックス・エシックスとしてのエコロジー
      3. 環境=生の存在論-人間身体を中心として
      4. エコロジスムと倫理
    5. 風土の変容-ポストモダンと環境問題
      1. 風土と近代
      2. ポストモダンと環境
    6. 精神分析からみた環境倫理-J.ラカンによる欲望の次元
      1. 環境倫理の三つの課題
      2. 困難の源は欲望の次元にある
      3. 欲望の次元
      4. 結論
  3. 倫理学批判としての環境倫理
    1. 自然環境の価値-非人間中心主義が意味するもの-
      1. 人間中心主義批判-道徳的共同体の拡大
      2. 環境倫理を正当化するものとしての価値
      3. 「人間」への問いとしての人間中心主義へ
    2. 動物解放の理論
      1. 「動物解放」という問題提起
      2. 平等な道徳的配慮の原理-p.シンガー
      3. 動物の「固有の価値」と「権利」-リーガン
      4. 道徳理論としての動物解放の理論
    3. 環境問題と世代間倫理
      1. 世代間倫理への批判と反論
      2. 世代間倫理の正当化
    4. 内在的価値批判-内在的価値の内在的問題
      1. はじめに
      2. 内在的価値の特質と哲学的前提
      3. 全体論的文脈主義-内在的価値の立場への代案
      4. 全体論的文脈主義の擁護
  4. 環境倫理と現代社会
    1. 環境保護と法治主義-環境法の思想的一考察
      1. 「環境基本法」と生存権
      2. 法治主義と法治国家二区分論
      3. 法治主義と社会的法治国家
      4. 社会的法治主義と生存権
      5. 環境保護の生存権的基礎づけの可能性
    2. 環境問題とトラスト
      1. イギリス法史におけるトラストの歴史的沿革
      2. トラストの展開
      3. 環境問題に対するトラストの射程
    3. 環境問題と消費生活
      1. 大量消費の是正は必要か否か
      2. 環境危機克服のためには、大量消費生活の是正が不可欠である
      3. 大量消費生活の是正のために、われわれは何をなすべきか
    4. 環境問題と現代経済
      1. 現代経済の環境問題
      2. 市場経済と環境問題
      3. 環境倫理と人間福祉
#TEXT3
環境倫理

  北樹出版2400円 1996.7.10発行

  1. 倫理の視点から
    1. 環境倫理学
      1. 倫理学の対象としての「環境」
      2. 環境倫理学-その問題意識の端緒
      3. 環境倫理学-その三つの要求事項
      4. 環境倫理学-その文明批判的含蓄
      5. "エコロジカル”な”徳”?
    2. ディープ・エコロジー
      1. ディープ・エコロジーの出現
      2. ディープ・エコロジーの基本概念
      3. ディープ・エコロジーの射程-利己主義と利他主義を越えて
      4. ディープ・エコロジーの展開
  2. 科学の視点から
    1. 環境破壊とはなにか
      1. 私達の生存とは
      2. 環境とはなにか
      3. 環境破壊はなぜ起こるのか?
      4. 生存と破壊
      5. 20世紀の破壊活動、エネルギーの濫用
      6. 人々の対応の仕方
      7. 科学技術の功罪か人の功罪か
    2. エネルギー・資源からみた地球環境
      1. ヒトから人間へ
      2. エネルギーを操る人間
      3. 熱の利用技術の発展と熱からの学び
      4. 熱力学
      5. 熱力学からみた地球システム
      6. 地球は生きている
      7. エントロピー過程からみた社会システム
      8. むすび
    3. 科学とキリスト教の接点から見た環境問題-共有と分配の原理
      1. 環境は自然のネットワークの進化の産物である
      2. 人類には義務と責任がある-環境倫理の根拠
  3. 教育の視点から
    第3部を読む前に
    1. 「道徳・倫理教育」における環境の問題-宗教的情操の問題を中心に
      1. 戦後公教育における「価値」と「宗教的情操」
      2. 新しい「生命尊重」の教育にむけて
    2. 日本人の自然観
      1. 機械論的自然観
      2. 日本人の自然観
      3. 主客二分論を排した生物学-今西錦司の生物学
      4. 日本人の自然観とこれから-自然という他者
    3. 女性の権利と環境問題
      1. 自然と同一視されてきた女性
      2. エコロジカル・フェミニズム
      3. 侵害されている女性の権利-アジア、アフリカの女たち
      4. 女性の権利拡大に向けて-人権教育の重要性
  4. 提言・これからの倫理に向けて
    1. 第3倫理の道
      1. アルド・レオポルトの「土地倫理」
      2. 「土地」の永続性
      3. 人間の自然権(人権)と「土地」(=自然)の自然権
      4. ジョン・ミューアにおける自然(=「土地」)の自然権
      5. 「土地共同体」モデルから地球規模の超生命体「ガイア仮説」へ
      6. 現代の倫理的課題
    2. 生態学から「第三倫理の生態学」へ
      1. 「土地」の生態学的ネットワーク
      2. 競争関係の数学的モデル
      3. 捕食関係について