恐怖のアンビリバボー

このページは素人チューニングの怖さを実感して頂けるように公開したページです。
このページを見て恐怖を憶える人はモンキーは程々に弄りましょう(^^)
1.エンジン爆破の恐怖
2.クラッチ破損の恐怖
3.ピストン破損の恐怖
4.クラックケースへの恐怖
5.カムチェーンの破壊力の恐怖
6.リヤハブベアリング破損の恐怖
7.シリンダー真っ二つの恐怖
8.エンジン破壊の恐怖

1.エンジン爆破の恐怖

日 時 2000年12月8日
発生状況 いつものように自慢の115ccモンキーで通学中の伊藤君。信号待ちから気持ちよく発進し、2速、3速と全開走行中いきなりドッカーンと爆発音!
勿論進みません。幸いコンロッドが外に出たためリヤタイヤはロックせずに済みました。バイクを路肩に寄せて観察し、オイルが大穴あけてオイルがドボドボでているので仕方なく祖父の軽トラックでお持ち帰りになりました。当日期末試験だったのですが赤点との関係は不明です。
発生原因 まともなオイル交換をせずに継ぎ足しで使っていた為?
交換部品 クランクケース、クランク、腰上全部。

実際の写真

足が出たエンジン なんだこれは?
シリンダーの下から変な物が生えているぞ(爆)
アップ もっとアップしてみました。
手前のエキゾーストボルトが無くて針金止めなのは見なかったことにしよう(笑)
哀れ武川クランク う〜ん。
コンロッドの小端部から裂けているように割れていますね。
これから推測するとピストンピンが焼き付いてその後ピストンのピストンピン受け部が焼き付き逃げるところがなくなり爆発に至ったようです(笑)
哀れ武川φ54ピストン ぎゃはは。
こんなピストン見たこと無いよ〜。
スカートはどこに行った?
哀れ武川クランク うっ、美しい(爆)
金属破壊のサンプルとして大学に提出するかなぁ(爆)
武川のクランクって思っていた以上に良い作りですね。
いとうくん(17) この老け顔の兄ちゃんが今回このエンジンの持ち主の伊藤(17)くん。
おいらの回りにいる子分のうちの一人です。
こう見えても馬術は全国で2位くらいだっていうから人は見かけに依りませんね。
あぁ可哀想な武○50mmストローククランクちゃん。

今回の教訓:チューンドモンキーには良いオイルをこまめに交換しよう。

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2.クラッチ破損の恐怖

日 時 2000年3月8日
発生状況 2ストロークエンジンみたいな吹け上がりみたいだと思ってたらクラッチが滑っていたと思っていましたが週末にエンジン分解して見てみると何とクラッチのセンタープレートが割れていたという。
発生原因 アルミのセンタープレートに角の立ったナット状のスプラインを鋳込む自体間違えだと思う。が
メーカーでは85ccに使うと破損するとも書いてあった。
交換部品 アルミクラッチセンタープレート、クラッチ板など

実際の写真

クラッチ真っ二つ 綺麗に割れました(^^)
やはりナットの角から言っていますね(^^ゞ
これを応力集中と言います(爆)
写真は無いのですがエンジン中にアルミの粉で汚くなっていました。
その後4ディスククラッチに買い替えたのは言うまでもないです(爆)

今回の教訓:パーツメーカーの指定に従いましょう。


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3.ピストン破損の恐怖

日 時 2000年7月下旬
発生状況 2ストロークエンジンみたいに煙ふくなぁと思って分解してみると...強制ピストンリング棚落ち。
発生原因 初期ロットしか使われていないピストンピンサークリップが使われていた。
交換部品 クランク、ピストンセット、シリンダー。

実際の写真

ビックリピストン 普通のサークリップでは無く耳のついたサークリップだったのでピストンピンが動くたびに疲労をおこして折れてしまったとの事。
きっちりオイルリング破っています(笑)
恐ろしく削れていますね(^^ゞ
深さは1mm以上。
このトラブルでコンロッド大端部のニードルベアリングの破損。
そんな状況でも75km/hは出ました。
モンキー恐るべし。

今回の教訓:新製品の初期ロットは避けましょう。


4.こーじさんのクラックケースへの恐怖

提供:

日 時 2001年6月24日?
発生状況

発生原因
(本人談)
クラックの原因は加工したフライホイールのバランスが崩れていたため
ケースに負担がかかったからだと思われます。
空ぶかしするとフライホイールが外側に飛び出すように動いていた為、
(左右方向のガタ)
ケースのベアリングうけとクランクベアリングの間にシムをいれようかと思っていた
のですが、手遅れでした。
交換部品 不明(爆)

実際の写真

右クランクケース 矢印のところに綺麗なクラックが...
左クランクケース ここは結構クラック入りやすいですね。
私のも入ってますが、つかってますもん(笑)


5.カムチェーンの破壊力の恐怖

日時・場所 2001年8月14日・北海道
発生状況

発生原因
(推定)
北海道の長〜い直線を1●●km/hで爆走中に油温が下がりはじめ、エンジンを止めて時には外気温をさしていた(^-^;
地元に帰ってヘッドカバーを開けてカムの表面をチェックしてが、問題なかったのでそのままエンジンを締めタペットキャップの穴からオイルが回っていることを確認し、次の日会社に乗っていったが、やはり油温は上がらないまま。
会社の昼休みにエンジンをばらしてみると、、、、
交換部品 カムチェーン
カムチェーンテンショナー
オイルポンプ関係

実際の写真

ぱっと見普通のカムチェーンテンショナーアームですが...
カムチェーンテンショナーアームの左側につく
カムチェーンガイドローラーの画像です

ゴムが削れまくって形をなしていない
...
カムチェーンテンショナーアームの右側
カムチェーンテンショナープッシュロッドに当たる部分です。
変な形に削れていますね。
どうやらこれが原因かも
原因はこれかも....
プッシュロッドの先端部分のゴム(プラスチック)がテンションアームと当たる部分が割れてしまっています。
その破片はクランクケースの奥深いところから出てきました(^-^;
まずこれが割れて、カムチェーンの張りが足らずチェーンが暴れることによっていろいろな部品を壊したみたいです。

それによって壊された部品をお見せします(笑)
カムチェーンガイドローラーです
ゴムが削れまくって形をなしていないです
(T-T)
カムチェーンガイドスプロケットです。
ギヤがカムチェーンで削れてしまって
ピカピカになってます。
これらによってエンジン内部はゴムとアルミの粉で一杯になってました。
アルミの粉はシリンダーとシリンダーヘッドをカムチェーンが削って出てました(^^;;;
オイルポンプはメッシュを通ってきたゴムのカスで回りづらい状態になってました。
クランクのオイルスルー部分はアルミの粉で詰まっていてあと少しでお釈迦になるところでした。

今回の教訓:カムチェーンテンショナープッシュロッドヘッド割れる大変



6.リヤハブベアリング破損の恐怖

日時・場所 2001年10月30日・通勤中
発生状況

発生原因
(推定)
朝通勤途中にリヤディスクブレーキの利きが落ちたのを感じました。
エアでも噛んだんだなぁと思ってあまり気にとめませんでした。
帰りにどうもタイヤのエアが少ないような感じがしたのでタイヤを見てみるがパンクした様子がなくそのまま走っていきました。
しかし、リヤタイヤがいきなりガラガラと音を立てまるで急激なパンクにあったような挙動でびっくりし、路肩に停車してタイヤの取り付けを見ているがパンクは無かったものの
ホイールがグラグラしています。ハブはしっかりネジでとまっているが、なんとベアリングが跡形もなくバラバラに、、、、、その後ゆっくりしたスピードで走って帰りました(^^;;;
交換部品 NSKベアリング 6201DDU 2個

実際の写真

デイトナのリヤディスク用ハブ...約10000km走行の品物(笑)
この辺が恐怖ですね。アルミがむしれてます。
ベアリングが壊れてから乗らずに押していけばこのような自体にならなかったかも(^^;;;
まぁ使用に支障が無いと思われるのでそのまま使用します(笑)
ベアリングが破損したためベアリングとベアリングの間に入っている
ディスタンスピースが斜めになってハブ内部と干渉し、アルミが焼き付いてしまったようです。
他にもベアリングの中身がすべてでて来ちゃってます(^^;;;
その破壊後の帰り道、車体をガタガタさせながら、
いつもお世話になっているナップスに立ち寄り
シール付きホイールベアリングを買ってきました。
ベアリングメーカーはNSK(日本精工)の6201DDUです。
デイトナはチェーン側だけシール付きベアリングでしたが純正リヤハブに習って両方ともシール付きにしました。
組み付けるときディスタンスピースに一杯グリスを詰めておけば大丈夫でしょう。

★あまり売れるはずのない、ホイールベアリングを定番商品として用意してくれていたナップスに感謝します。
デイトナのリヤハブはシールド形(ZZ形)今回選んだのは接触ゴムシール形(DDU形)でシールの形式が違います。
デイトナは密閉性より摩擦の低減を目的に選んだと思われます。
私は雨の日も乗るので密閉性の良い接触ゴムシールド形を選びました。


そして次の日に会社で修理しました。その修理後の写真です。
ちゃんとベアリングが入りました。
ソケットレンチを当て駒にしてハンマーで圧入しました。
当たり前ですが、アウターレースしかたたいちゃいけません。
左はブレーキ側のベアリング。こちらもガタガタになってました。
おそらく、隣が壊れたから曲げ加重が掛かってしまい壊れたんでしょう。

右は例の破損したベアリングです。
アウターレースしか残っていなかったので抜くのに抜けませんでした。
そういうことで丸棒をつっこみ溶接してたたく部分を作りました(笑)
溶接したおかげでベアリングを抜くのは簡単でした。
開放型と思われていたブレーキ側のベアリングも実はZZ型でした。
見える方のシールドがどっか行っちゃったんですね(笑)

今回の教訓:ホイールベアリングはメンテナンスフリーじゃ無い(笑)



7.シリンダー真っ二つの恐怖

日時・場所 2001年11月25日・通勤中
発生状況

発生原因
(推定)
不調はその一ヶ月前から始まっていました。
前回のカムチェーン回りのトラブルを経て、この仕様にしてから絶好調を維持していたのが、最高速が105キロまで落ちオイル漏れが発生するようになってきました。
その前の週にヘッドガスケットを外してオーリングを交換してオイル漏れが止まったのですが、その週またオイル漏れ発生。仕方なくエンジンをおろして腰上を分解すると、、、、
交換部品 武○ ハイクオリティシリンダー デ○トナφ52ピストン、52mmクランク他多数。
被 害 通勤中何度も壊して遅刻多数。

実際の写真

この画像だと、なんて事の無い汚い傷付いたシリンダー&ピストンに見えます。
いや、なんかおかしい?
そ、ピストンがおかしいんです。
矢印のところに、なにかクラックのようなものが入ってますね。
そのピストンを裏から見た画像です。
矢印のところにやはりクラックが入ってます。
この感じだと何時エンジンが大破してもおかしくない状態でした(^^;;;
最後に縦にクラックが入ったシリンダーをお見せします。
そうです、このクラックからオイルが垂れて来たんですね。
シリンダーが傷ついているからスリーブを入れ替えて使おうとしたおいらの考えが甘かったです。
でもクレーム処理で新品を頂きました。ありがとう武○さん。
このトラブルの後にφ51ピストンとシリンダーを組んで走りましたが、通勤時に全開走行したらエンジンストップ。
完全に壊れてしましました。キックも降りずそのときは目の前が真っ暗になりました。

年が明けてやっと越下を分解し、クランクの大端部のニードルベアリングが破損してることが確認できました。
どうやら前回のカムチェーン回りのトラブルの影響だと思われます。オイルがちゃんと回らなくなっていたんでしょう。
原因がわかったので、やっと復活出来そうです。

今回の教訓:何時壊れても良いように心の準備をしておきましょう(笑)




8.エンジン破壊の恐怖

提供:

日時・場所 2002年5月19日・トミンサーキット走行中
発生状況

発生原因
(推定)
その日はフラモン・T'S・猿★星主催のサーキット走行会でした。
最初の練習走行中mouさんを追い越してコーナーを二個まわって
最終コーナーを3速で立ち上がって12000rpmで
4速に入れようとしたところで「ボロロロ〜〜〜〜」と言って
マフラーからOIL吹いて止まりました(T∇T)ウウウ

原因としては、
排気バルブが熱により伸びてしまった(これ意外と多いらしい)

カムチェーンが伸びた(カムチェーンはガキガキになっていて使い物になりません)(^_^;)

クランクのタイミングスプロケがズレた
(あまり無いけどベアリングの打ち変え などおこなった場合に有る場合がある)

修理・交換部品 武川 54クランク φ54ピストン、φ54シリンダー、スーパーヘッド他多数。
被 害 1日カメラマン&旗振りの奉仕活動(笑)

実際の写真

う〜ん(;-_-;) ウーム
ギタギタですね。
排気バルブやピストンのカケラが暴れまくったんでしょうか?
このヘッドはアルゴンで盛って燃焼室形成&バルブシート打ち換え&バルブステム打ち換えで復活するらしいです。
ピストンもこの通り。
排気バルブがピストンとクラッシュしたのかな?
衝撃的な一枚ですね。
何となくコンロッドが曲がっているように見えるのは気のせいでしょうか?
越下はそのまま使えれば安上がりなんですけどね。
なぜスリーブが割れているのか?
こういう時にスリーブ厚さが心配になる一枚ですね。
ぽっきり折れたロッカーアーム。
綺麗に磨いたんですがこうなったら使用不可ですね。
こりゃHPのキリ番の景品にするしかないかな(笑)
再来週にはSUGOでSS1/32マイルのレース本番があるのでそれまでに復活できれば良いですね。

今回の教訓:おいらが試乗したときに壊れなくてよかった(爆)


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