TOPへ >> 寺社仏閣 >> 不動院(ふどういん) 東区

東区牛田新町にある真言宗の寺で、創建などは不明(行基が天正2年766年に開いたという説がある)であるが、鎌倉末期の頃からと思われる。南北朝内乱期の戦没者慰霊として足利尊氏、直義兄弟が国ごとに安国寺を設けたさい当寺を安芸国安国寺とされる。もとは京都東福寺末寺で臨済宗だった。その後火災により衰退したが、安国寺恵瓊(安芸国守護職武田氏の一族で後に毛利氏の外交僧となるが、関ヶ原合戦で刑死)により修築塔が行われてた。福島氏が入府すると宥珍を住持とし、真言宗に改宗し、本尊に不動明王像を安置したため不動院と改称した。境内に恵瓊や福島正則の墓石がある。

不動院入り口
不動院入り口(2001/12/8)
楼門
楼門(重要文化財)
由来の碑
境内にある由来の碑
鐘楼
鐘楼(重要文化財)

金堂 国宝(昭和33年2月8日指定)天文九年(1540)頃の建立
鐘楼 重要文化財(昭和27年7月19日指定)永享5年(1433)頃の建立。
楼門 重要文化財(昭和33年5月14日指定)文禄3年(1594)頃の建立
銅製梵鐘 重要文化財(明治32年8月1日指定)高麗初期の製作。
木造薬師如来座像 重要文化財(大正6年8月13日指定)平安時代後期の製作
木造仁王立像 県重要文化財(昭和38年4月27日指定)1294頃の製作
紙本墨書不動院文書 県重要文化財(昭和38年4月27日)恵瓊関係書状、秀吉の朱印状、毛利輝元書状、福島正則書状。
その他 市重要有形文化財数点有り



その他参考:がんす夜話p85-
新修広島城下町p113-