その1


とりあえず本文原稿と表紙を用意しましょう
今回、私の場合は4冊同時増刷でしたので、4種類の本が入り交じってます。
本の詳細は4冊共にB6サイズコピーで表紙はフルカラーになります。
(原稿はB5サイズで制作してます)

コピーはコンビニのコピーでも
キンコーズのコピーでも
ドンキのコピーでも何でも構いません。
昔はコンビニごとにコピー機の性能が違ったりしてましたので
特定のコンビニしか使わないという事もありましたが
過去の話です。
今はそれ程気にする必要は無いと思われます。

まず本文をB5のサイズに裁断します。
印刷に回すのでしたら裁ち切りまで問題無いのですが
コピー本の場合は、その部分を残しておくと
正確に縮小されなかったり、
コピー機が勝手に用紙サイズを変更する事があります。
残したい気持ちも含めてすっぱりと裁断しましょう。
裁断は基本一枚ずつ行って下さい。
コピーした方が失敗するのはまだ良いとして
オリジナルを裁断失敗すると泣くしかありませんから...。


表紙はB6ですとこんな感じです。
B6の本とは言え、表裏の表紙を印刷するのですから
事実上はB5で印刷してます。

ただ、画面を見て頂ければ判るのですが
A4の用紙に印刷してます。
A4に印刷したのは、B5に同寸で印刷すると
背表紙分の幅を確保出来ないからです。
(画像では幅と高さをそれぞれ3〜5mm大きめに印刷してます。
ページ数が少なければ、無視して良いレベルなのですが
40P位あるとこんな感じに制作した方が無難だと私は思ってます。
尚、表紙で中心の模様の幅が小さい部分が背表紙になります。
(それ程正確な幅ではありません、あくまでも目安です)

表紙の紙は写真用の光沢紙が紙の厚みがあってベストなのですが
(普通のコピー用紙等だと、発色が悪い上に紙が反ってしまいます)
値段が高いのと失敗した時のショックがとてもネックです。
ですから富士フィルム0.16mmのマット紙をお薦めします。
(表紙は出来るだけ厚い紙を使うようにして下さい)

ちなみに光沢は有っても無くても結果的には変わらないのですが
理由は後で判ります。


本文も表紙も、画像のようなディスクカッターを購入すると
失敗が少なく裁断することが出来ます。
画像のディスクカッターは安くて良いのですが
枚数が多いと裁断部分がよれます。
値段は15000円程度しますが「CARL DC-230N」がお薦めです。


こんな感じで4面を裁断します。
裁断しなくても問題が無いし時間が短縮できるとも言えるのですが
本文と合体させる時に楽なのでこうしてます。
この理由も後々に判ります。


裁断した表紙にコーティングを施します。
家庭用プリンターでは、どんなにインクの性能が良くても
水や手の汗で簡単に色落ちしてしまいます。

売り逃げならそれでも良いと思いますが
買われた方の元でいつまでも綺麗でいて欲しいじゃありませんか。
そんな訳で、コーティング剤として値段的な事も考慮して
定着剤やら、防水スプレー等、色々な物を試してみましたが
ラッカーシンナー系の
艶消しクリアが一番良いという結論に達しました。
これを使用しますと、表示がマット加工の様な仕上がりになります。
また、艶消しですから、斑が判りにくいのも魅力的です。
ただし、
湿気が多いとクリア部分が白くなるので
湿気が少ない時間帯にサッとコーティングする感じで噴霧して下さい。

また、ラッカーシンナー系は匂いが最大のネックなのですが
乾燥が早いという最大のメリットがあります。
インクがにじんでは本末転倒ですからね。

ちなみに水性スプレーだと、当然ながらにじむ可能性が大きいです。
上手くサッと塗れば大丈夫なのですが
たっぷり噴霧すると...泣きを見ることになりますので注意して下さいね。


ちなみに艶消しクリアを塗ると
色が締まった感じで仕上がります。
光沢の紙を使っても同じですが
艶消しを使ってるので当然ながら光沢は無くなります。

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