Linguaphillipsia choanjiensis
リンガフィリップシア チョウアンジエンシス

【原図・ウルリッヒ・フリック氏】
Subfamily Linguaphillipsiinae ( リンガフィリップシア亜科 )
最下部石炭系日頃市統H
岩手県大船渡市日頃市町「石炭の滝」

「チョウアンジエンシス」と名付けられているが長安寺産として確認出来るのは
モノグラフに載り、「おにまるの化石」(1989)にも採用された1標本のみと思われる。
「おにまるの化石」では鬼丸採石場の日頃市統H2層産として掲載がある。

「石炭の滝」では産出する三葉虫の大部分がPhillipsia ohmoriensis と考えられるが
稀に別種の尾部が産出していた。その正体は分からなかったが、2008年5月に
芯座さんが、この尾部の特徴を備えた採集した完全体を採集、その頭部の特徴から
これをLinguaphillipsia choanjiensis と考えた。

因みに「石炭の滝」から「チョウアンジエンシス」の産出は報告されていなかった。
ただ、モノグラフに「Dechenelloides asiatica 」の記載があり、
これは「チョウアンジエンシス」のシノニムと思われる。

その後、e550さんらによって数体の本種完全体が採集され、私も2008年10月に
完全体を採集することが出来た。
2008.10.29

 

【産地情報】長安寺


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