川原毛大湯滝
    かつての秘湯は天然温水プールと化していた・・・


2003.8.12

 川原毛大湯滝は、北海道知床のカムイワツカと比肩し得る、
人の手が加わらない本物の天然露天風呂だった。
十数年前 ただ一度訪れただけだったが、人影まばらで
まさに秘湯の趣があった。

 それだけに再訪は念願だった。秘湯好きとしては垂涎の場所である。
既に土砂降りになっているにも関わらず川原毛大湯滝行きを決行する。

 午後11時出発、川原毛大湯滝の駐車場には午前2時過ぎに到着。
雨、未だ降り止まず、増水で危険な状況になることも考えられるのに
駐車場には既に数台のクルマがあった。

 明るくなっても雨は止むことなく、傘の準備も無い私は
やや小雨になった11時になって ようやく行動を起こした。

 整備された道を10分ほど降りていくと、かの湯滝は
こんな天候なのに、予想以上の人で賑わっていた。
風呂と割り切ってタオル一枚で入浴するツワモノもいるにはいたが、
ほとんどは水着か、着衣のまま足を浸しているだけである。
十数年前にはなかった脱衣所が左奥に設けられていて
温水プールか水遊び場という雰囲気は否めない(T-T)

 不本意ながら私もショートパンツで入浴。
防水ケースに入れたデジカメ片手に早速滝つぼに向かう。
右側の滝の高さ20mから落下してくる湯の勢いは、
もはや打たせ湯とは言えない。まともに喰らえば、
ぶん殴られたような衝撃である(笑)

 一方、左側の滝には中段に大人二人が入れるほどの湯船
(滝壺)が二つある。ここから下にいる人を見下ろすのは気分がいい(爆)
脱衣所に行く途中から回り込んで行くことが出来る。

 湯加減は残念ながら風呂としては温めだった。
これは大雨で増水したためで、通常は適温を期待できるはずだ。
まあ、温水プール状態と化した今日では これも適温なのかも知れないが・・
●秋田県湯沢市高松国有林内
[交通]東北自動車道・古川ICより約160km。
あるいは湯沢横手道路・湯沢ICより約33km。
駐車場より徒歩15分
[泉質]塩酸酸性型強酸性泉
[効能]皮膚病、外傷、水虫など
Updata 2003.8.19