ねがわくは はなのしたにて はるしなむ そのきさらぎの もちづきのころ 西行 国際生花シンポジウムの開催地・京都で、一人の雑誌記者が殺された。死因は毒物による中毒死。彼が死の直前に言い残した「面白いこと」とは一体何か?五百年の歴史を誇る華道丹生流家元−−−その相続をめぐり京都を震撼させる連続殺人事件の謎。過ぎゆく時間に封印された、嵐の一夜と秘められた邂逅。美しく桜が咲き乱れる古都を舞台に、伝統と格式におおわれた虚構の世界に浅見光彦が挑む!著者渾身の傑作・長編ミステリー。 幻冬舎ノベルス(本のカバーから引用) |