9月24日未明、西伊豆・大瀬崎でひとりの男が殺された。一方、宮城県鳴子温泉では、高村本因坊と若手浦上彰夫八段との間で「天棋戦」が争われ、高村はタイトルを失い、翌27日に荒雄湖で水死体で発見された。さらに奥多摩渓谷では、記録係の新宮三段の死体が!!対局中の不可解な仕種。人里離れた山の中での異様な行動。死にのぞみ、高村本因坊が伝えようとした“最後のメッセージ”とは何か?観戦記者・近江俊介と天才棋士・浦上彰夫が謎の連続殺人に挑む、本格長編推理。 角川文庫(本のカバーから引用) |
内田先生の碁は、相当な実力アマ六段でと聞いています。 将棋の方はアマ三段くらいの実力でしたか? 一般にアマの段位はインフレぎみで、碁と将棋を比べれば碁の方がより甘いとも聞いていますが、どちらにしてもたいしたものですね! 「本因坊殺人事件」のヒロイン「礼子」の名は、木谷氏(近代囲碁の神様といわれた木谷 実)の令嬢で現在は小林光一九段夫人礼子さん(囲碁六段」の名を借りている。 その昔、ねんねこにくろーるまった礼子さんをあやしたことがあるという父の話を聞いていたので、親しみをこめて借用したのであるが、もちろん作品上のモデルではない。(浅見光彦のミステリー紀行番外編1) |