天才ピアニストとして期待されていた輝美は、ある日突然失明した。音楽に生きがいを求めて厳しいレッスンにも耐える日々のなか、彼女の周りで次々と人が殺される。美しいピアニストに近づく男たち。気配と音だけが彼女の疑惑を深め、やがて恐ろしい真相が見えてくる…。人の虚実を鮮やかに描いた傑作短編集。 表題作ほか四編を収録。 ○ 盲目のピアニスト 角川文庫(本のカバーから引用) |
手塚輝美、盲目のピアニスト...。この若く天才的なピアニストもただの若い女性でした。数奇な運命を自らの手で切り開こうとする輝美の身近に起こる殺人事件...。 短編では少し物足りないような感じを受けました。魅力的なキャラクターですね! [愛するあまり] ドンデン返しの結末には、正直驚きました。しかし...。先生もこういう作品を書くのですね!? 後は読んでからのお楽しみです。(^o^) この本は再読ですが、忘れていました。また、だまされてしまった。 (^_^ゞ [陰画の構図] これは、なにかエピソードを読んでいるような感じがしました。短編には、着想とかキラリと光るものがほしいですね。 [想像殺人] これは、怖い!いかにもありそうな話です。でも...。収束が唐突すぎるように感じましたね。 [濡れていた紐] 一応密室トリックです。しかし、トリックを書いているというよりは殺人の動機の方が重たいですね。 1998.11.8記 |