「(激動の社会にあって)自分で考え、自分で決める能力を高めるには宗教心よりも推理心を大事にしたい―どうしても信者をしたければ“推理教”の信者におなりになることをお勧めします」(著者)…浅見光彦とともに時代を見つめる軽井沢の先生が、世の矛盾に怒り、そして人の優しさ、面白さと出逢うミステリー紀行。大好評の書下ろしエッセイ集。 1 「紅藍(くれない)の女(ひと)」殺人事件―旅情ミステリーのポイント「山形・神奈川・東京」
2 耳なし芳一からの手紙―小説のヒント「山口・東京・埼玉」
3 三州吉良殺人事件―定説や価値観に疑問を抱く「愛知」
4 上野谷中殺人事件―古きよき時代の忘れ物「東京」
5 鳥取雛送り殺人事件―編集者は傀儡つかい?「東京・鳥取」
6 浅見光彦殺人事件―究極の浅見光彦ミステリー「福岡・神奈川」
7 博多殺人事件―どこかで殺人事件が起きないと困る「福岡」
8 喪われた道―思い出深い土地「東京・静岡」
9 鐘―行き魔性の女「香川・広島・新潟・富山」
10 「紫の女(ひと)」殺人事件―思い出には食べ物がつきもの「静岡・京都」
光文社文庫(本のカバーから引用) |