佐田教授を団長とする後鳥羽上皇の遺跡発掘調査団の様子をルポするため、浅見光彦は一員として隠岐・中ノ島を訪れた。 町長主催の親睦パーテイーの席上、「ちの字の祟り」があるからと発掘に反対し、騒ぎを起こした島の老人小野の溺死体が上がり、発掘に不吉な影が…。 果たして、発掘現場の不寝番に睡眠薬入りビールを飲ませて盗掘しようとした佐田の死体が発見されたのだ…。浅見光彦シリーズ前篇。 国文学を専攻する女子大学院生・佐治貴恵と担当教授の白倉が隠岐・中ノ島を訪れた。古くからの有力者・村上家に残る古文書を調べに来たのだ。
徳間文庫(本のカバーから引用) |