不知火海 感想リストへ 
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蒼き炎に誘われ、浅見は廃坑の町をさまよう。
「不知火を見た――」その言葉を残して、男と女が失踪した。男が隣人に託した桐箱には髑髏(どくろ)。その歯が噛みしめる黒い鉱石。九州・八代の海を舞台に、浅見光彦の推理が冴える。

逃亡者――男は何から逃げているのか。彼とともに姿を消したモデルの女を追って、浅見は九州へ飛ぶ。かつて炭坑で栄えた町の哀しい歴史をたどるうちに、25年前「悪魔の砂」をめぐって起きた事件の恐るべき真相が明らかにされていく――
         
                                     講談社(本のカバーから引用)