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越中富山の薬売りの死体が舞鶴で発見された。現役最年長者として取材しようとした矢先の凶事に浅見光彦の心は騒ぐ。東京での思わぬ接点、孫娘との「蜃気楼の丘」での出会い。天意ともいうべき因縁に衝き動かされて奔走する浅見の前で、第二第三の惨劇が。

荘厳な余韻が深い感動をよぶ文芸ミステリー第四弾。

 

講談社ノベルス(本のカバーから引用)

蜃気楼
 明日、10月26日は、テレビで「蜃気楼」が放映されるのだそうです。

私は、浅見シリーズを映画でもテレビでも、ほとんど見たことがありません。たいして見たいとも思わないし、第一それほど期待してもいないのです。むしろ、自分の中のイメージを踏みにじられるような思いがあります。

ただ、今回は見ておこうと思っているのです。そこであらためてこの本を読んで見ました。

 映像として捉えるなら、この作品は素晴らしい作品ですね。蜃気楼、舞鶴、天の橋立、レインボーブリッジ、ファッションショーなど、さぞかし美しいロケーションなんでしょう。

殺人が3件ありますね。

舞鶴での梶川老人。レインボーブリッジから転落死する冴子。自宅マンションで毒殺される浅川。

魚津で蜃気楼を見るシーン。ファッションショーでの冴子と由起仁の関係に気づく光彦。梶川老人の足跡を追う光彦。優子との「売薬さん」ごっこ。

特にこの「売薬さん」ごっこは一見成果が上がらなかったシーンですが、重要な証言を得ることができましたし、優子の揺れる乙女心など一つの見所であります。

そして、最後の合同会議から、高津を追い込めるシーン。

これだけのことが、果たして、2時間のテレビドラマ中に収まるのだろうか?という危惧はあります。

どこをどう割愛して話の筋を損なわないで映像にするのでしょうか?きわめて懐疑的にみているのです。顛末も書かなければいけませんね。(^o^)

1998.10.25

 まったく、興ざめでした。一体全体原作はどこにいっちゃったんでしょうか?出だしからあきれてしまいまい、唖然としたまま見ていました。

でも、見てる内にまあまあなのかなという気持ちになりました。(^o^)最初と最後が違うだけで、景色も原作に近い形で見れただけでも良しとします。

1998.10.26 しょう