LOUIS GARNEAU SID-SL分解
2003.8.18
入手時の状態は、外観のキズ・汚れが多く、伸び側の動作に多少問題があるといった程度でした。そのままでも不具合は無いのですが、せっかくいいものを手に入れたので、清掃を兼ねて分解整備作業です。
MONGOOSEに使っているSIDとは年式が違うということもありますが、現行システム(特にピュアダンピングシステム)とはダンパーの構造が違います。(デュアルエアー側は基本的には同じ)
この時代のものは、カートリッジダンパーなので、基本的に分解整備不可です。
リバウンド調整ダイヤルのガタがあるということと、カートリッジダンパー単体でストロークさせるとエアーが混入している音がするので、本当は新品に交換したいです。
とはいえ、動作に問題は無いのでとりあえずはこのまま使用。
エアーバルブ部にアダプターをいちいち取り付けないといけないのが難点。ダンパーの効きの強さまでもがエアー調整なので、好みのセッティングを出すのが面倒・・・。
分解前(洗浄はしてあります)。
各部エアーは先に抜いてもいいですが、ダンパーが縮むので、デュアルエアー側だけ抜いておくのが楽。
ケース取り外しのために、レッグ下部を分解。8mmと10mmのスパナがあればOK。
樹脂ハンマーで叩いてインナーチューブを抜きます。
インナーは上がダンパーユニット(カートリッジダンパー組み込み)、下がデュアルエアーですね。
22mmのソケットレンチで上部アルミキャップを外します。もちろん、内部エアーは抜いておきます。カートリッジを抜くには、中央に穴の開いた六角レンチ(SST)で下側を緩めます(下部は逆ねじです)。カートリッジと固定キャップは一体。
先の画像と反転していますが、取り出したピストンがデュアルエアー。今回カートリッジダンパーは動作確認のみ。
リバウンドダイアルを廻せば調整されますが、できれば新品に交換したいです。はたして部品で買えるか??
80mmストローク(オールトラベルスペーサーは無かった)でした。
硬質ウレタンでオールトラベルスペーサーを自作。15mmとしたので、計算上はストロークが65mmとなるはず。
各部洗浄・清掃後、新しいグリスで組み付け。ダンパー側は軽くエアーを入れておくと、組付けが楽。
上部3cc、下部15cc の#7フォークオイル注入して組み立てます。
エアーが入っていないので、縮んだ状態です。
セッティングがなかなか出ないので、これからが苦労の始まりですね・・。