MONGOOSE チェンステー製作
過去の実施記事のため、現在の仕様とは異なります。
AMP2 TEAMをタダ同然(当時25万でまったくの新品。ただチェンステーが無いだけ・・)で入手。
無い物は作ってしまえばいいという基本的な考えに従っての行動。
ただ、機械加工ならなんでもできるとはいえ、アルゴン溶接だけはありません。また6000番アルミで溶接組み立てできたとしても焼き入れの設備が無い・・・ということで、強度的に溶接よりも上の航空ボルトを使用しての組み立て構造(溶接レス)で設計してみました。
材質はすべて7075超々ジュラルミン削り出し。ステーは角パイプよりもはるかに強度を持たせるためにムク材をチャンネル加工。軽量化と強度を両立させました。
ただ、もとになる物が無いため、サスペンションジオメトリーの数値出しには苦労しました。
わかっているのはトランスミッションピッチの425mmという数字のみ。
モックによる試作品を作って走行チェックを実施。はじめはRサスがストローク後に上に越えてしまうとか、ピッチが出ないとかの不具合がなかなか解決できませんでしたが、3作目のモックあたりで先が見え、スイングアームの動作・チェンホイールとのクリアランス・タイヤ部の逃げ等を解決させて最終モック完成。
それをもとに図面起こし。各パーツの製作に取りかかりました。
NICOLAIフレームを入手するまでの間、ガンガン走り回りましたが、ボルトの緩みも発生せずたわみも無い満足する性能を発揮してくれました。
正規品より300g軽いということもあったのですが・・・。今は正規品を使用中です。
この状態でタダ同然で入手。
リンク部等の旋盤加工品とオイレスメタル、ルーロン等です。アルミは7075材
リヤエンドバージョン1。ここは2回ほど設計変更をしました。この方式はねじがメタルを傷つけるので、1週間でボツとなりました。
完成した7075超々ジュラルミン製のチェンステー。
ポリッシュもかけて、芯だしも完璧なものです。
リンク部と組み立て部です。
前より。ニードルベアリングは使用せず、オイレスメタルで可動部を構成。
1カ所穴あけミスがありますが(笑)・・・。
組み付け状態です。
同じく組み付け状態。
設計用の位置出しモックアップ。スイングアームの動きを解析するために頑張ってくれました。中間の組み立て部を何回も作り直し。これが最終決定位置及び角度・長さとなりました。これをもとに図面をおこしたので、製作品は再加工する事もありませんでした。(感謝)