雷が落ちそうな時は..
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夏になると、何処からとも無くやってくる「雷様」 恵みの雨も良いけれど、落雷でパソコンが「壊れた」なんて話も良く聞きます。そこで、もし雷が落ちそうな時はどうしたら良いか、特に機器を使わない対策方法をご紹介します。
また、パソコンの雷対策の基礎知識もご紹介いたします。
雷が鳴っていたり、落ちそうな時の対処方
PCは速やかに終了して、コンセントも抜く
雷が落ちそうなときは、とりあえずPCを終了しましょう。
落雷の電流は、主に電源コードを伝って来ます。コンセントも抜いておきましょう。

モデム・TA等の通信用・インターネット用のケーブルは抜く
電話線も立派な銅線で、過電流が流れる可能性があります。一応、抜いておきましょう。

LANケーブルも抜きましょう
LANで繋がっていると、一台に感電した電流が、他のパソコンに悪影響を及ぼす可能性があります。重要なPCはなるべくケーブルを抜いておきましょう。

できれば、周辺機器のケーブルやコンセントも同様に...
周辺機器も過電流が流れれば、故障の原因になりかねません。できれば、コンセントを抜き、PCとの接続ケーブル類も全て外しましょう。


仕事でパソコンを使っている方は、直にパソコンを終了する事が難しい場合もあると思います。しかし、PCはケーブルが繋がっているだけでも過電流が流れる可能性があります。万全を期すならば、全てのケーブルやコード類を抜いて、外部との繋がりが無い状態にしましょう。

雷が激しいのは、長くても2時間程度です。この2時間が待てないばかりに、大切なファイルが消えてしまったり、PC自体が故障したりした方々を多く見てきました。
雷が激しい時には、「今やっている作業」が本当に「今でしかできない作業」なのかを考えるのも大切だと思います。

もし、どうしても作業を続けなくてはならない場合は、下記の「雷対策」をご参考の上、「雷ガード」や「UPS」の導入をして、雷対策を行う事をオススメします。
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雷の被害を回避する簡単な方法 (雷対策講座 その1)
「雷ガード」をつける
雷対策と言うと、コンセントとプラブの間に挟むタイプやOAタップタイプの「雷ガード」や「雷サージバスター」などが有名です。これらは、静電気や過電流も除去してくれます。設置も簡単ですので、雷の多い地域の方は是非に取り付けておきましょう。

「スイッチ」付きのOAタップや延長コードを使う
スイッチ付きのOAタップを使えば、ちょとした雷の時に役に立ちます。さらに、PCを使わないときには待機電力を節約することもできます。「雷ガード」までは「必要ない」と考えている方でも、スイッチ付きのOAタップを使えば、かなりの確立で雷の被害を少なくすることが出来ると思います。

外出時には、コンセントは抜いて行く
雷の時期に外出する場合は、PCのコンセントを抜きましょう。スイッチ付きのOAタップを活用すのも良い方法ですが、近くに落雷した場合には、スイッチがOFFでも被害が及ぶ可能性があります。そんな場合はOAタップごとコンセントを抜いておくと、便利で簡単・安心です。

ISDN・ADSL利用者は要注意
雷はコンセントだけでなく電話線からも進入する場合があります。場合によっては、高価なISDNのTAやルーター、ADSLモデムやルーターに被害が及ぶ場合があります。さらに、雷での故障はメーカー保証が効かない場合が有りますので、要注意です。
モジュラージャックのあるものやブロードバンド対応の「雷ガード」や「雷サージバスター」も有りますので、是非活用しましょう。

UPS(無停電電源装置)の利用者も要注意
停電や瞬電に備えるUPSですが、こちらも「雷対策」は必要です。安価なものには「雷サージ対策」がされていないモノもあります。その場合には、上記と同様に「雷サージ」をガードする機器と合わせて対策する事をオススメします。

※雷サージ防護機器を使い場合は...
雷ガードや雷サージ防護機器は、メーカーや機種によって、使用回数・使用方法が大きく異なる場合があります。機器をご使用の場合は、必ず説明書を良く確認してから使用する事をオススメいたします。

雷が落ちて故障する部分は、モデムや通信ポートが一番多いようです。もし、モデムが故障した場合には、早めに修理に出しましょう。他の部分にも影響があるかもしれません。
さらに、モデムが故障した場合に、どうしてもインターネットをしたい場合には、外付けモデムが便利です。USBやシリアル接続であれば、設定変更をするだけで使用できる場合があります。
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雷対策の基礎知識 (雷対策講座 その2)
主な雷の種類
雷の種類 発生率 破壊力 被害度 説明・注意
直撃雷 ★★ ★★★ ほぼ防護不可能な雷です。文字通りに家や事務所の電線や電柱に雷が落ちる場合です。避雷針をつけている場合でも、ほとんどの場合は大きな被害を残します。まれに火災の原因にもなり、最も大きな破壊力があります。しかし、通常の家庭や建物の場合では滅多に直撃する事は無いと言われています。
侵入雷 ★★ ★★ 防護可能な雷です。近所のビルの避雷針や少し離れた送電線や電柱などに雷が落ちた場合に、電線や地面などを伝わってくる雷です。ただし、こちらも滅多に起こる事はなく、雷の多い地域でのみ対策が必要と言われています。市販の「雷対策機器」で対処する事ができます。
誘導雷 ★★★ 防護可能な雷です。電線の近くに落ちた雷や雷が鳴っている時にできる強力な磁場から発生する雷です。誘導雷は雲の中でも発生するため、人が雷を感じない時でも発生し、そのエネルギーは何千V、何千Aに達する場合が有ります。人が感じない場合でも起こるため、小さな被害が続出します。特に雷に弱い精密機器は、この誘導雷で故障する事が多く、パソコンの場合も、殆どが誘導雷での故障・被害が多いと言われています。市販の「雷対策機器」で対処する事ができます。

一般的な「雷」の被害は、誘導雷による「雷サージ」が原因と言われています。直撃雷は雷が落ちない限り、発生する事はありませんが、誘導雷は雷雲がある限り、雷サージが発生する可能性があると言えます。実際の雷対策としては、この誘導雷による「雷サージ」からパソコン・周辺機器を保護する事となります。


「雷サージ」とは?
雷サージとは、雷が落ちる時、または雷が落ちるような条件がある時に直接または間接的に送電線や高電線などの高い場所にある電線(及び通信線)に瞬間的に高い電圧(異常電圧)が発生する現象です。

雷サージには直撃雷と誘導雷の2種類があり、一般的に被害が多いのが誘導雷での雷サージの被害です。
雷サージは、瞬間的に起こり、高い電圧で家やオフィスの電線やコンセントを流れるため、人が気付かない雷でも、被害が出ることから、PCや精密機器の大敵とされています。
しかし、誘導雷での雷サージは雷雲がある限り、いつ発生するか予測する事ができません。そのため、雷対策は常に対処できる状態でなくてはならず、その為の保護用の機器も常時設置用に作られています。

・雷サージの被害範囲について
雷サージによって壊れる機器は、半導体集積回路を使用している複雑な機器に多く見られます。とくにICを使った機器は雷に弱く、多くの被害報告があります。また、通信系の機器にも被害が多く、電話・FAX・モデムなどは雷の時期になると、故障・修理が多くなると言われています。
さらに、最近の通信機器には雷対策を充実させた製品が多くなってきていますが、そのために、それらの機器を繋げているTAやルーターが破壊されるという現象も起きてきています。

つまり、パソコン関連の周辺機器や通信系の機器は「雷サージ」に弱いと考えて対策を行うと、殆どの被害を回避することができると思います。


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雷での故障は、自然災害のため、メーカー修理が有料になる場合が多くあります。「雷ガード」などのコンセントを使用していても、直撃や近所に落雷があった場合にはガードしきれません。また、一度雷を受けた雷ガードは、再度は使えないのが通常です。企業や学校などで避雷針がしっかりある所は、そんなに心配する必要はありませんが、一般の家庭では、くれぐれもご注意ください。
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更新・改定経歴]
・2001年10月29日: 初版 作成
・2002年08月16日: 一部、表現を修正・加筆
 
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