デジイチ sony α100

 アクセサリー紹介

5.三脚

三脚の必要性
 先日夜景を撮影してみました。撮っているときはなかなか良い感じでしたが、帰ってきて画像をパソコンで見てみるとガッカリ。大きな画面で見ると、残念ながら手ぶれで夜景がイマイチでした。手ぶれ補正付きのα100でも限界があるようです。夜間は暗いのでシャッタースピードも遅くなります。手ぶれが起こるのは当たり前です。やはり三脚が必要なようです。
 実はこのときも小型の三脚を持って行ってました。しかしこの三脚は1000円で買ったものなので動きが渋く扱いづらいのです。また作りが華奢なのでグラグラしてイマイチでした。更に困ったのは水平出しが面倒だったことです。
 元々ビデオ撮影が趣味だった鍬兎郎。愛機SONY VX1000の時は三脚もビデオ用の立派なのを使ってました。ビデオ用の三脚(中級機以上)は雲台底が半球型(ボールレベラーという)になっていて、水平は一発で出ます。つまり移動して三脚を置いたら水平出し。すぐに撮影が始められます。
 ところがスチルカメラ用の三脚はほとんどボールレベラーじゃないので、三本の足を伸ばしたり縮めたりして雲台の水平をとります。ボールレベラーに慣れた体にはこれはもうかなり面倒です。夜景撮影の日もはじめは三脚を使って丁寧に水平を出し、移動して水平を出し・・・とやってましたが面倒になってきて、最後は手持ちで撮っていました。その画像は見るも無惨で、使いものになりませんでした。使えない写真は撮っても無駄です。何とかせねば・・・・
 α100に合った三脚を買うぞ!その思いは日に日に強くなりました。

どんな三脚が良いのか
 しかし、買うにあたってもスチルカメラ初心者の鍬兎郎。どんな三脚を買えばいいのかわかりませんでした。そこでスチルカメラ用の三脚とビデオ用との違いを研究することから始めました。自分の考えとしてはボールレベラーの三脚を使いたい。しかし、スチルカメラ用ではそんな製品はみかけません。
 じゃあビデオカメラ用を流用してはどうかと考えました。しかし一般的にはビデオ用三脚とスチルカメラ用三脚の区別は確実にあり、ビデオ用より高価なスチル用三脚も存在します。
 スチルカメラ歴が長い友人に聞いたところ、水平はそんなに意識してないとの事です。三脚を立てたら調整ねじをゆるめてアングルを決定し撮影しているそうです。何だかますますわからなくなりました。
 ビデオ用の三脚をスチルカメラで使って悪いのか?どんなデメリットがあるのか?その答えを求めて某三脚メーカーに質問してみました。すると「ビデオ用の三脚を使っても大きな問題はない。デメリットはパンとティルトの動きがゆっくり滑らかに(重く)動くようになっているので、スポーツを撮影するときなど素早く動かせないかも。またカメラを縦位置に出来ない事ぐらいでしょう。」との回答を得ました。
 ということでスチルカメラ用の三脚ではなく、ビデオ用のボールレベラー付きの三脚を買うことに決めました。スチルカメラにビデオ用三脚を使うなんて、邪道かもしれません。マニアの皆さんから見たらアホかもしれません。しかし他人が何と言おうと自分が使いやすいものの方が良いですよね。

探す
 さて、ボールレベラー付き三脚を買うことに決定した鍬兎郎。ネットでちょうど良さそうなものをさがしました。主な三脚メーカーのサイトを巡っているウチに候補が絞られました。安いボールレベラー付きのビデオ用三脚が具合が良さそうです。とりあえずダイワ(スリック)のVT-551(28140円)が第一候補でした。つぎに、Libec(平和精機)のTH-650DV(23100円)が良さそうでした。しかしLibecのサイトを見てみると、なんと!フォト用のボールレベラー機があるではないですか!しかも3機種も。F101は3.2kgで29400円、F202は3.7kgで46200円、F303は4.8kgで77700円でした。その中でF202が値段も手頃で、足も頑丈そうだし雲台もしっかりしてそうでした。特にクイックシューがマグネシウム合金ってのに惹かれました。理想の三脚をついに見つけました。 

発注
 ネットで探しましたがLibecを扱ってるお店は多くないです。幸い「サロン特機」というところが安かったのでここで購入する事にしました。通販は心配ですが、このお店はビデオ機材の雑誌「ビデオサロン」で広告を見かけた事があります。電話注文で2日で届きました。

 
 届いたF202はケースとウエイトバッグが同梱。

 
 雲台は大きく使いやすそう。足の伸縮はレバーでワンタッチ。クイックシューはマグネシウム製。滑り止めのコルクが貼ってあります。下部には水準器が装備されてます。
 足の部分は持ち運びの時に開かないようにトランスポートロックを装備。

 
 ボールレベラーと水準器が装備されてます。水平を取るにはコレが最強。雲台の底のダイヤルを回し、ボールレベラーを緩めます。水準器で確認しながら水平を出してダイヤルを締めればOKです。とっても簡単。
 右が三脚側の受け皿。半球型のくぼみがついています。

 
 左の写真の上が雲台を底から見たところ。下がダイヤル。ネジが切ってあり、締め付ける事が出来ます。
 雲台とダイヤルを仮組みした状態。このペアで受け皿を挟むので、雲台が360°ぐるんぐるん動いて自由に調整できるわけ。

  
 ティルトをフリーにした時にバランスを取るためのレバー。前が重い場合、ニュートラル、後ろが重い場合の3段階に調節できます。
 パン固定、ティルト固定、パン棒固定のそれぞれのレバーは左側に集中。右手にカメラ本体を握り、左手で操作します。

 
 足は1段目と2段目がダブル、3段目がシングルになっています。かなり堅牢。足の固定はレバー式のワンタッチ。
 さすがに3段伸ばすと若干「しなり」ますが、2段伸ばしだとビクともしません。

 
 石突きも内側に角度がついた凝った作りです。
 かわいいパン棒が付属。左右どちらにも付け替える事が出来ます。

 
 クイックシューはマグネシウム製。73gと非常に軽量です。
 ネジにはツマミが付いていてコイン無しでもカメラに装着OK!


 1段目は730mm。


 2段目は1130mm。

 
 全部伸ばすと1550mmです。S4の屋根を越えます。自分の背だとこれ以上は無理ですね。

 
 三脚を置いてボールレベラーで水平出し。面倒な調整は不要。あとは自由にパン&ティルト。素早く撮れますよ。
 雲台の動きも滑らかで高級感がありますね〜

 
 付属ケースは厚手の布製で、シッカリしています。内部は傷防止の起毛処理されています。
 持ち手がオフセットされてるのはバランスを取るため。左側に雲台を向けると完全にバランスが取れます。なかなか良いケースだと思います。肩ひももついていたらもっと良かったんだけど。

使ってみて
 非常に使いやすいですね。素早く水平が出せて面倒がありません。一度水平を出してしまえば、パン&ティルトで自由に構図を決める事が出来ます。どんなに動かしても水平が崩れる事はありません。非常に便利です!やっぱ自分にはこの三脚が合ってます。
 しかし重いです。ズッシリ来ます。約3.4kgは半端じゃないです。しかし、この重さが撮影時の安定につながります。運動だと思って担いでいきましょう!(爆)その分、三脚としての強度も充分。値段の割にクオリティ高いです。総合評価は100点です。良い買い物しました!

 実際に撮影してみました。130mm望遠、F6.3、シャッタースピード1.6、手ぶれ補正無しです。 

 
 左は手持ちで撮影。この望遠ではぶれますね。使い物になりません。
 右は三脚使用
 その差はハッキリ出ますね。やはり夜間、望遠などの時は三脚が必須ですね。改めて実感です。

α TOPへ