１２冊目のハマーン本です．．．が、上記のページ数を見て頂ければ判るように、「本」としては、今までの中で一番薄い本となってしまいました。

　前回の「1999愛のアルバム」を1999年8月に出して以降、半ば休筆状態な私だったのですが、その間一体何をしてたのかといいますと、錆付いた感性を磨き直す為に、ひたすら心に響くモノを捜し求めていました。

　美術館等へも足を運びましたし、聴きたいCDも結構買いまくりました。夏頃に岩手の宮沢賢治記念館に遊びに行ったのですら、そこに漂ってるであろう雰囲気を自分の中に取り込みたかったからですし、当時ベンチャーズのライブを（関東から東北まで）5回も観に行ったのですら根本的には同じ事なんです。

　全てはいずれ込み上げてくるであろう創作意欲の為に．．．そう思って着々と準備を重ねてきた訳のですが、実際は全くペンが走らず、何とか助走が付いてきたなと思ったのは、コミケの2日前という有様．．．ホント、その時は自分に対して久しぶりにやるせない思いを抱いてしまいました。

　そういう状態の中での製作だったので、色々新しいモノを作品に注入してる割には、何だか中途半端な出来となってしまった本ですが、現状での最大限の力は出し切りました。

　ちなみに、「〜愛のアルバム」というリビドーを恥ずかしげも無く出し切るシリーズは、この本でで終わりです。