琥珀の道(アンバー・ロード)殺人事件 感想リストへ 
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東京面影橋でOLが刺殺された。戸塚署橋本警部の相談を受けた浅見光彦は、被害者の部屋に残された数葉の写真に興味を持つ。後日、写真に写っていた男が三陸海岸で飛び降り自殺した。二人は八年前「琥珀街道キャラバン隊」に参加していた。古代、琥珀が運ばれたという久慈から大和朝廷への道を、九名の男女が辿ったのだ。八年の歳月と琥珀の魔力が生んだ悲劇―。

 

中公文庫(本のカバーから引用)

琥珀の道殺人事件
道内最古の「琥珀」発掘 最大級、中生代白亜紀と確認
 戸塚署の橋本刑事課長から「面影橋の通り魔事件」の相談を持ちかけられた光彦。

 橋本刑事課長の勘によると通り魔事件では無いという...。

 さらに、三陸海岸北山崎の断崖からの飛び降り自殺した本井が、「面影橋の通り魔事件」の被害者滝子と同様、ともに「琥珀街道キャラバン隊」に参加していたという。

 被害者滝子の部屋に残された写真に興味をもつ光彦。

 一見、なんの変哲もない事件が実は結びついていた。

 普通であれば、なんの疑問もないはずの二つの事件なのだが、光彦にかかると不自然のない形で結びついてしまうから不思議です。

 案外、完全犯罪というのは成立しているのかなと思わずにはいられません。

 この作品には、軽井沢のセンセが登場します。センセが登場する作品に対して、快く思っていないファンもいると聞いていますが、どうでしょうか?

 それほどストーリーに影響しているとも思えませんが...。

 本井の事件については、琥珀をめぐる二人の犯人を絞り出しますが、「面影橋の通り魔事件」は、別にいたというのは意外でした。

 しかも、その犯人は自殺してしまうという結末です。

 このへんは、意見の分かれるところなんでしょうが、どうだったでしょうか?

 すべてを明らかにすれば、残された子供がかわいそうだと思ったのでしょうか?

 いつも、考えさせられるシーンではあります。

1998.10.18

 

道内最古の「琥珀」発掘 最大級、中生代白亜紀と確認

1998年11月11日北海道新聞夕刊  

「留萌管内小平町で見つかった琥珀が、中生代白亜紀(1億4600万年〜6500万年前)のものであることが確認された。見つかった琥珀は泥岩に横7センチ、縦5センチ、厚さ2センチにわたって付着しており、独特の透き通った黄金色を輝かせている。」

[琥珀]
地質時代(5億7,500万年前−1万年前)の松ヤニなど樹脂が石化したもの。道内でも中生代白亜紀の地層から見つかっている。産地としては世界的には北欧バルト海沿岸、国内では岩手県久慈市が有名。ハチなど昆虫が入った珍しいものもある。古くから装飾品に使用され、宝石などで親しまれている。

 1998.11.11記