レビュー11

PHILIPS シェーバー HQ7180アイシーシルバー

評価:★★★★★
「シェーバーの常識を変えてくれた一品」

 なぜこれを買ったというか、その動機だが。
 まず最初、自分はこの手の丸タイプ刃のシェーバーには全く興味がなかった。ぱっと見あまり切れそうでもなかったし、接触面は少なそうだし、何よりヒゲの刃への入り口も狭そうでヒゲ剃りに要する時間も長そうだという先入観があったからだ。だが、それらを一変させたのは、ヒゲを剃り忘れて出かけた弟夫婦宅で同種のフィリップス製の円形刃シェーバーを借りたときだった。

 スイッチを入れた瞬間、ずいぶん小さな動作音だなと感じた。今まで使っていたブラウン製シェーバーは「ダタタタタッ!」という凄い音が鳴る物だったので、「シュー」という感じの動作音の小ささに新鮮な感想を抱いた。そして実際に肌に刃を当ててみてさらに驚くこととなる。

 軽く肌にツルツルと滑らすだけで驚くほど良く剃れるのだ。しかも剃り落としたヒゲは完全に根元まで剃られていて、何度も何度も同じ場所を往復させる必要がなかった。ブラウン製の物は歯を当ててもヒゲの中間くらいまでしか切れていなかったり、剃り残しがあったりして何度か往復させる必要があったが、これは明らかに違っていた。しかも剃り終わったあとにムースなどを付けなくてもそれほど剃り跡がヒリヒリしないのにも驚かされた。肌に優しいとは聞いていたが、これほどまでとは。

 そのうえ、弟に聞くとこいつは購入後3年以上経過しているにもかかわらず、一度も刃を交換していないという。ネットで調べてみると、7年使って本体が壊れるまで外刃欠けはおろか剃り味だって大丈夫だった、というレビューすら存在した。なんという耐久性か。食わず嫌いが良い商品への目を曇らせていたのかと愕然としたものだ。



 そしてすっかり丸刃シェーバーの虜となったおいらが買ったのがこのHQ7180。いくつかあるラインナップの中で自分が必要としているであろう機能が揃っている中での最安値がこれだった。比較対象には首振りヘッドの付いている2〜3万円クラスの上位機種もあったが、フィリップス製の物を買うのはこれが最初。だから念のために価格が段違いの首振り版以外で、自分が欲しい機能を備えた物を選択したわけだ。これには首振りこそ無いが、顔の面に沿って各三個の円形刃が動くという点では上位機種と共通していたので、構造を見る限り大きな障害にはならないと判断した。

 他の選定条件として着目した点は、充電時間が短く、ランタイムも30分とじゅうぶん。もちろん水洗いも可。際剃り用の補助刃も付いている。充電時期警告ランプなどが装備されているので、うかつ者の自分でも電池切れは少なそう。こういった点だった。これよりも下位機種になると充電時間が長かったり機能が足りなかったりするし、上位機種になると価格が高すぎたりオーバースペックだったりするので、これが一番バランス的に優れている思った次第。上位機種にある洗浄機能付き充電台なんて半月に一度充電・洗浄すればいいのだからどう考えても必要ない。シェービング面積を50%アップするトリプルトラックヘッドとやらには食指が動いたが、初フィリップスで2〜3万はちと冒険に感じたのでひとまずスルー。

 そして実際に長期使用してみたが、剃り味も弟夫婦宅で感じたあの感触そのままだった。ヘッドの形状からアゴ下だけは剃りにくいと感じたが、鏡を見ながら剃れば、そうたいした問題でもないだろう。

 なお、こいつをうまく使いこなすコツだが、ブラウン物のように何度も直線的に往復させるような使い方ではうまく剃れない。そういう使い方ではブラウンの物よりも少々劣るだろうという程度でしかないのだ。適切な使用法はマニュアルにもあるとおり、小さめの丸い円を描くように肌の上でくるくると回してやると面白いくらいどんどん剃れる。たとえるならフェイスマッサージの要領ですな。回す方向は刃の形状を見る限り、毛がうまくヘッドに巻き込みやすいようシェーバーを持った状態で時計回りに回すといい。アゴ下だけが剃りにくかったのはこの回す動作がやりづらいので剃りにくいというわけ。それでも今まで使っていた物よりははるかに剃りやすいので良かった。

 うん。良い買い物をした。実に満足である。次に買い換えるときにはアゴ下もよく剃れるという最上位版を買うとしよう。

     
(このamazonリンクは新機種のものです。今回のレビュー先はこちら



レビュー12

ソニー バッテリー チャージャー 液晶 モニター 付急速充電器 BCG-34HRMES

評価:★★★★★
「完全無欠の充電器。四面全てに死角なく八紘無双のその働き、向かうところ敵なし。」



 各社さまざまな充電器を出している中、なぜこれを選択したのか。それは非常に多機能であり、自分が求める物の全てが詰まっていたからだった。それはつまりリフレッシュ(完全放電)機能、電池状態チェック機能、単四の四本同時充電機能、自動充電機能である。

 メモリー効果による電池効率低下から充電池を回復させるリフレッシュ機能が付いている物はこれ以外にもけっこうある。だが他の項目はなかなか満たしている物はなかったりする。電池状態のチェック機能は現在の充電池の残容量を示す物だが、これはサンヨーの物などにも付いているものの、四本のスロットのうち一つしか対応していなかったりする。だがこれはちゃんと四本同時に計測してくれるので、必要がないと思ったスロットの電池は外してしまえばいいのだ。

 単四の4本同時充電機能も良い。他社の物は単四は二本のみ同時充電だったり、単三と単四を2本ずつなどといった混在充電はできなかったりする場合があるのだが、それすらもこの充電器は可能にしている。しかもどのスロットに入れてもいいというのは驚きだ。これは単四を頻繁に使用する自分には非常に使いやすい特徴だった。

 コンセントとの接続がコード式であり、据え置き型の本体というのも使いやすい。一体型で本体をコンセントに差し込まなくてはいけないタイプは、毎日使うという点では結構面倒なのだ。コンセントの配線が限定されるし、本体が大きいためにうまく差し込めなかったりもする。延長コードで使うにしても不格好にならざるを得ないし。その点これなら机の上に設置してしまえばあとは電池を抜き差しするだけでいいのだからお手軽だ。

 本命機能のリフレッシュ機能も実に良くできている。他社の物ではリフレッシュをしたあとに一度充電器をリセットしてから再度充電操作をしなくてはならなかったりする物も存在するが、これはもちろんそんな手間をかける必要はない。リフレッシュが終了すれば自動で充電が始まり、充電が終了するとこれまた自動で電源が落ちるのだ。まさに手間いらず。細かいところまでよく考えられていて非常によろしい。

 さらには100〜240ボルトに対応しているので、世界各国あらゆる所に行ってもアダプタを付けるだけで使用ができる点も見逃せない。実は国内のみの仕様となっている充電器は意外と多いのだ。他社の充電器にはこういった基本性能の使用にも制限がかかっていたり性能で劣っている物もある。たとえばエネループで有名なサンヨーの充電器はバッテリチェッカーが4スロット中1本しか使えず、単四スロットが2本しかなかったりもする。さらには充電中に、かなり不快なレベルの高周波音を発するそうである。



 基本的な操作は電池を入れたあと、電源コードをコンセントに入れるだけでいい。自動でチェックが始まり、3秒ほどたつと現在の電池状態が液晶に表示される。携帯電話にあるような三段階の電池マークが出るので、じゅうぶん残寿命があると表示された電池は抜いてしまえばいい。

 リフレッシュ機能を使いたい場合にはこの段階で本体正面にあるREFRESHボタンを押せば、液晶にREFRESHと表示されてリフレッシュされる。その後、充電が始まるとCHARGEと表示される。リフレッシュや充電中はバックライトが光りつつ液晶の電池表示が点滅しているので、一目で状態が判別できる。完了すれば液晶表示もバックライトも消灯して電源が落ちる。

 電池の状態が悪すぎたりした場合、リフレッシュや充電時にエラーが発生すると電池マークが点滅して知らせてくれる。そういう場合には一度充電してから再度リフレッシュと充電をやり直したり、マグライトなどの機器に電池を入れて完全放電させてやると復活する可能性があるそうだ。

 なお、続けて充電をしたいときにはそのまま電池を入れればいい。再び自動で電源が入って充電が開始される。この充電器で一番便利だと思うのは、この自動認識機能がある点だ。電源断からの充電はもちろんのこと、たとえ最初2本充電していて、しばらくたってから充電し忘れていた2本の電池に気づいたとしても、途中から空きスロットに追加してやればそのスロットだけ初期化されて充電されるのだ。他社の充電器では最初に入れた物の充電が終わるまで待つしかなく、大きな時間のロスとなったものだ。先に充電が終了(液晶の充電表示点滅が停止)した電池を充電中に抜くことさえ可能。この便利さに慣れるともう他の充電器など使えない。(ただし、この使い方はマニュアルには書かれていないので自己責任で)さすがにリフレッシュ機能だけは四本個別動作は無理だが、そんなことはもはやどうでもいいレベルの話だろう。

 現時点においては間違いなく単三・単四充電器でこれが最高の物と言い切ることができる。欠点らしい欠点が見あたらないところが欠点というくらいだ。まぎれもなくオススメの逸品である。



レビュー13

SCHWALBE(シュワルベ) BIG APPLE 26×2.35

評価:★★★★★
「黒くて太くて固い、とってもたくましい○×△…」


 マウンテンバイクが好きだ。ゆえにマウンテンバイクが趣味だ。そしてマウンテンバイクが趣味ならば、山だけではなく街でも常にそれに乗っていたいと思う自分を誰が責められようか。それは極めて当然の帰結なのである。しかしながらマウンテンバイクに標準的に装備されているタイヤは、悪路でも地面にがっちりと食いつくためのゴツゴツとしたブロックタイヤ。こいつが街乗りなどの普段乗りにおいては極めて難物なのである。

 まずロードノイズが凄い。ジャーッっていう音が鳴る。抵抗も凄い。こぎ出しがとてつもなく重く、速度も乗らないため、巡航速度はいつも20キロ以下だ。バーゲンセールに向かうために、ちょっぴり気合いの入ったおばちゃんのママチャリ以下だ。あまりにも、あまりにも亀すぎる。カーブを曲がる際にもブロック部分がひしゃげてしまうのか、ぬるっとした感触がキモい、キモすぎる。特においらの乗っているマウンテンバイクはダウンヒルバイクといって、主に下り坂を一気に駆け下りるためのバイク。平地ではとことん向いていないところにきて、さらにブロックタイヤではどうにもならん。山でこそ最高のブロックタイヤだが、街では百害あっても一利程度しかないのだ。そして、これらの問題を解決するために、ブロック突起のない舗装路用スリックタイヤという物の出番となる。

 選定条件は以下の通り。マウンテンバイクのルックスを損なわないために、そこそこの太さを持ち、ロードに向いたスリック形状であり、雨天でも乗れるトレッドパターンを持ち、毎日15キロは乗るという連日酷使され続ける状況でも安心して使用できる耐パンク性能を兼ねそろえた、そんなタイヤ。特に一定の太さを持つというのは最低条件だった。以前1.5インチ幅のタイヤを履いたことがあったのだが…たしかに走りは軽くなったとはいえ、マウンテンバイクには不似合いな細さで見た目が凄くダサかった。街乗りといえどもマウンテンバイクに見た目は重要だ。でなければ最初からロードバイクやママチャリに乗るんだし。

 で、これらの条件で探したら以下のような物が見つかった。
 TIOGA・FS100 TIR118(2.3インチ)、スペシャライズド・ヘミスファー(1.95インチ)、KENDA・K-RAD(2.3インチ)、MAXXIS・HOOKWORM(2.5インチ)などの約10種類ほど。だがしかし、どれもこれも欠品だったり耐パンク性能や排水性が劣っていたりで今一歩の決定打に欠け、時間だけが過ぎていった。けっきょく決まったのはさんざん悩み倒した二週間後の事となる。

 手に入れやすいヘミスファーあたりで妥協しようかと思っていたとき、最後に見つけたのが今回購入したSCHWALBE BIG APPLEだった。結果として、二週間悩んだ甲斐はあったというのが素直な感想だ。

 さっそく装着してみる。第一声はまさに「太っ!!」だった。

 外観は2.35インチ(5.969センチ)という極太のタイヤで、フロントはもちろんサイドからの眺めも相当ファットでサイズ以上の大迫力の見た目だ。なんせスーパーカブのタイヤですら2.25インチで、それよりも太いのだ。他の原付ですらも2〜3インチ程度が普通なので、それらに匹敵する太さ。しかもそれを自転車に履かせようってんだから、迫力が出ないわけがない。

 さらにサイドの白いリフレクト(光反射材)パターンのおかげで、夜間にライトで照らされるとタイヤが丸く光って格好が良いのも見逃せない。昔あった映画のトロンみたいな感じでSFチックな雰囲気がなんか燃える…っても、乗ってる自分からは見えないのだけどね。

 乗車感は極太タイヤにもかかわらずこぎ出しの抵抗はそれほど悪くない。いや、悪くないというよりも想像していたよりも軽く感じたと言った方が適切だろうか。たとえるなら1.5インチロードタイヤとブロックタイヤの中間くらいの乗り味。あたりまえかー。でもかなり1.5インチスリックよりの軽さだ。ミゾが浅い事もあって、路面抵抗が大きく減少しているのだろう。しかしいくらセミスリックとはいえ、ここまで極太だとヌルっと感からの脱却は難しいだろうと思っていたのでかなり意外だった。

 対応するエアーの最大気圧は4気圧。この状態ならかなり路面抵抗も減少するので30キロ巡航も楽々だ。気合いを入れればおいらの体力でも平地で40キロくらいまでは引っ張れるので、もうママチャリにも負けないっ!…なんか情けない話だが。だいたいブロックタイヤで同じ体力消費で走った場合と比較して、平地ではおおむね10キロスピードアップしたような印象だ。

 BIG APPLEはクッション性能が高いことでも知られている。サイドで衝撃を受け止めてサスペンションのような役割をタイヤにさせることを性能の一つとして組み入れているそうである。なるほど2気圧以下までエアーを抜いてやると確かにそれは感じるようになってくる。段差を踏むとボーンボーンといった感じの感触だ。だがしかし、そうすると一気に乗り味は重くなり、最高速度も35キロ程度まで落ちてしまう。やはり最高気圧で乗るのが正しい選択だろう。マウンテンバイクにだってサスは付いている。もちろん自転車のサスは自動車やバイクのそれとは違って乗り心地を向上させるための物ではないとは分かっているが。

 走行時の静音性も申し分なく、まさに求めている物の全てがここにあった。パターンの溝は少々浅めであるため耐久性はこれからの使用で計っていきたい。

 ああ、我慢しきれずにヘミスファーを買わなくてよかった。BIG APPLEは見た目と実用を両立させるファットなマウンテンバイク用スリックタイヤを探している人には、最適レベルの品と言っても過言ではなかろうて。

 最高ではなく、最上でもないが、最適ではある。
 そんな良品である。


 追記。
 だいたい700キロぐらい走ったところでタイヤを確認したところ、後輪の溝が6割近く減ってしまっていた。耐久性が低いなとも思ったが、これはダウンヒルバイクのために後輪にほとんどの荷重がかかってしまっていたのが原因と思われる。そう思って前輪を確認してみたら、やはりほとんど減っておらず、一割程度すらもいっていないという感じだった。まめに前輪とローテーションをしてやれば、3000キロは楽勝なのではないだろうか。しかもトレッドのボリュームがかなりあるので、溝が無くなってもしばらくはいけそう。元々が溝の深さの少ない排水性重視よりもスリック寄りのタイヤなので、車などと違って溝の残量はあまり気にしなくてもいいのかも。(なんせ新品でも1〜1.5ミリ程度しかない)引っ張れば5000キロくらいは耐えうるのかもしれない。仮に溝が完全に摩耗して排水性が落ちたとしても、特に支障は出ないのかも。なぜなら自動車の平面タイヤですらハイドロプレーニング現象を起こすのは80キロくらいからなので、自転車のような円形で細いタイヤでは溝の影響はそれほど無いのかもしれない。実際センターリッジタイヤ(中心部に溝がない転がり抵抗軽減重視の物)なんて物もあるくらいだし。

 さらに追記。
 1300キロほど走ったところで前後のローテーションでもするかと思ってミゾの消耗具合を確認すると、以前見たときと深さがほとんど変わってない。あれれ?…そういえば、こいつを買ったときにいろいろスリップとかを試してみたくて、ダートや舗装路でフルロックさせまくったっけ…と思い出した。いきなり減っていたのはそれが原因か。なんかこれなら1万キロだって問題なくいけそうな感じだ。うん。



レビュー14

101配送サービス

評価:★★★★
「大型の荷物を送るのに最適」

 これは商品ではなく、サービスのレビューです。



 おいらは自転車が趣味なので、フレームだとかパーツとかを通販で購入したり、オークションで売ったりする。それも頻繁に。しかしオークションで売るとなると自転車のような大型商品は送料がやたらめったらかかるのだ。クロネコヤマトなどで関東から関西まで大型のマウンテンバイクを送ると、なんと7000円弱もする。こりゃちょっとキツいんで、どうやったら安く送れるかということをネットで色々探してみた。

 そこで発見したのが101配送サービスだった。料金比較というページを見ると、なんと大型荷物の配送料金がY社(クロネコ?)の10分の1だという。マジですかと。

 まぁ、とりあえずそのページを見て欲しい。パッと見の時点から怪しさがぷんぷんする。どんな角度から見ても素人が作ったようなダサダサなサイトデザインだし、会員ログイン画面なんてまるでフィッシングサイトそのものといった様相だ。しかも住所氏名を入れる会員登録が必要で、料金は前払いのうえ、初回登録時には3000円(現在は値上げされて5000円)が必要だという。この前払い金から運送料が支払われるそうだ。

 怪しい…かぎりなく…。こんなサイトに無警戒で登録しようだなんて奴は、ただの馬鹿か、著しい馬鹿か、驚くべき馬鹿か、救いようのない馬鹿だけだろう。だけどまぁ騙されたとしても3000円さぁー、とばかりにサクッと登録。我ながら考え無しだよな、ホントに。バーカwバーカwww

 で、さっそくサービスの利用をしてみた。
 ログインするとこれまたダサダサのデザインのメニュー画面が。こりゃたぶんセキュリティとかもザルなんだろうなーと想像してしまう。もしかしたら生データがサーバに乗っていたりするかもね。だとしても住所氏名なんかが公表されたとしてもせいぜいDMが増える程度だろと思ってるのでキニシナイ!我ながら考え無しだよな、ホントのホントに。

 ログインしたら会員専用のメニューでいろんな項目を見ることができる。そこに料金表があった。なんでログインしないと見れないんだか疑問だが。で、その料金表がこれだ。

北海道 北東北 南東北 関東 信越 東海 北陸 関西 中国 四国 九州
北海道 900 900 900 1000 1000 1000 1000 1100 1300 1400 1600
北東北 900 900 900 900 900 900 900 1000 1200 1300 1400
南東北 900 900 900 900 900 900 900 900 1000 1200 1300
関東 1000 900 900 900 900 900 900 900 900 1000 1200
信越 1000 900 900 900 900 900 900 900 900 1000 1200
東海 1000 900 900 900 900 900 900 900 900 900 1000
北陸 1000 900 900 900 900 900 900 900 900 1000 1000
関西 1100 1000 900 900 900 900 900 900 900 900 900
中国 1300 1200 1000 900 900 900 900 900 900 900 900
四国 1400 1300 1200 1000 1000 900 1000 900 900 900 900
九州 1600 1400 1300 1200 1200 1000 1000 900 900 900 900
(追記)
 2009年10月より料金体系が変更となり、200サイズまでが1000円、250サイズ1500円、300サイズ2000円、350サイズ3000円となった。かさばる物の発送についてはクロネコヤマトにかなり近づいてしまいお得感がかなり減少してしまった感は否めない。だが重量物を送る場合には今も変わらず相当お得な印象だ。


 ↑やっすぅ────っ!!
 なにこれなにこれ、マジですかー!

 別に安くないじゃんっていう人もいるかもしれん。だがこれは縦x横x高さの合計が3メートル以下で重さ30キロまでのとてつもなくでっかい荷物でも、梱包さえされていて一人で運べる品ならなんでもオッケーというすっげえアバウトなシロモノの価格だ。事務用机ですら梱包して持ち手でも付けてやれば送れるのだ。

 凄い価格だ。たとえばクロネコヤマトのらくらく家財宅急便で関東から関西まで3メートルの荷物を送ろうとすれば9700円もかかるのだ。それが900円!保険を付けても1000円!あまりにもありえん!普通の小荷物を送るにはたいして得ではないが、宅急便でも100サイズを超えるような物ならどこに送ってもこっちの方が断然安い。しかもこれは集荷に来てくれての価格だ。ありえん。

 ちなみにクロネコヤマト(宅急便)の関東→関西の料金はこう↓だ。持ち込みなら100円引きだがそれでも…。
サイズ 60サイズ
2kgまで
80サイズ
5kgまで
100サイズ
10kgまで
120サイズ
15kgまで
140サイズ
20kgまで
160サイズ
20kgまで
宅急便料金 840 円 1,050 円 1,260 円 1,470 円 1,680 円 1,890 円

 Yahoo!ゆうパックですらこうはいかん。安すぎて逆に不安になってきたZE。

 前払い金を指定された手順で振り込んだら、次に発送地の入力を始める。ここは自宅でも別の場所でも好きに登録できるので、オークションで品物を落札したら、こっちに送ってもらう際に相手の家を指定することもできる。便利だ。詐欺じゃなければだが。それが終わったら次にいよいよ集荷依頼だ。これは品名、送り先、集荷時間(発送地に取りに来る時間)、配送時間(1時間区切りで指定できる)、壊れ物や天地無用などの指定などを行う。で、登録ボタンを押せば完了。簡単。

 どうもこの配送サービスの運送引受先は主に佐川急便だそうだ。普段は業務用途の格安配送を、いったん別の店に仲介させることによって個人向けサービスに振り分けるという仕組みのようだ。そういや運送関連の法律でその辺が縛られているんだっけか。そういったものを回避するためのシステムなのかもしれん。ホントかどうかは知らんが。

 翌日。土曜は昼過ぎまで寝るつもりだった。だから時間指定を14〜16時にしていたので、そのつもりでいた。

 ピンポーン♪「佐川でーす」

 寝ぼけ眼で時計を見ると11時であった。

 こめかみをぐしぐしとやりながら時計を見直してみたが11時は11時だった。それ以上でもそれ以下でもなかった。さすがはSAGAWA。いつだって俺たちの期待を裏切らないZE。
ていうか、本当に来たのね。詐欺じゃなかったのね。

 扉を開け、佐川太郎(仮名)の後ろを見るといつものあのトラックがひっそりとたたずんでいた。エンジン音はしなかったが、まさかおいらの3000円を詐取するためだけにあんなハリボテを用意するとも思えん。本物かッ。

 手続きは普通。伝票はすでに入力済みのものを時間を間違えた佐川太郎(仮名)が持ってくるので記入する必要もなく、伝票内容の確認をするだけ。「じゃ、おあずかりしまぁーす」と、時間を間違えた佐川太郎(仮名)は去っていった。

 翌日、相手から「届きました」との連絡を受ける。
 あまりにもあっけなくて拍子抜けした。その後、自転車関連の荷物のやりとりに三回ほどサービスを利用させてもらったが、特にトラブルもなくスムーズに事は運んだ。伝票を書かずにすみ、集荷にも来てくれる。安いし、あんま頼りにならないが時間指定もできた。うむ。けなす点があんま見つからん。

 欠点がないわけではない。たとえば利用規約にちょろっと書いてあるのだが、三ヶ月間利用がない場合は連絡の上だがアカウントが削除されるらしい。そのときに残っていた前払い金はパーである。定期的に荷物を送るような生活をしていない人には、もしかしたら逆に高くなるのかもしれない。オークションなどを日常的に使っている人には最適かもしれんが。

 …なんか消化不良なのだが、このサービスはオススメである。しかし、3000円だった初回に必要な入金額が5000円になったところをみると、もしかしてこのサービスはうまくいっていないのか。

 あたりまえか。
 あんなフィッシングサイトっぽい怪しげなデザインのサイトではw

 ちなみに時間を間違えた佐川太郎(仮名)だが、その後の2回の依頼でも指定時間をブッチしてくれた。
 デフォか、それがデフォなのか。
 まあしょうがない。
 佐川だし。


(追記)
 なんだか良いことづくめのようだが、いろいろネットで検索してみるとそれなりに問題はあるようだ。特にトラブルが起きた際の対応に。配送中に品物が破損した場合、保険をかけて段ボール箱にきっちり入れて送ったにも関わらず、梱包不備が指摘されて運送保証が受けられなかったりしたこともあるみたい。101配送サービスには連絡が付かず、佐川に行っても101配送サービスに連絡してくれと言われるばかり。そんなこんなでどーにもならんかったとか。101配送サービスでメインの業者となっているらしい佐川は、荷物をかなり雑に扱うという話でネットでもあまり評判がよろしくない。ゆえに101配送サービスは、破損しにくく品物自体の価格はそれほど高価な物ではないが、重く大きいために配送料が高額になるタイプの…たとえば本類や事務机などにのみ限定しておいた方がいいのかもしれない。


 2009年2月1日現在、入金依頼などをしてもレスポンスが無くなってしまっている。メールの返答もない。2009年1月30日までお客様還元キャンペーンと称して、最大15%オフ(30万円一括払いの場合)で前払いの入金を募っていたようだが…。なんかショップへのリンクも切れているし、まさかドロンした…?
(追記)
いちおう現在も入金・発送はできている模様。だが、メールでの問い合わせには相変わらず返答がないのが、ちと不安。




レビュー15

OLIGHT T25 Regular

評価:★★★★★
「自転車用ライトとして最強クラスの猛者」

 自転車のヘッドライトとして使うのに、一般的なダイナモは非常に動作が重くて使う気がしない。ハブダイナモは軽いという話だが、あまりにも格好悪い上に重要なパーツであるハブの選択肢が無くなるのが嫌だった。ゆえに電池式の外部ライトが必要になったわけだが、単三電池2本の小型ライトが最も使いやすいサイズのため、昔からミニマグライトを愛用していた。その後、いろんなライトの変遷を遂げてつい最近まで小型LEDライトで定番といえるFENIX L2D CE Premium Q5を使用していたのだが、数ヶ月前このOLIGHT T25 Regularに変更。別にこれに限らず他のライトもいろいろ使用してきたのだが、定番のL2Dから代えようと思ったのはこれだけだった。




■自転車の高速走行に耐えうる輝度
 OLIGHT T25 Regularは高輝度LED「CREE 7090 XR-E Q5」を採用したミニライトだ。点灯して初印象の明るさは、まさに驚愕の一言につきる。単三2本のミニライトなのになんと最大輝度190ルーメン。一般的な自転車用のライトのそれが高くても40〜50ルーメン程度だという事を考えると、その明るさはハンパじゃない。真正面から照らされたら一瞬で幻惑されて、前なんてマトモに見えなくなる。それほどまでに明るいのだ。自転車に付けて夜間走行中にT字路などで車と出くわした時、その運転手はこちらを自転車だと思わなかったらしい。相当な距離があるにもかかわらずこちらが通過するまでずーっと待っていたことが何度かあったほどだ。もちろんリチウムイオン電池などを使用する10ワットLEDやHIDランプと比べるとまだまだではあるが、それでも十分すぎるくらいに明るい。フィラメント式のマグライトの時代から使ってきた自分としては、技術もここまできたかという感じでなんだか感慨深い。当時は当時で十分だと思っていたフィラメント式も、今やロウソクの光みたいに感じてしまうほどなのだ。しかも連続点灯時間も同じ程度の明るさに設定すれば30時間も持つ。いやはや…。

 リフレクター部を一回緩めて再度締め直すことによって変更する5段階の明るさ変更機能が付いているのだが、90ルーメンのレベル4モードで、すでにL2Dのターボモードに近い明るさがあった。これはリフレクターがより前方集中型になって、L2Dのように光が拡散しないからだと思われる。しかし前方集中型といっても自転車で乗る分にはそちらの方が都合がよく、路面状況が実に明るく感じるのがよろしい。190ルーメンになるレベル5の最大輝度モードではL2Dでは少々苦しくなる20メートル先の暗いアスファルトの路面にある小石や段差でも楽々認識できるレベルだった。一般的な自転車のダイナモライトではとうてい実現できない輝度だ。なお輝度モードはレベル1から、6→15→45→90→190ルーメンと、かなり細かく調整できる。

 ここまで明るいと逆に周りに配慮する必要があるくらいだ。車や自転車専用に作られているライトは上方向に光を拡散させず対向車を幻惑しないように設計されているが、こういった汎用のミニライトにはそんな配慮はない。だから光は出た分だけ前方向に照射される。ゆえに幻惑させてしまうというわけだ。街灯のないような真っ暗なところで最大輝度で照射した場合、5メートルくらいまで近づくと周りとの輝度差ゆえにT25から先は全く見えなくなるくらいの明るさがある。これではちょっと危険なので、街灯のある街中ではライトを下に向けて5メートルより手前を照らすようにし、あくまでも自分がここにいるということをアピールすることによって車との接触を避けるようにするのを主目的とした方がいい。で、街灯のない裏道などに入った時にだけ20メートル先を照らしてやると。


■ランタイム
 電池の持ちはサンヨーのエネループ充電池を満充電で使用の場合、レベル5モード(最大輝度190ルーメン)でのランタイムは1時間10分くらいでレベル4に一段階自動で落ち、さらに5分ごとに一段階ずつ落ちていって1時間30分で消灯といった感じだ。マグライトLEDのようにいきなり消灯という仕様ではないので電池交換時期がわかりやすく非常にありがたい。ちなみにレベル4モード(90ルーメン)でのランタイムは3時間半〜4時間くらい。ただ、前述の通り4段階目ですでにL2Dのターボモードに近い明るさがあるので、その有用性は揺らぐことはない。これだけランタイムが長ければ、エネループなどの充電池を4本態勢で運用すれば非常に便利だ。

 なお、同系統のOLIGHT T25 Tacticalなら同条件の最大輝度でも1時間30分いくそうだ。ただしTactical版は輝度モードが3つと少ないうえ、2段階目がいきなり190ルーメンから45ルーメンにガクンと落ちるため少々使いづらいのが難点だが。90ルーメン以上の明るさに慣れてしまうと、45ルーメンは相当暗く感じてしまうのだ。

 レベル5モードでの発熱は相当なもの。持てなくなるほどではないものの、相当ボディが熱くなる。でも自転車で使うことがメインなら、走行風で冷却されるから人肌程度ですむので、まぁ関係ないか。


■細かく作り込まれた動作設定
 そのほか便利だと思ったのは前回使った輝度モードを記憶してくれる事だ。いったんテールスイッチで電源を切っても、前回使用していた明るさのモードを記憶してくれているので、次に点灯しても同じ明るさで再点灯する。おいらは明るさをほとんどいつも4段階目のモードで使用しているので、点灯するごとに調整しなくてはいけない煩わしさがないのは非常にありがたかった。L2Dの時にはスイッチを入れるたびに半押し調整をして好みの明るさに設定する必要があったので、この配慮は素直に喜べる点だった。なお、点滅やSOSモードに関してはモード記憶をしないが、通常はフラッシュモードで常用するということはないので問題は感じないだろう。したとしても、一回だけスイッチを半押しするだけですむ。非常によく考えられた操作系が隙の無さを感じさせる。

 付随機能としてはストロボモードとSOSモードがあり、これはテールスイッチを半押しすることによって切り替わる。ストロボは点滅スピードが非常に速く、前から見るとかなり目がチカチカ眩む感じのため、まさに光害。これでは街中で使うのは正直ためらわれる。よって、付いてはいるものの使いどころに困るといったところ。


■とにかく頑丈
 耐衝撃性も非常に高く、L2Dなどの他のライトで頻繁に発生した誤作動(路面の段差などによる衝撃からくる、輝度モードの意図しない変更)が全く起きないのも代えた理由の一つだった。L2Dの誤作動の原因となったスイッチの半押しによるモード変更が、T25の場合は0.5秒ほどの一定の長さを必要とすることがその理由のようだ。この辺の配慮も自転車乗りにとっては非常にありがたい。耐破損性もアルミ削り出しの頑丈なボディのおかげで全く心配ない。何度かアスファルトに落としたりもしたが、外装に少し傷が付くだけで動作には全く支障がなかった。


■補足
 自転車への固定はMINOURA QB-90TOPEAK TMR-2Cを組み合わせてライトホルダーを自作している。これは自転車乗りには定番とも言える組み合わせである。TMR-2Cの本来の用途は自転車フレームに小型ポンプを固定するためのものだが、これがミニLEDライトの外径にちょうどいい大きさなのだ。脱着もゴムのリングをちょいとはめるだけの簡単固定で過不足無くできるので便利。なおMINOURA QB-90は最近はやりのオーバーサイズハンドルには対応していないので、新たに購入を検討している人にはBAZOOKA B-170 ワンタッチボトルケージとTMR-2Cの組み合わせをおすすめしておく。


 持ち運びについてだが、T25は常にホルスターを使って腰のベルトにぶら下げてある。小型のために上着を着ても目立たないし、腰のホルスターに入れておけばいつでもすぐに取り出せるので、PCをいじりたい時などのちょっと暗いところを照らしたいといった時に即座に使える態勢にあるのは非常に便利なのである。ホルスターにはミニマグライトを使っていた時に買ったNite Ize Spare Power Holsterがちょうどよかった。T25のパッケージにも専用のホルスターがあるものの、これは少々使いづらいし、椅子のアームレストなどに引っかけると突っ張って大変なので。ミニマグライト用のものが最適と思われる。ただ、Spare Power Holsterについている予備電池収納部はT25がミニマグライトよりも少々太めのために圧迫されて使えないので飾りと化すが。

 とにかく、現時点で他人にミニライトを勧めるとしたら間違いなくこれですな。持ち運びしやすく、頑丈で、明るく、いざというときにはコンビニで調達できる単三乾電池仕様。自転車で運用するという点において、デメリットが全く見つからない。非常にいい買い物をしました。満足である。