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ワークショップへ向けて、当日への意気込みやポルタへの想いを語る新企画。第11回は見知らぬ人、大友乃里(ottomonori)さんです。

2006年ワークショップ企画第11回

『ポルタビアンカを遠くから応援しています』

なぜ今回私が?この人誰?という声が方々から聞こえてきます。つい、横からでしゃばって・・・ この原稿を執筆しています。私のことを知らない方がたくさんいらっしゃると思いますので、 簡単に自己紹介を・・・必要がない場合は、読み飛ばして下さい。

私はマンドリンから離れて12年目・・・中学校1年生の時に始めた吹奏楽に、どっぷりと つかりぱなしの22年目の夏を迎えています。教員になった現在は、中学生46人・高校生 100人、合わせて150人弱の部員が在籍する吹奏楽部を指導する毎日を送っています。 毎年7月下旬は「吹奏楽コンクール」に向けてラストスパートの時期で、私自身も 指揮者として日々奮闘しています。

マンドリンと出会って感銘を受けたものを、吹奏楽指導に活かした例をいくつか・・・
吹奏楽でもクラリネットアンサンブルでも演奏した「ルーマニア民俗舞曲」。 地区の発表会で演奏した「華燭の祭典」。 ソロコンテストでフルートの中学生に演奏させた「星のこども」と「妖精の森」。 アンサンブルコンテスト用に許諾を得て自らアレンジした「シテール島への船出」。 日頃、合奏をしていて、思わず飛び出す「カレーの話」。などなど・・・

また、世間の狭さを実感した例をいくつか・・・
マンドリン生活をしていた大学時代に、演奏会の際にトラで乗って頂いた楽器奏者に、 吹奏楽のパートレッスンでお世話になったり、私の教え子が進学先で合田先生に お世話になったり、合田先生が指導していた中学校の先生と知り合ったり・・・ 今私自身の活動の中で、世間の狭さを感じています。(悪いことはできない)

常に忘れずに指導していこうと肝に銘じていることが1つあります。 「音楽を一生続けていくことの楽しさ」・・・楽器を演奏することができる、という 1つの大きな業を一生涯活かし続けさせたい。仲間と演奏することで、協調性や 社会性を身に付けさせるだけでなく、自分を表現する1手段として音楽を愛し続けて もらいたい。音楽は鑑賞するだけでなく、自らがおこなうものだ。ほんのひと握りの人が 楽しむものでなく、みんなが楽しむことができるものなんだ。そんな思いでいっぱいです。

私自身、仕事で海外へ行く機会があります。また、何かと海外からのお客さんと交流する 機会を持っています。英語が通じる相手であれば、まだ何とかなるにしても・・・ 英語以外の言語を話す相手の場合、共通語と言えば・・・音楽用語かゼスチャーしか 方法を知りません。そうです。歌を歌ったり、楽器を演奏したり、合奏をしたりすることで、 コミュニケーションへの第一歩をはじめることができました。こういう時こそ、音楽に 楽器演奏に救われたと言っても過言ではありません。ドイツの若手演奏家たちを向かえて 開催した演奏会の時のことです。私たち吹奏楽部は、オランダの作曲家のコンサートマーチを 演奏しました。私たちの演奏を聴いていたドイツ人たちが、演奏中から反響板の向こう側で、 早口のドイツ語で「すばらしい!最高だ!」・・・演奏終了後は大絶賛していた時のことを しっかりと記憶しています。

最近、卒業した多くの部員たちが、卒業後も様々な場所で楽器を続けています。本当に増えました。 マンドリンギターにはまっている子。合唱にはまっている子。相も変わらず吹奏楽に夢中の子。 オーケストラにはまっている子。バンドを組んでいる子。ジャズやっている子。 大学という枠を越えて、社会人団体で活動している子。卒業生同士で社会福祉施設を中心に アンサンブル活動をしている子。

そんな卒業生が、私たちが春に開催している「Spring Concert」の卒業生ステージで一緒に演奏を したいと、いっぱい帰ってきます。そしてすごいことに、現役の中高生に表現できないくらいの 本当にいいサウンドを聴かせてくれます。単純に大人のというだけでなく・・・人に対する あたたかみややさしさのあるサウンドで、何よりも「楽器を演奏していて本当に楽しい!」という演奏 をします。私もそんな卒業生たちの思いに直面した時の練習は、合奏を進めていても本当に楽しくて 楽しくてたまりません。

ポルタビアンカの演奏も何かそこに通じるものがあると考えています。この団体が発足した当初から 見たり、聴いたり・・・少しは接する機会があり、この団体の指導者や運営担当者と話をしても 何か今までにないものをやろうというオーラを感じています。私自身も機会があれば是非とお願い したい訳ですが、いかんせん今までのポルタビアンカの本番も、1回しか・・・それも第2部のみという 半分だけしか行くことができていません。

文化祭直前だ・・・コンクール真最中だ・・・この時期の日程は、私にとってまったくと言っていい程、 スケジュールが合いません。ワークショップに行ってみたくても行くことができません。 何か昔一時期夢中になっていたものを思い出したい気持ちでいっぱいなのは本当なのですが・・・ この企画に参加できる皆さんが羨ましいというのが正直なところです。 しかし、何と今回の演奏会には、私のMandolaがたくさんの倍音を生み出しに、参加させてもらえる ようなので、楽器が戻って来た時に「どんな雰囲気だった?」と聞いてみようと思っています。 そんなポルタビアンカのワークショップは、今年は7月23日(日)にあります。皆様、是非ご参加 下さいませ。


2006年7月19日更新



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