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ワークショップへ向けて、当日への意気込みやポルタへの想いを語る新企画。第7回は2ndパートつば九郎さんです。

2006年ワークショップ企画第7回

『表現することの喜びを求めて』

今年、スポーツ界は何かと賑やかだ。 冬季オリンピックは言わずもがな、「イナバウアー」「クールビューティ」など「流行語大賞」にノミネートされそうな荒川静香の金メダルが記憶に新しい。

しかしながら、やはり私にとって印象的だったのは、「ワールドベースボールクラシック」と「ワールドカップ」の2大国際大会でした。 それは、「世界一チャンピョン」と「予選リーグ敗退」というあまりにも好対照な結果、 どちらも、野球界とサッカー界の大スターが監督だったこと、そしてその舞台に、世界に 羽ばたいたスター選手の存在が色濃く出たことがとても興味深く、私の心をとらえました。

中田英寿選手が、マスコミに思わず言ってしまった“発言”の是非はここではあえて問題視せず、むしろ、 大会前・大会中での「イチロー」は今までの「クール」な彼のイメージをことごとく覆すもの・・・
「JAPAN」の帽子をかぶり、“野球少年”のように無邪気にふるまう姿、グランドでフライが上がった時のお互いの声かけの指示、 「向こう○○年は日本には手を出せないな。と言わせるくらい完璧に勝ちたい」との発言。 韓国に2度敗退しベンチ内で「くそっ!!」と叫び、インタビューでは「最も屈辱的な日です」と言い放つ。

今までの彼は、記録達成にもクール、国民栄誉賞辞退、マスコミサービスもあまりしない「大スター」(皮肉も込めて) でした。 一方で、「世界の王さんに恥をかかせるわけにはいかない!!」と熱く語り、その姿で 経験の浅い若手中心の「全日本メンバー」をぐいぐい引っ張りました。
その姿は決して、メジャーで記録を次々に塗り変えていく「スーパースター」の「カリスマ性」などではなく、 単純に野球が好きで、日本への誇りというその一語に尽きるように思われました。ジャンルは異なりますが、 私たちも「マンドリン音楽」をこよなく愛しています。(ちょっと言いすぎ)

「ポルタビアンカ・マンドリーノ」にも、合田先生・前野氏という素晴らしい指導者がいらっしゃいます。 豊富な“人生経験”と“豊かな音楽性”を巧みな(ときにユーモラスな)言葉のマジックで導いて下さいます。 両先生の言葉は、私たちにひとつの「ヒント」を与えてくれます。

独特の“表現”で与えられるヒントは、 「目の前にいる女性を口説くように」とジェスチャー交えて語ったり 学生の楽団を例にとったり、はたまた「プロ」の演奏家の話など・・・その広がりはまるで「ドラえもん」のポケットのようで、 「なにが出てくるのかな?」なんてワクワクドキドキさせてくれます。 勿論、それに応えていくことは容易ではありません。ましてや私のような“未熟なプレーヤー”は「悪戦苦闘」です。 またその「苦しみ」が「喜び」につながることも言うまでのないのですが。

余談ですが、私は「数学」が嫌い(苦手ともいう)です。なぜなら答えが決まっているから。 ねっ!そう思いません?「音楽」って「自由」な空間で、答えがいーっぱい転がっている 気がします。それを感じさせてくれるのが「ポルタ」なんです。 その「転がっている答え」を皆さんにも見つけていただけたらとても嬉しく思います。

7月23日の「ワークショップ」ではそんな気分を、私たち団員だけでなく、多くの 音楽仲間と共有し、皆さんの「笑顔」と「音」に出会えることを楽しみにしております。


2006年7月11日更新



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