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ワークショップへ向けて、当日への意気込みやポルタへの想いを語る新企画。第8回は2ndパートてづさんです。

2006年ワークショップ企画第8回

『カレーしか作らない』

 彼女は、料理教室を探していたのだが、ちょうど月謝も安くて家から近いところを見つけた。

「それが、ちょっとヘンなのよ」

 その教室は1ヶ月に一回開かれるのだが、毎月のレシピがカレーらしいのだ。 種類はビーフカレーやら、シーフードカレーやら、キーマカレーやら、いろいろらしいけど。

 彼女、カレーが大好きだったので、通いつづけてカレーは上手に作れるようになった。 僕も食べさせてもらったけど、それはもう美味しかった。本当だよ。

 でも、さすがの彼女も飽きてきたらしくて、違うものも作れるようになるために別の料理教室にも通うことにしたんだ。 そこで見つけたのが、そう、ポルタビアンカ教室だったんだというわけ。

 教室の回数も増えて、レシピも毎回違うものが配られるので、復習が大変らしいんだけど、

「そこの先生の教え方がね、おもしろいのよ。だから楽しいし、ちっとも大変だとは思わないわ」

 語りあり、踊りありの指導なんだって。パン一つつくるにも、
「色っぽい姉ちゃんのように生地をこねなさい」とか。
「色っぽい姉ちゃんを口説くように焼きなさい」とか。

 おもしろいでしょう? だから、ちっとも大変だとは思わないの。と、彼女は笑いながら繰り返した。

 ポルタビアンカか、どんなところなんだろう。そんなとき、僕は、ポルタビアンカの「ワークショップ」 が7/23にあることを知ったんだ。


2006年7月13日更新



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