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第6回 合田香氏インタビュー
「それぞれの役割」その2

♪パート分奏

プロになると、なかなか(パート)分奏っていうのが無くって、ん〜、まぁ独特でね。 ボクのいる大学(桐朋学園)は、最近は少ないんだけど、伝統的に分奏が多かった学校なの。 そこの卒業生の人達は『サイトウキネン』っていうオーケストラを作ったりして。 『サイトウキネン』なんかはもう、集まるなり分奏するわけよ。 プロの一流の人達ばっかりなんだけど。

合田先生
練習を終えて上着を着る
合田先生

そこの分奏のやり方っていうのは、ボク達の頃から、 今でもそうなんだけど、(席で)輪っかををつくるわけ。 有名なソリストばかり、ズラ〜ッと並んで(笑)。 で、そのやり方は、結局リーダーの人が一緒に弾きながらやるんだけど、 教え込むというよりはみんなでやりながら、どこどこが合わないから一緒に確認する、 という感じかな。

まぁ、パート練習とパート分奏っていうのは、微妙なニュアンスだなとは思うけど。 一番大事なことは、パート内の事情を解決しておくことっていうのは確かですよ。 だからどういうことかっていうと、合奏でやってしまえば終わることは、 合奏でやってしまえばいい。 例えば音楽的なこととか、合わせるということとか、 みんなでやらなければいけないことは合奏でやる。 ただそうじゃなくて、合奏にくる前に片づけとかないと、他のパートが邪魔くさくな るっていうのかな、他のパートに迷惑をかけるようなことを避けるっていうのは、 パート練習、パート分奏の必要なとこ。

♪パート練習のあり方

まぁ、アマチュアの場合にパート練習(分奏)っていうのは、 まだレベルの低い人とか低学年の人を、そこまで引っ張り上げるっていう作業もあるけど、 もう少し上の話としてパート分奏と呼ばれるものの第一段階の主旨としては、 例えば音の処理を一致させておく。 それからポジションを一緒にしておく。 ギターの場合でも、分散和音の取扱い方とか。 ベースの場合は、ボウイングやピッチカートの仕方とか。 『しゃべり方』を全部一緒にしておくこと。 あの人はここの音符を長く弾きすぎたり、この人は短かったり、 音のポジションの取り方が違ってたりすると、微妙にニュアンスが違ってくるわけでしょ? そういうのを整理しておく。 それが一番の第一段階。 ポイントは、合奏をする時にそれが揃ってないがために他のパートを待たせないということ。 そういうパート練習でやらなければいけないことや、後輩達に必要なことに対して、 ポルタビアンカという団体は技術的なことや、考え的なこと、 見解へのアプローチの仕方を教えたり、 サポートしたりしていく団体であり得るんじゃないか、と思いますよね。

2002年5月30日更新
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