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「みんなの目」第13回目は、チェロHさんです。2日間の合宿で彼が思ったこととは・・・。

第13回 9/6〜7 合宿 府中 青年の家

『合宿にて。』

 いよいよ後半戦の山場、府中青年の家にて「合宿」です。

 “合宿”という響きがなんだか懐かしい今日この頃。…とはいっても、1年前はまだ学生だったので、ちょうどこの時期夏合宿だったのですが、当時とは心のあり方がだいぶ変わったように思います。今は純粋に音楽をできることが楽しみです。もちろん大学時代も楽しんではいたのですが、これからが本当の意味で音楽を楽しめるのかなぁと思います。 ただ、現役時代も、社会人になった現在でもあまり変わらないのは、“合宿”の重要性ですね。合宿は音楽漬けになれる時間であり、演奏会の成否がかかっているのです。PBMにとってもこの合宿、どれだけ頑張れるかが勝負です!

 今回の合宿の参加者は9割以上になったでしょうか。人数が揃い、ようやくこれで本格的に練習ができるわけです。これだけの人数が集まると音の厚みも増しますが、それと同時にオーケストラの拡大は様々な問題点が起こる可能性も…。少しづつ形にはなってまいりましたが、ここからが本当の意味での正念場なのかもしれません。
 さて、練習スケジュールはというと、初日午前は「山の印象」、午後は「日本の歌三章」、「シンフォニア」、夜は「祈り」「リュートの為の古風な舞曲とアリア第3組曲」3,4楽章、2日目午前は「リュートの為の〜」全曲、午後は「シンフォニア」でした。

9/6〜7 合宿 府中 青年の家
音楽漬けなのです
 ここではあえて詳しい練習内容は省きますが、全体的な感想はまだまだ課題が多いなぁという感じです。心配したオケの拡大の問題(前後のプルトの分離や表現の相違など)もやはり起こってしまいましたが、それ以上にオケの内面に課題があるのかもしれません。
 しかし、その内面の問題というものもほんのちょっとした心の持ち様で変わる可能性を感じました。冷静に現在の自分たちの演奏を観察すると、まだテクニックばっかりに目がいってしまって、その中身まで到達できていないのではないかな、と…。前野さんが仰っていた「弾ける、弾けないが問題じゃなくて、トライしようとしてない」という言葉が印象的でしたが、それは「表現したいことがあってそれを音に託す」という音楽の基本を忘れていた自分に気づくきっかけともなりました。

 作曲家が何を表現したかったのかを汲み取るのはもちろん大切ですが、それ以上に自分が何を表現したいのか考えるのが必要なのかなとも思います。合田先生の言葉を借りて言うならば、「楽器を弾きすぎてしまっている」のかもしれませんね。技術ばかりに目を取られるのではなくて、内面性をいかに発揮できるか、つまり「思い」をいかに演奏に反映させるか、それが重要だと感じました。「中大らしい」演奏って、そういうところなのではないかなと改めて思いました。PBMの進化はまだまだこれからです!

 …って、ちょっと自分のこと棚にあげ過ぎですね、すいません…。誰かに伝えたいと言うより、むしろ自分に言い聞かせているという要素が強いので、どうかお許しを…。

合宿に来て、音楽漬けになってみて、改めて学生時代の「熱さ」を思い出しました。といっても、ただがむしゃらでない、今だから出来る「熱さ」というものがある事にも気づきました。その熱さがきっといい演奏につながると信じています。
 練習もあと残り2回!どれだけ変われるかが勝負です。最後まで、本番の最中まで、諦めずに頑張っていきたいものです!

2003年9月16日更新


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